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2024.05.14
陸上競技

【陸上競技部】400mH細谷が最後の関東インカレに挑むも悔しい結果に

<第103回関東学生陸上競技対校選手権大会 4日目=5月12日 国立競技場>


 関東学生陸上競技対校選手権大会(以下・関東インカレ)男子2部400mハードル決勝に細谷柊真(人間科学4・専大附高)が出走。最後の関東インカレは転倒するアクシデントもあって8着と悔しい結果に終わった。


〇怪我明けで迎えたラストイヤーの関東インカレは不完全燃焼に

 昨年の関東インカレでは400mハードルで2位に輝いた細谷が今年も決勝に進出。スタートの号砲とともに加速して軽々とハードルを越えていく。カーブでもスピードを維持しながら最後の直線に差し掛かると、5番手に位置する。しかし、最後の台を越えた際に足が引っかかってしまい、転倒。それでも、すぐに立ち上がって59秒78を記録し、最後の関東インカレを8着で走り終えた。

▲ハードルを越える細谷

 「5台目までは自分のレースができていた。6台目以降のところで向かい風が来ているとわかっていたので、それに対応したが、それでも風の影響が意外と強くて。不安になっている中で周りの人がぐっと(前に)来てしまって。それでちょっと冷静さを欠いた」と自身のレースを振り返った。今大会前に軽い肉離れを起こし、満足に練習を積めていなかったという細谷。その影響もあり、「歩数が詰まってしまって。そのままリード足が当たって転んだ」とレースでは初めて転倒するアクシデントに見舞われた。

▲「ちょっと走りにくい競技場だなと感じていた。なるべく(風に)合わせていった」

 細谷は今季も長距離競技を主とする専大陸上競技部の中で、個人練習を積む。レース前には長距離選手から声援が送られ、「自分は集団で練習することはないので、集団の応援はすごい力になって。なんか考え深いものがある」と仲間からのエールに励まされた。

 「今のところ競技生活は今年で最後になる」と話し、今後は来月行われる日本学生陸上競技個人選手権大会に怪我の回復具合を確かめながら照準を合わせる。異色のハードラーは49秒台到達を一つの目標として最後の競技生活を全力で駆け抜けていく。

▲「記録を出すことが恩返しになると思う」と語る細谷


文・写真=竹田一爽(文3)