News

最新ニュース


2024.05.13
陸上競技

【陸上競技部】ダンカン マイナ5000m決勝で2位 関東インカレ最終日

<第103回関東学生陸上競技対校選手権大会 4日目=5月12日 国立競技場>


 最終日の4日目を迎えた関東学生陸上競技対校選手権大会(以下・関東インカレ)男子2部5000m決勝に専大から予選を勝ち抜いた2名が出場。ダンカン マイナ(商1・専大玉名高)は初めての関東インカレで2位に輝き、存在感を発揮した。

▲表彰式の様子


〇大物ルーキー マイナが2位に輝く

 10日に行われた予選を突破したダンカン マイナが男子2部5000m決勝に出走。強力なライバルが揃う決勝の舞台でも序盤から前方でレースを進める。最初の1000mは2分45秒ほどで通過。3番手に付けて相手の出方をうかがうと、3000m以降は先頭集団がペースアップして展開が一気に動く。着実に順位を上げながらラスト400mで先頭に立つと、ここまで競ってきた青学大の鶴川選手や麗澤大のブライアン キプトゥー ブシューアキットゥ選手との三つ巴に。最終的には13分37秒45を記録して3着でゴールしたものの、2着の選手が妨害行為により失格となり、マイナは繰り上げで2位に入った。

▲集団前方でレースを進める

 見事に準優勝を果たしたが「勝ちたかったので満足はしていないです」と優勝できなかった悔しさをにじませた大型ルーキー。「決勝は少し難しかったです。残り50mでゴールしようとしたとき、誰かが後ろから私の服を引っ張りました。それで速度を落とさなければならなかったです」と他選手の妨害に遭って本来の力を出すことはできず、後味の悪いレースに。それでも、「国立競技場は良いところです。 この場所で走れて嬉しい。 競争するには素晴らしい場所です」と多くの観客を集めた”聖地”での大会を振り返って微笑んだ。今後は来月に開催される全日本大学駅伝予選へフォーカスする。新たに加わったケニア人留学生の快進撃はまだまだ止まらない。

▲ラスト1周はスパート勝負に


〇初めての決勝で感じたトップ選手との”差” 上山は『安定感』を合言葉にチームの主力へ

 同じく男子2部5000m決勝に出走した上山詩樹(経済2・敦賀気比高)は「僕からしたらハイペースなんですけど、みなさん余裕そうに走って。そういったところの差を当たり前に感じました。普通に力不足だということに尽きますね」と率直に結果を受け入れた。10日の予選2組目では10着で滑り込み、予選を突破した2年生は決勝で苦戦を強いられてしまう。実力者が揃うレースは序盤からハイペースで展開。3000m過ぎに集団が分散すると、上山は第三集団へ。その中でも最後まで諦めずに前を追い続けたが、14分14秒46の20着でフィニッシュした。

▲一つでも順位を上げようと必死に前を追った

 「予選は突破できて、決勝の舞台ってところで走らせてもらったが、予想通り最初からハイペースで。前の世田谷(記録会)みたいにあんまり良いレースはできなかったかなと率直に思います」と課題が残る結果に。「どんなレース展開でもってところは大切にしながら走力は全然足りないと思うので、走力面を意識しながらやっていきたいなとは思っています」と具体的な改善点を明かした。来月23日には全日本大学駅伝予選が控える中、「僕が外したら僕だけの話じゃなくなってくるので、安定感というのは合言葉にしながらチームの主力として引っ張っていける存在にと思っています」と主力としての覚悟をのぞかせた。着実に歩みを進める若武者はこの悔しさをばねにさらなる飛躍を目指す。


文=竹田一爽(文3)、写真=髙野葵葉(文3)、平野百々花(人間科学1)