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今年で創部１００周年を迎える野球部の春季リーグ戦がまもなく開幕。悲願の１部昇格に向けて、チームの命運を握る男たちの声をお届けする。第４回目は平田健眞（経営４・専大松戸）。齋藤正直監督は平田、常田唯斗（文４・飯山）、肥沼竣（商４・加藤学園）、奥村開（経済４・福井商）の４人を今季の投手陣の軸に挙げている。（※インタビューは春季キャンプ中（2月）に行いました）
平田健眞 培った雑草魂で躍動へ
▲最終学年で好成績を残すことが期待される平田
〇公式戦未経験も問題なし
牙を剥く闘争心で投手陣の一角に食い込む。平田は４人の中で唯一、４人の中でリーグ戦未登板だが悲観は全くない。「絶対に3人には負けたくない。私生活は仲良しだけど、練習中は（意識して）めちゃめちゃバチバチしている」と内に秘めた対抗心を露にした。
▲周囲にも火花を散らす気持ちの強さは誰にも負けない
〇どん底からのスタート、重ねた努力
実は大学進学後から本格的に投手を務めるようになった右腕。高校では両方務めていたが、メインは外野手だったという。入部仕立ての時期を「ダメダメなピッチャー」と称する。だからこそ３年間、向上心１つで地道な練習を重ねてきた。「もう底辺からのスタートだと思ってやっていた。それがやっと（今となって）ちょっとずつ出てきているかな」。と自らの練習量を自負しながら、積み上げてきたものの成果を嚙み締めていた。
▲自負のある練習量で上へ上へと這い上がってきた
〇偉大な先輩から授かった道具
平田が使用している青いグラブは、実は今年からプロの舞台で戦う西舘昂汰（令６・経済卒・現東京ヤクルトスワローズ）からのお下がり。２年秋にベンチ入りを果たした際にもらったという。「もらってからずっと使っていて、気持ちを高める１つの要因になっている」と憧れの先輩を目標にし、日々追い込んできた。恩返しをするためにも、結果を出すことに燃えている。
▲先輩からの頂き物を大切に、そして発奮材料にしてきた
〇見ていて楽しい投手
アピールポイントは気迫のこもった投球スタイル。「他の投手は割と淡々と投げるけど、自分は闘志むき出し。見ていて楽しいと思う」と期待を高ぶらせる。さらに、自信をみせるのは“強い”ストレートで「速さより強さ。芯を食っても飛ばない真っすぐを目指している」とキレのある速球で打者を料理する意気だ。
▲マウンドに上がれば気迫を全面に出し、打者と対峙する
「もう誰にも何にも負けない。気持ちの1つでやる。やることやっていれば結果は出ると思う」と雑草魂で這い上がってきた男は力強く語った。３年間鍛え上げてきた努力の結晶を、結果で証明する。
文・写真＝河上明来海（文４）
