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2024.07.17
バスケ

【男子バスケ】今年も涙の準優勝 悔しさ残るも大会通して新人躍動

〈第2回全日本大学バスケットボール新人戦=7月14日 北ガスアリーナ〉

▲表彰式の様子


 昨年の雪辱は果たせなかった。専大は準決勝で優勝候補・日体大から今季初勝利を挙げ、そのまま勢いに乗るかと思われた。しかし、決勝戦は序盤からミスが続き、相手に主導権を与えてしまう。ジョベモハメド(商2・高知中央高)は攻守ともに躍動し、第2Qではアピアパトリック眞(商1・福岡第一高)が内外のオフェンスで得点を量産する。それでも挽回できずに58ー64で試合終了。2年連続の準優勝となり、選手たちは悔し涙を流した。

 個人賞はジョベがリバウンド王と敢闘賞、土屋来嵐(経営2・桜丘高)がアシスト王と優秀選手賞を獲得した。

▲土屋のアシスト王は同率1位だったため、トロフィーが足りなかった。そんな土屋にジョベは自分のトロフィーを差し出した


 決勝のカードは中大。関東新人戦では3位決定戦で制し、練習試合でも手応えを掴めていた相手だった。けれども、決勝の舞台ではパスが繋がらずターンオーバーが重なってしまった。佐々木優一監督は「優勝することが目標だったので気持ち的にはしっかり準備ができていたが、やっぱり決勝というところで力が入ってしまった。上手くいかないところが出てしまうとクロスゲームになると予想はしていたが、気持ちの部分で耐えきれなかった」と決勝の難しさを振り返った。

▲悔しさを露わにする選手たち


 第2Qにはアピアが果敢な攻撃を見せた。古澤然(経営2・八戸学院光星高)のアシストから3ポイントを沈め勢いに乗り始める。その後もバスケットカウントでフリーのチャンスを得て、ゴール下も支配した。アピアは自分の活躍について「今までの自分では想像できなかった。短い時間で大量得点を取れたのはこの大会を通して1番成長できた部分だと思っている。それを自信に今後も頑張っていきたい」と今後の抱負を語った。

▲14得点の活躍を見せた


 ジョベはリバウンド王と敢闘賞を獲得した。「リバウンドは意識していたこと。チームメイトと話し合って頑張った。リーグ戦ではもっとチームを信じていきたい」と話した。

▲大会を通して78リバウンド(OF:14、DF:64)


 土屋来嵐(経営2・桜丘高)はアシスト王と優秀選手賞を獲得した。「大学に入ったら得点を取るのは難しいと思っていたが、そこそこやっていけるなと思った。目立つところは目立ったがミスが多い部分もあったので、リーグ戦で少しでも絡んでもっと注目される選手になりたい」とリーグ戦への期待が高まる。


▲3ポイント3本含める20得点の活躍を見せた


 新人チームは今大会を通じて急成長を遂げた。2年生の多くは1年間プレータイムがほとんどない選手ばかりだった。また、今大会では主力の介川アンソニー翔(商2・開志国際高)が代表戦により欠場していた。佐々木監督は「このメンバーや経験値の中で出来たのは胸を張れること。リーグ戦に向けてミスをどれだけ少なくできるか、どれだけチームでカバーできるかが課題かな」と前向きに再出発を図る。


文・写真=髙野葵葉(文3)