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第51回東日本学生相撲個人体重別選手権大会=7月28日 靖国神社相撲場〉
相撲部が今季初の体重別個人戦に臨み、専大からは12名が出場。そのうち4名が全国大会への出場権を獲得した。また、新阜琳太郎(商2・鳥取城北高)は、昨年から階級を一つ上げ85kg未満級に出場。85kg未満級出場選手の中で最も軽い選手でありながら、体格差を超え堂々の3位入賞を果たした。
▲表彰式で笑顔を見せる新阜(右)
85kg未満級では新阜が3位に輝いた。1回戦、2回戦ともに送り出しで白星を上げてベスト8に進出した。新阜は軽量ながらもそれを活かした高い技術が特徴の選手。ベスト8に進んだ試合では高身長の選手と対戦するも、危なげなく上手投げで見事に勝利を収めた。しかし、準決勝では粘りを見せたものの土俵際の攻防で惜しくも敗れ、第3位となった。
▲機敏な動きを見せる新阜(奥)の立合い
新阜は「優勝する気だったので少し悔しい。だが、85kg未満級でも自分の相撲はある程度通用することがわかった」と悔しさを見せながらもこれまでの稽古に対する確かな自信を得た。
成長著しい2年生は世界を舞台に戦うことを目標に階級を75kg未満級から85kg未満級へ変更。「世界大会に出場する第一歩として今大会を85kg未満級で出場した」と世界の舞台を見据えた。今大会で課題となった「体重」を克服し、全国大会では優勝を目指す。
▲準々決勝で日大・花岡選手と取り組むスフバット(右)
135kg未満級に出場したアリュンエルデネ・スフバット(商4・鳥取城北高)は、初戦を送り吊り出し、2回戦を切り返しにてベスト8に進んだ。3回戦は、昨年の全国大会の決勝戦で敗れた日大・花岡真生選手と対戦。スフバットが優勢の立ち合いを見せるが、あと一歩及ばすベスト8で今大会を終えた。
3回戦の取り組みについてスフバットは「取り組み中、自分に流れが来たと思い気を抜いてしまった。全国大会に向けて無駄なミスがなくなるように改善していきたい」と悔しさを滲ませた。悔しさを晴らすべく全国大会では頂点を狙う。
75kg未満級には栩内陽向(商3・弘前実業高)、水野智郎(商1・愛工大名電高)の2選手が出場。ともに全国大会の出場が確定した。栩内はベスト8で大会を終え「慎重になりすぎてしまった。3位以上を目指していたが思い切った相撲ができなかった」と試合を振り返った。「軽量級では低い相撲が主流であるが自分は腰が高くなってしまうため、そこを改善していきたい」と技術面での課題も挙げた。思い切った相撲で全国大会ではベスト4以上の結果を目指す。
初出場の水野は2回戦で敗れるも、敗者復活戦を勝ち抜き全国大会への出場権を得た。水野は「とにかく気持ちで勝った」と初めての大会を振り返った。「先輩方の応援も励みになった」といい、彼の強気な取り組みが1年生ながら全国大会出場という素晴らしい結果に繋がった。ルーキーは「全国大会は、西日本の王者と戦うことになる。そこに向けて日々の稽古を頑張っていく」と意気込んだ。
4人は9月に行われる全日本学生相撲個人体重別選手権大会に出場。全国大会での更なる飛躍に期待がかかる。
文=中島胡春(ネット2)、写真=竹田一爽(文3)
【その他選手の結果】
○100kg未満級
齋藤凰士郎(経営1・東洋大牛久高)=3回戦敗退
内田龍志(商2・樹徳高)=3回戦敗退
小林海偉(法4・日体大柏高)=3回戦敗退
エンフ・アムガラン(商2・北海道栄高)=2回戦敗退
山田珠大(文2・埼玉栄高)=2回戦敗退
○115kg未満級
鈴木覇都(経営2・明大付属中野高)=2回戦敗退
○135kg未満級
小坂憲史(商2・鳥取城北高)=1回戦敗退
林田泰嘉(経営4・日体大柏高)=1回戦敗退