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2024.05.19
アイスホッケー

【アイスホッケー部】昨年王者に7点差敗北 最後まで響く選手たちの声掛け 37年ぶり5位奪取へ!

<秩父宮杯第71回関東大学アイスホッケー選手権大会=5月12日 ダイドードリンコアイスアリーナ 専大1ー8東洋大>


秩父宮杯Aグループ第2回戦、専大は昨年王者の東洋大と対戦した。結果は1対8と7点差で敗北を喫した。総シュート数が10対74と相手に攻められる展開が続いた。


フェイスオフから相手にパックを奪われることが多かった。第1ピリオドでは、相手のスピードに乗りきれず、6分14秒に東洋大から先制点を奪われる。その後も2点を失い、第1ピリオド終了時には0対3となった。


第2ピリオドでは、スピードに適応してきたが、2分7秒に失点して以降、再び一方的に相手から攻められる展開になった。その後も9分23秒に失点し、この時点で5点差になった。


しかし、17分13秒に#14クラーク証音(法1・日光明峰高)が相手のシュートブロックを拾って積極的にシュートし、専大初得点となった。クラークはこのシュートで「相手に攻められている状況で苦しい展開が結構あったが、チャンスをしっかり掴めて、そこから(相手の選手と)2対1の状況で(点が)取れて、シュートを選んだことが正解だったって自分でも感じている」と自信を深めた。

▲果敢に攻めるクラーク

だが、その39秒後の17分52秒に東洋大がすぐさま点を取り返し、1対6で第2ピリオドが終了した。


第3ピリオドでも相手に攻められる展開が続き、さらに2分43秒に#13鈴木日向太(法3・日光明峰)がハイスティックで2分間退場になりピンチを迎えるが、約10分間を無失点で切り抜けた。しかし、9分58秒に東洋大にシュートを決められ、その28秒後の10分26秒にもさらに失点した。その後、専大は得点を奪えず1対8で試合が終了した。



大敗を喫してしまったが、チームは前を向いている。


試合後、高橋監督は「東洋は絶対王者みたいなもので、 胸借りるつもりで、チャレンジャーでどんどんやっていこうということで、結果的には8対1で(点差が)開いてしまったが、選手たちの気持ちは最後まで強かった。最初のうちはスピードに慣れず、第2ピリオドからアジャストできるようになった。そういう面では、相手が強くても、点差は開いたけれど、やれることはやってきた」とこの試合を振り返った。


点差が開いたが、ディフェンス面ではセーブ率が約89パーセントと9割近い数字を残した。このことについては「東洋はフォワード力が強いとわかっていたので、少し(シュートを)撃たれてしまったが、その割にはシュートブロックを選手がしてくれたので、多分体を張らなかったらもっと撃たれていた」と話し、「簡単に(シュートが)撃てるシーンもあったので、もう少しシュート数が欲しかった。ただ、キーパーはよく守ってくれた」と課題について言及しながらも、ディフェンスを賞賛した。


苦しい展開の試合ではあったが、会場内では選手同士でチームを鼓舞する声が響き渡った。そのような声だしについて主将の#17渡邉大誠主将(法4・北海高)は「今年のチームは自分や去年、一昨年の先輩たちが築き上げた選手主体で練習や試合などを行うという形を取っている。選手たちが声掛けをしないといけない中で、選手1人1人が主体になってプレーをして、必然的に声が出ている。 失点しないために、攻めるために、 良いプレーには賞賛して、相手のミスなどには野次がないように、応援されるチームっていうのを目指して、傍から見ていいチームだなって思われるように頑張っている」と前向きな表情がチームの雰囲気を物語っていた。

▲声出しをする専大サイド

▲好セーブに対して、主将自ら声掛けをした


敗戦したが、前の試合で勝ったことにより、専大は2014年以来10年ぶりである5位から8位までの順位決定戦に進出した。また、5位になれば1987年以来37年ぶりの快挙となる。高橋監督は「大東とはいいレベルでやってきてるチームなので、まずそこを勝って5位決定戦に進みたい。春の大会で8位以上狙えるのも10年ぶりだし、 5位決定戦なんか進めるのも、多分僕が現役の頃だから40年ぶりぐらい。選手たちにはそう言っていて、約40年ぶりの5位を狙おうっていうことはさっきも言った。絶対やってくれると思う」と19日に控える大東文化大戦へ向けて期待を膨らませた。



文=門前咲良(文2)

写真=大竹瑞希(文2)