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2024.06.11
サッカー

【サッカー部】怒涛の9発で首位浮上  アミノ杯初戦にはずみ

JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦3部


第8節 VS共栄大学体育会サッカー部


6月9日(日) 14:00Kickoff


@生田北グラウンド(川崎市多摩区)


専大 9–1 共栄大

得点者 専大 道白×2、仲本、山下晶、増田、山下基、戸田×2、田中

共栄大 山口


 第8節は共栄大学と対戦し、9-1の大勝を収めた。専大は先制点こそ許したものの、道白の2戦連発弾と仲本の今季初得点で前半のうちに逆転に成功。後半も主導権を握り続けると、ゴールラッシュに。途中出場の増田や田中がゴールに絡み、圧倒的な攻撃力を示す。最終的には今季最多の9ゴールを奪って試合終了。2連勝を達成し、無敗記録を5に伸ばした(4勝1分)。勢いに乗るチームは首位に浮上し、アミノバイタルカップに挑む。


▲2得点1アシストの大活躍を見せた道白


〈試合前情報〉

直近のリーグ戦からのスタメン変更はなし。

以下、スターティングメンバー(4-4-2)

GK 21 上林 真斗 (法2・昌平高)

DF 2 一丸 大地 (法4・東海学園高)

DF 5 松村 厳 (法4・松商学園高)

DF 15 ラングフォード 海渡 (文2・札幌創成高)

DF 4 志村 ぼん (経済2・韮崎高) 後半18分 OUT

MF 13 戸田 大翔 (商3・志木高)

MF 14 棟方 豪郎 (経済4・昌平高) 後半37分 OUT

MF 11 仲本 隼翔 (経済3・松商学園高) 後半29分 OUT

MF 10 山下 晶大 (経営4・専大松戸高) 後半24分 OUT

FW 29 道白 優斗 (文1・流通経済大柏高) 

FW 24 寺島 サフィール マイサラ (経済3・専大松戸高) 後半10分 OUT


途中出場

MF 17 田中 幸樹(経済4・東福岡高)後半10分 IN

DF 20 岡田 海人 (法2・浜松開誠館高) 後半18分 IN

MF 16 増田 幸弥 (商3・星槎国際高)後半24分 IN

MF 18 山下 基成 (文2・大津高) 後半29分 IN

MF 9 小林 亮太 (経済2・仙台大附属明成高) 後半37分 IN


〈試合展開〉

 専大は前半序盤から、敵陣でのボール奪取からカウンター、セットプレー、松村とラングフォードの両CBからのロングボールで相手の裏を突くなど、多彩な攻撃で敵陣へ押し込むが、得点には至らず。前半19分、相手のゴールキックを跳ね返すも、相手が回収して後方から右サイドへ浮き球のパスを送る。志村がボールの処理を誤り、松村と連係ミスをすると、相手はボールを奪ってカウンターを発動。右サイド深くから2本のワンタッチパスで崩され、最後は山口選手が上林との1対1を制して共栄大が先制する。

 その後は専大がサイドからのクロスやミドルシュートで敵陣へ再度押し込む時間帯が続いたが、相手GKの好守に阻まれると共に、3バックを中心に引いて守る共栄大の前に得点を奪えない。それでも、前半34分に専大はビルドアップの流れから、ラングフォードが前線にロングパスを供給する。このパスを棟方が相手に寄せられながらペナルティエリア内で収め、道白にヒールパス。パスを受けた道白はドリブルを試みるが、相手に倒されてPKを獲得する。これを道白が左隅に決めて専大が同点に追い付く。


▲冷静なキックでGKの逆を突いた


 前半43分、専大は松村の鋭い縦パスを受けた道白がハーフウェーライン付近からドリブルで仕掛けると、ペナルティエリア中央へグラウンダーのクロスを入れる。相手GKが触れるも、最後は仲本がこぼれ球を押し込んで逆転に成功。終盤には相手のヘディングシュートを上林が好セーブで防ぐ。その後、共栄大のCKを再び上林が跳ね返し、専大が2-1とリードして前半終了。


▲待望の今季初得点を奪った仲本


 後半は専大が一挙に7点を奪う展開となった。後半6分、上林の鋭いロングパスが右サイドの仲本に渡ると、そのまま相手ゴール前まで仕掛ける。難しい角度からシュートを打つも、相手GKに防がれてしまう。しかし、こぼれ球を道白が回収してペナルティエリアの右付近でパスを受けた戸田が左足で強烈なミドルシュートを放つ。このシュートは右ポストに当たるが、跳ね返ってきたボールをゴール前に居た山下が押し込み3点目。後半25分には上林からのロングボールを前線の仲本が頭で右サイドへ反らし、途中出場の田中がパスを受けて駆け上がる。田中がペナルティエリア右からゴール前へ低いクロスを送り、増田が左足で合わせて4点目を得る。


