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JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦3部
第3節 VS國學院大學体育連合会蹴球部
4月27日(土) 14:00Kickoff
@生田北グラウンド(川崎市多摩区)
専大 1–2 國學大
得点者 専大 伊澤(P)
國學大 磯、辻
第3節は國學院大學と対戦するも、1-2で敗れた。前半は押し込む時間帯もあったものの、決め切ることができずにミスから失点。後半立ち上がりにも追加点を献上してしまう。後半39分にPKで1点を返すが、同点に追い付くまでは至らなかった。
▲敗戦直後の肩を落とす専大の選手達
〈試合前情報〉
直近のリーグ戦からのスタメン変更は3名。戸田、山下基、情野が外れ、藤井、仲本、伊澤が入る。
以下、スターティングメンバー(4-2-3-1)
GK 21 上林 真斗 (法2・昌平高)
DF 2 一丸 大地 (法4・東海学園高)
DF 5 松村 厳 (法4・松商学園高)
DF 19 日隈 雄大(ネット情報3・芦花高)
DF 4 志村 ぼん (経済2・韮崎高)
MF 14 棟方 豪郎 (経済4・昌平高) 後半34分 OUT
MF 8 藤井 瑛斗 (商4・大津高) 後半34分 OUT
MF 11 山本 隼大 (経済4・名古屋高) 後半46分 OUT
MF 17 仲本 隼翔 (経済3・松商学園高) 後半25分 OUT
MF 10 山下 晶大 (経営4・専大松戸高)
FW 16 伊澤 壮平 (人間科学3・浦和南高)
途中出場
MF 27 佐藤 漣 (法1・成立学園高) 後半25分 IN
MF 12 茨木 緩汰 (文4・都立杉並総合高) 後半34分 IN
MF 29 道白 優斗 (文1・流通経済大柏高) 後半34分 IN
MF 18 山下 基成 (文2・大津高) 後半46分 IN
<試合展開>
前節初勝利を挙げた専大は、開幕2連勝と勢いに乗る國學大と対戦。立ち上がりこそ拮抗した展開となるが、徐々に専大がペースを握る。前半14分に山本がドリブル突破でペナルティエリア内に進入してチャンスを作るが、得点には至らず。前半28分には良い守備から攻撃につなげていく。中盤で棟方がボールを奪うと、近くにいた山下晶に預ける。山下晶はペナルティエリア手前から右足を振り抜くも、GKにセーブされてしまう。
▲攻撃の核となる山下晶
良い流れができていた専大だったが、前半33分にミスから先制点を献上。志村のパスが乱れて相手に奪われると、そのままペナルティエリア内への進入を許してしまう。こぼれ球を拾われると、最後はペナルティアーク内から相手にシュートを放たれ、このボールがゴールに吸い込まれてしまう。その後は再三ドリブルでの仕掛けを見せていた山本を中心にシュートを放つものの、決めきれずに0-1で試合を折り返す。
▲前半41分のシュートはGKの好セーブに遭う
後半開始早々、専大にビックチャンスが訪れる。伊澤が前線で体を張ると、山本にボールが渡る。山本が仕掛けてクロスを上げると、駆け上がってきた一丸がペナルティエリア右から折り返す。このボールに反応した山下晶がシュートを放つが、相手に防がれてしまい、絶好のチャンスを逃す。その3分後、國學大に左サイドからクロスを入れられると、ヘディングシュートを放たれる。一度は上林が防いだものの、その跳ね返りを押し込まれてリードを広げられてしまう。
▲至近距離からのシュートはゴールならず
失点後はルーキーの佐藤をピッチに送り出すなど、攻撃の活性化を図るが、思うように決定機までは持ち込めない。それでも、後半34分に2枚替えを行うと、これが功を奏す。大学デビューとなった道白が推進力のあるプレーでチームに勢いを与え、相手陣に押し込む展開に。すると、志村のスローインを受けようとした伊澤がペナルティエリア左で相手に倒されてPKを獲得する。このPKを伊澤がゴール右下に流し込んで1点差に迫る。
▲冷静にPKを沈めた伊澤
この得点によってさらに勢いを増した専大は立て続けに相手ゴールに迫る。右CKを獲得すると、キッカーの志村がインスイングのボールを送る。反応した茨木がヘディングシュートを放つも、枠をとらえられない。最終盤にもロングスローなどからチャンスを作るが、同点ゴールには結び付かず、1-2で試合終了。反撃までに時間を要してしまい、今季初黒星を喫した。
▲茨木のヘディングは枠の右へ
〈PICK UP PLAYER〉
伊澤 壮平
待ちに待った大学リーグ戦初ゴール 『今年は結果を残す』
開幕2戦途中出場が続いた伊澤が先発起用に応えるプレーを披露。「自分の特徴」と話すポストプレーで数多くのチャンスを創出すると、自ら獲得したPKをしっかり決めて大学リーグ戦初ゴールをマークした。2点ビハインドの中で「絶対に決めるという気持ちで蹴った」という得点で反撃ののろしを挙げたが、「流れでまだ決められていないので流れの中から決めたい」とチームの勝点に結び付かなかったことを悔やんだ。昨季までは出場機会に恵まれず、「試合に絡めず、悔しい思いをした」と明かした伊澤。今季に懸ける想いは人一倍強く、「今年は結果を残したい。絶対に関東2部に上げたい」と続けて宣言。「押し込んだ時に1点取ること」をチームの課題に挙げ、自身もゴールにこだわる姿勢を見せた。3年生フォワードは嬉しい初ゴールを皮切りに得点量産を狙う。
道白 優斗
突然訪れた大学デビュー戦 劣勢の中で存在感発揮
「素直に嬉しかった」と大学デビュー戦を振り返るのは、流通経済大柏高出身の道白。「前日までベンチにも入ると思っていなかった」という急なメンバー入りからアディショナルタイムを含めて20分ほどのプレータイムを得た。2点ビハインドの状況で投入されると、ディフェンスラインの背後へのランニングや巧みなボールコントロールで単調になりつつあった専大の攻撃に変化を加えた。新入生アタッカーは「相手のDFラインの脇が空いていた」ことを意識し、短い出場時間ながら存在感を発揮。それでも、「チームとして勝つことが出来なかったのは非常に悔しい」と話し、「学年関係なく1年生からどんどん試合に絡みチームを勝たせたい」と意気込む。道白にとってプロサッカー選手を目指す新たな舞台がスタートした。
次節は5月5日に生田北グラウンドで青山学院大学と対戦する。
文・写真=竹田一爽(文3)