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<第103回関東学生陸上競技対校選手権大会 1日目=5月9日 国立競技場>
関東学生陸上競技対校選手権大会(以下・関東インカレ)の1日目が行われ、専大からは3名が出場した。男子2部10000mタイムレース決勝に新井友裕(文3・浦和実業高)と藁科健斗(経営3・横浜高)が出走。しかし、ハイペースなレース展開に苦戦して両者ともに自己ベスト更新とはならず、今後に課題を残した。男子2部1500m予選には中西慶士郎(経営1・比叡山高)が出場したが、決勝に駒を進めることはできなかった。
▲レース序盤、第二集団に位置する新井、藁科
2年ぶりに“聖地”国立競技場での開催となった関東インカレ。初日は男子2部10000mタイムレース決勝2組目に新井が出走した。先月末に行われた日体大記録会5000mで自己新記録をたたき出し、勢いに乗っていた3年生だったが、「ここまでハイペースになると思っていなかった」と話すように高速で繰り広げられるレース展開に苦戦。2000mを過ぎると、先頭集団から離されてしまい、第二集団へ。思うようにペースが上がり切らない中で、「(先頭集団から)落ちてしまったのはしょうがないので、落ちてきた選手となんとかお互いと引っ張り合って28分台を狙って切り替えた」とレースプランを変更した。4人ほどの集団を形成し、体力的にきつい終盤でも必死に粘って21着でフィニッシュ。記録は29分11秒37と狙っていたタイムには及ばず、留学生を筆頭に実力者がひしめく組で違いを見せつけることはできなかった。
▲レース中盤以降は集団で引っ張り合った
「後半は落ちてきた選手と一緒に走って最低限まとめることができたと思う。しかし、上位に行く選手はハイペースに付ききって粘ることができていた。そこが改善点」とトップ選手とのスピード感の違いを痛感し、課題を口にした新井。自身2年ぶりの出場となった関東インカレを終えて「今回、一流選手と走った経験はプラスになる。来年はまたどの種目になるかわからないが、また帰ってきたいなと思う。今度は戦えるような良い準備をしていきたい」とラストイヤーとなる次回大会でのリベンジを誓う。
▲直近の目標としては全日本予選での予選通過を掲げる
同じく2組目に出走したのは、今季ここまで不振にあえいでいる藁科。復調へのきっかけをつかみたいところだったが、こちらも「自分の予想以上に速く入った」という展開にうまく対応できず、2000mを過ぎた辺りから先頭集団と離されてしまう。さらに4000mを過ぎてからは単独で走る形となってしまい、「そこからは全然ダメだった」ときっぱり。苦しいレース展開の中で、最終的には30分12秒08を記録して29着でゴールした。
▲レース中盤以降は単独走に終始
藁科は「ハイペースで突っ込んだので、そういう練習をあんまりしてこなかった。打ちあがってしまった」と失速の原因を分析。「ハイペースで入っても対応できるスピードが必要だと思う」とスピードと持久力を今後の課題に挙げた。次なる目標として全日本予選通過への貢献を掲げる中、明確となった課題に取り組んでいく。
▲全日本予選は「何組目を走るかわからないがしっかりチームに貢献していくことが目標」
<結果>
[男子2部1500m 予選]
・1組
17着 中西慶士郎 4分00秒08
[男子2部 10000m タイムレース決勝]
・2組
21着 新井友裕 29分11秒37
29着 藁科健斗 30分12秒08
文・写真=竹田一爽(文3)