▲交代後、すぐに結果を残した増田


 その後も攻勢を強める専大は後半29分、敵陣の左サイドから岡田が相手ディフェンスの隙を突いたロングスローを供給。相手の最終ラインの裏に抜けた道白が左サイドのゴールライン付近から左足で早いクロスを入れ、山下基が低い体勢から頭で合わせて更にリードを広げる。後半32分には敵陣のセンターサークル付近でボールを奪うと、一丸が道白へワンタッチパス。そのまま道白がドリブルで持ち運んでペナルティエリア中央から右足を振り抜き、見事にネットを揺らして6点目。


▲今季4ゴール目を挙げた道白。得点ランキングでもトップタイに


 後半33分には山下基が自陣からドリブルで仕掛けて倒されると、共栄大は退場者を出して数的不利に陥る。そのファウルで得たFKで、増田からの浮き球を戸田がゴール前に滑り込みながら足で合わせて追加点を得る。後半39分には、敵陣中央から戸田がペナルティエリア左のタッチライン際へロングパス。そのパスを増田が受けると、左足でゴール中央へクロスを入れ、田中が豪快なヘディングシュートを決めて7点差とする。後半41分には敵陣中央の左サイドで道白が倒され、FKを獲得する。増田の左足のクロスに戸田が合わせて9点目を挙げ、9-1で試合終了。専大が後半に戸田の2得点を含む7ゴールを挙げて圧倒的な攻撃力を発揮し、2連勝でリーグ首位に浮上した。アミノバイタルカップ開催に伴って約1ヶ月間のリーグ戦中断期間に入るが、「再開後もまた突っ走れるようにやるだけだと思います(仲本)」と意気込んだ。



〈試合後インタビュー〉

仲本隼翔

試合を振り返って

「前半チャンスがあった中で決め切れなくて、自分達のミスから失点して悪い流れだったんですけど、逆転できて。後半もしっかり点を取って相手は10人になったんですけど(集中を)切らさずにできたと思います」


待望の今季初ゴールだが

「体調不良だったり、怪我で上手くコンディションが整っていなかったんですけど、点を決められて。こぼれ球だったんですけど、良かったかなと思います」


得点シーンを振り返って

「道白が居て、サフィールがニアに突っ込んでくれたので、ファーに流れてきたら良いなって形で詰めていた。そこにこぼれてきたので良かったです」


昨年と異なりサイドハーフでの出場が多くなっているが

「特に変わったことはないんですけど、出させてもらえる所でしっかり結果を残せるようなプレーをしたいと思っています」


得点して自信を持ってプレーできたのでは

「(得点から遠ざかっており)ちょっと忘れていた部分もあると思うので、ここで1点決められてちょっと気が楽になった。そこからのプレーはまだまだですけど、少し良くなったかなと思います」


背番号11を背負ったが

「山本隼大に負けないようにここからは点を取って。アミノ杯も始まるので、しっかり点を取れるように頑張ります」


アミノ杯に向けて意気込み

「連戦だと思うんですけど、目の前の1試合1試合しっかり戦って勝っていこうかなと。必ず総理大臣杯に出ます」


首位に浮上したが

「自分達がやってきたことが出ていると思うので、リーグ再開後もまた突っ走れるようにやるだけだと思います」



ラングフォード海渡

ロングボールを多用した意図とは

「相手が前から来ていたので。相手と逆のベクトルの背後が狙いだったので、大きく蹴ってチャンスを作れていたので、狙い通りで良かったと思います」


試合を振り返って

「こうやって、いっぱい点が入っている試合でも、課題は沢山出てきたので。これから大事なアミノ杯もあるので、9点取れた事は良い雰囲気だけど、課題はあるのでそこを突き詰めていきたいです」


これからの試合に向けて、強度を高めたいプレー

「強い相手とアミノ杯では戦う事になるので、球際や守備の部分をこれから強化していかないといけないと思っています」



道白優斗

中盤でボールを受けるプレーについて

「(中盤に下がって組み立てに加わる事は)自分の得意なプレーなので、自分が試合に出たときは毎試合意識してやっています。チームで求められている事をできています。(中盤の)間に落ちてフリーで受けたり、(ペナルティエリアに)進入して、自分の良さを活かして突破したりして(チームの勝利に)貢献できたと思います」


大差がついた次の試合で気を付ける事

「監督からも話があったけど、いっぱい点を取ったゲームの後は(気が)緩みやすくなるので。(アミノ杯は)格下とか関係無くて、気を緩めないように、またゼロから準備していきたいです」


次節は7月6日にアウェイで作新学院大学と対戦する。


文=藤林利英(文1)  写真=竹田一爽(文3)