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2024.02.20
フィギュアスケート

【フィギュアスケート部】畠山侑己 最後の学生大会で有終の美

〈第51回関東学生フィギュアスケート選手権大会、2月10~11日、KOSÉ新横浜スケートセンター〉


 2月11日に関東学生フィギュアスケート選手権大会が行われ、2級の部に畠山侑己(経済4・横浜桜陽)が出場し、1位に輝いた。コロナ禍を経て3年次から競技を始めた畠山。点数の付く最後の大会で有終の美を飾った。

▲観客からの歓声に応える畠山


 畠山が今回選んだプログラムは「ANOTHER LIFE」。ゆるやかな音楽に合わせ丁寧に舞った。ジャンプでは一度も転倒せず、全体的に大きなミスなく踊り切った。

 畠山は今大会を「ジャンプもスピンも辛うじて入っているものばかりで、あまり綺麗に出来たものがなかった」と厳しく振り返った。また、「シングルアクセルを半年くらい練習していたけれど、(今回)降りたときは両足になってしまって。最後のスピンもピタッと形を作りたかったけれどなかなかうまくいかなかった」と反省点を述べながらも、「形はあんまりだったかもしれないけれど予定していたもの(ジャンプとスピン)が入ったのはよかったと思う」と、大きなミスなく終えたことについて好意的に述べた。

▲優雅に舞う畠山


 卒業を目前に控え、大会も25日に行われるバレンタインカップのエキシビションを残すのみとなった畠山。フィギュアスケート競技は幼いころから始めている選手が多い中、彼は大学3年次から本格的に競技を始めている。きっかけはコロナ禍だった。

 「大学に入ってからの1,2年、本当に何もしてなくて。3年生になった時に本当にこのまま何もしないで終わってしまうと思って、もう一度スケートやってみようかと」。小学生の時少しだけスケート教室に通っていたことを思い出し、再びKOSÉ新横浜スケートセンターに足を運ぶ決心がついたという。小学生時代にお世話になっていたコーチに再び習っていたが、そのコーチが専修大学のOGだった縁で専修大学のフィギュアスケート部に入部した。

 だが、最初は一緒にやっていけるか不安だったという。「自分は最初何も級を持っていない状態で、でも周りはみんなスポーツ推薦の部員ばかり。もう超精鋭みたいな感じで。小さいころからやってきている人ばかりで正直大丈夫かなと思っていた」。しかし、「監督も部員の皆さんもすごくあたたかく迎え入れてくれた。最初の試合から今までずっと皆さんで応援しに来てくれて」と、今大会も自分たちの出番が終わったにも関わらず応援に駆けつけた部員の暖かさについて話す。

 部活を一言で言うと「挑戦できる存在」だと話す畠山。社会人になってからは全くスケートと関係ない道に進むものの、「仕事をしながら続けていければ」と語る。大学3年生から始まった大きな「挑戦」は、これからも止まらない。

▲ホームリンクでの試合は学生生活最後となった

文=山口由結(文3)

写真=髙野葵葉(文2)