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<第73回関東大学女子バスケットボールリーグ戦=10月29日 代々木第二体育館 専大68―72日体大>
▲最終盤、シュート1本で同点まで粘ったが、残り5.6秒で決められたシュートで決着がついた
リーグ最終戦を迎えた6位専大は、7位日体大との直接対決。勝てば1・2部Aの入れ替え戦を回避できる状況だったがわずかに及ばなかった。第2Q終了時点で41―31と10点をリードしていたが、第3Qの終盤に立て続けに得点を決められ、59―60と逆転を許した。第4Q、残り9.4秒で68-70とシュート一本で同点のところまで粘りを見せたが、最後に日体大・マカヌアンバ ロリアン選手にシュートを決められ、入れ替え戦への出場が決定した。
試合序盤は専大ペースだった。前日、拓大と対戦し第1Qで相手にのまれたが今日は異なった。優博美(経営4・千葉経済大附属)や近藤萌(文4・湯沢翔北)が着実に得点を重ね、第2Q終了時点で41―31と10点をリードしていた。しかし、流れは第3Qに変わった。残り8分40秒でエース優が足を負傷し交代。「精神面的に揺らいだところが3Qに影響したと思います」(中村帆香、文3・昭和学院)と話すように、徐々に流れが傾き、残り3分から日体大に3連続ゴールを決められ逆転を許した。
▲序盤は4年生が試合の流れを作り出した
最終Qでは一度は逆転したが、再び逆転を許し勝負がついた。残り3分42秒で佐古美咲(人間科4・昭和学院)が相手のブロックをかわしながら決死のシュートでバスケットカウントを獲得。交代した志村愛莉(経済3・千葉英和)がフリースローを決め逆転に成功。しかし、僅差の場面では相手に分があった。体格的にアドバンテージのあるロリアン選手にリバウンドをとられ、着実に点を重ねた日体大。残り3分半の時点で専大はチームファウルが4に達しており、3度のフリースローを与えるなど再び逆転を許した。そして残り5.6秒、ロリアン選手のシュートで4点に差が開き、決着がついた。
▲逆転を演出した佐古のシュート
▲フリースローを沈めた志村だが、試合を振り返り「勝負所で決めたかった」と納得はいっていない
▲中村は4Qで2本のフリースローを含む7得点。「パスを選択して失敗してしまうことが多かった。点を取っていかないと追い上げることができないので、自分で点を取りに行こうと思っていきました」と強気の攻めが功を奏した
▲残り5.6秒で4点差をつけられた。主将近藤は最終盤を振り返り「やらなきゃと焦ってしまった」と悔しさを滲ませた
長南真由美ヘッドコーチは試合を振り返り、「ディフェンスを後半どれだけ粘れるかっていうところで、相手にいいところでレイアップシュートを入れられた。40分として考えたときにもう一歩足りなかった」と逆転されたシーンを語った。
これでリーグ戦の日程が終了し、専大は5勝9敗、7位。指揮官は「良いところまでは強い相手に対してもいけるんですけど、もう一息足りないっていう。リーグ戦中にかなり選手も成長が見れて、やれないことはないなという体感は選手自身も私自身も(感じていた)。やはりリーグ戦通して惜しい試合、勝ち入れないゲームがあるので、そこ勝ち切るためにはもう1、2、3段階、ギア、精度を上げていかないと思いました」と接戦をものにできなかったリーグ戦を振り返った。
チームは11月4日に行われる1・2部Aとの入れ替え戦への出場が決定。
「やってきたことをやり続けてチーム全員で勝つっていうスタイルは相手がどこでも継続してやっていかなやいけない。しっかり一部で戦ってきたプライドを持って選手には戦ってほしいなと思います」と選手へ奮起を促した。
文・写真=相川直輝(文4)