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<令和6年度 JOCジュニアオリンピック男子U20=4月27日 横浜武道館>
横浜武道館で行われたJOCジュニアオリンピックには専大から計12名が出場し、フリースタイル57kgの松村祥太郎(経営2・日体大柏高)が優勝、同じく向田旭登(経営3・花咲徳栄高)が3位、61kg石原弘幸(経営2・玉名工高)が3位と好成績を収めた。
57kg級に出場した松村は4回戦まですべてテクニカルフォール勝ちで準決勝に進出。相手は昨年の61kg級チャンピオン。残り2分の時点で22-5と劣勢に立たされていたが、最後まであきらめずに攻撃を仕掛け、残り6秒で6-5と逆転し勝利を収めた。この逆転勝ちに会場では大きな歓声が沸き、決勝戦にも注目が集まった。試合後のインタビューでは「準決勝が1番の山場であった。最後まで諦めずに全力を出し続ければ逆転できることを改めて感じた」と話した。そして、決勝。開始4分まで6-0とリードしていたが、ラスト40秒で4点返され6-4。しかし、その後は粘りを見せ、試合終了。見事優勝を果たした。「去年1年間はあまり良い成績を残せなかったから、今大会絶対に優勝すると決めて毎日練習してきた。その気持ちが相手よりも強かったから優勝することが出来た」と落ち着いた表情で述べた。今後の目標については「U20の世界選手権に出られるからそれまでしっかりと練習を積んで、初めての海外での試合だが良い結果を残したい」と意気込んだ。
同じく57kg級に出場した向田も4回戦まですべてテクニカルフォール勝ちで準決勝に進出。4回戦では同じく専大の石山竜成(経営1・都城西高)との対戦が実現した。準決勝では山梨学院大の勝目選手と対戦。序盤から点を奪って奪われての展開が続き3分の時点で9-5と互角の試合となった。しかし、30秒のレストを挟み後半は得点を奪えず、厳しい時間となった。そして、残り1分に逆転を許し試合終了。9-11で敗戦を喫した。試合後、準決勝を振り返り「自分が勝っていて負けるパターンが多いのが悔しい。もっと強い気持ちを持たなければいけない」と話した。
61kgに出場した石原は2回戦、3回戦をテクニカルフォール勝ちで準決勝に駒を進めた。しかし、結果はテクニカルフォールアウト負けで3位に終わった。試合後、石原は満足していない表情で「3位という結果に終わったけれど、たまたまだった。上のレベルの選手に少しでも追いつけるようにもっと練習していこうと思った」と語った。
次戦は5月23日(木)~26日(日)に東京体育館で明治杯全日本選抜選手権が行われる。
▲左からフリースタイル61kg級3位の石原、57kg級1位の松村、3位の向田(提供=専修大学レスリング部)
文=知地泰雅(文2)
写真提供=専修大学レスリング部