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2024.05.11
陸上競技

【陸上競技部】関東インカレ2日目 ダンカン マイナと上山が5000m決勝進出

<第103回関東学生陸上競技対校選手権大会 2日目=5月10日 国立競技場>


 2日目を迎えた関東学生陸上競技対校選手権大会(以下・関東インカレ)男子2部5000m予選に専大から3名が出場。ダンカン マイナ(商1・専大玉名高)と上山詩樹(経済2・敦賀気比高)が見事に決勝進出を果たした。


〇期待の新星ダンカン マイナが決勝へ

 良好なグラウンドコンディションの中で行われた男子2部5000m予選1組にルーキーのダンカン マイナが出走。先月末、関東インカレの前哨戦となった日体大記録会10000mで驚異の28分24秒61をマークした期待の新星は、この日も力走を見せた。レース序盤こそ後方からのスタートとなったが、早々と順位を上げて1000m通過時には4番手と前方に位置取る。「3000m以降から2分42秒くらいで行く」と狙っていたレースプラン通りに3000m過ぎで勝負を仕掛け、先頭に躍り出ると、集団を引っ張っていくレース展開に。ラスト1周でペースを上げたライバルたちに抜かれてしまったものの、組4着でゴール。予選から13分52秒69を記録して決勝に進出した。

▲残り1周まで先頭でレースを進めた

 初めての関東インカレを「楽しかった」と素直に振り返り、「今日のレースはイイです。グッド」と満足げな表情を見せたマイナ。最終日の5月12日に行われる決勝に向けて「金メダル、1位を取りたいです」と目標を高々に宣言した。決勝の舞台でも大物ルーキーの走りに注目が集まる。


〇上山が自己ベストを更新 10着滑り込みで決勝に駒を進める

 5000m予選2組目には上山が出走。「序盤は落ち着いて入って最後に上がるレース展開が良いなって思っていて、色んな想定をしながらやっていました」と話すように集団の真ん中で構えて周りの出方をうかがう。レースも終盤に差し掛かると、ペースアップして全体の3番手に位置するが、最後の400mで8人ほどがほとんど横並びになる大混戦に。その中でも上山は最後まで粘り、決勝進出条件となる組10着でフィニッシュした。

▲「レースの中の細かい順位は気にしていなくて、余裕があったから前の方に行ってじわじわと上がれたのが今回良かったかなと思います」(上山)

▲最後の粘りで10着に滑り込んだ

 14分05秒80と自己ベストを約4秒更新したが、「(自己ベスト更新は)あまり考えていなくて(笑)。最後競ったロンギサ選手(拓大)を上手く抜こうと思っただけなんで、そこは別に嬉しいとかはないです」とラストスパートが結果的に功を奏した。12日に控える決勝は「せっかくのチャンスなので、どんなレース展開であっても前の方を取れるように。トップの選手が集まっていると思うので、そういったところでの位置取りとかを肌で感じて今後に持って帰れたら良いかなと思っています」と上位進出への意欲を見せた。成長著しい2年生の活躍に目が離せない。

▲「高校のOBの選手たちが活躍する中で、僕がこの舞台に立てたというのは嬉しいです」と国立競技場でのレースを喜んだ。


〇全日本予選、箱根駅伝予選会へ注力する大西裕翔(文2・京都外大西高)

「(今日のレースを振り返って)やっぱり自分的にはタイムがあんまり。エントリーの1組のタイムを見た時に後ろから数えた方が早かったので。挑戦っていう面での自分の気持ちが強かった。それでもレースを走ってみて最初勝負できていたんですけど、やはり後半っていうところでラストの上がりでついていけなかったので、そこで勝負できなかったっていうのもあって、自分の弱さというか、ここから鍛えていかなければならないことが分かったかなという感じでした」

「(関東インカレに向けた準備としては)やっぱり僕自身、去年故障してしまってこの関東インカレの舞台に、スタート地点にも立てなかったので、そういう面ではやっぱり、故障しないようにちゃんとしっかりスタート地点に立てるってことを第1目標にやっていたんですけど。でも、まあまあ立てるってなってからは、しっかりAチームでのポイントを全部つくっていうことと自分のラスト(スパート)が練習できてなかったので、最後に離されてしまうと思い、そういう距離を走ってラストを鍛えるイメージで練習しました」

「(レースプランとしては)去年の関東インカレが最初ずっと牽制から入って、ラスト2000で上がるというペースだったんで、そっちか最初からハイペースで行くかの2択だと思ってたんで。結局自分は先頭を引っ張っている人の後ろに付くというイメージで走ろうとは決めていたので、どのようなレース展開になってもいける一応後ろに付くっていうことを意識していました」

「初めての関東インカレに出場したことに関しては、やっぱり 『勝負』の世界だなっていうのを感じて。やっぱりラストの上がりであったり、普段の記録会ではあんまりないような記録を狙いに行くようなレースじゃなくて、その中で削り合いっていうのが強いレースだったっていう感じでした。初めての国立競技場だったのですけど、かなり広くてでかくて。綺麗で。応援も結構聞こえたので、楽しいレースでした」

「(今後の抱負は)そうですね。自分はこの後全日本と箱根予選会を目指していくんですけど、やっぱり今日見た感じでも予選通れないくらい他の大学さんと比べてもまだまだ全然力が弱い。力があんまりないのでここから練習をしっかりと積んで、夏越えてから箱根予選会でしっかり勝負できるようにしていきたいと思います」


<結果>

[男子2部5000m 予選]

・1組

4着 ダンカン マイナ 13分52秒69 決勝進出

16着 大西裕翔 14分11秒00


・2組

10着 上山詩樹 14分05秒80 決勝進出 自己ベスト更新


文=倉林光琉(法1)、文・写真=竹田一爽(文3)