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2023.10.30
柔道

【柔道部】強さの秘密は分析力!飯村、講道館杯に向けて

<講道館前インタビュー=10月13日総合体育館地下1階柔道場>


先月行われた全日本学生柔道体重別選手権大会で、講道館杯の切符を掴んだ飯村成満(法1。水戸啓明)。1年生ながら、柔道戦士たち憧れの舞台へと歩みを進める。


飯村の入場シーン(全日本学生柔道体重別優勝大会)


専大勢で見事、出場権を獲得したルーキーは、ここ数ヶ月で圧巻の成長ぶりを見せている。その要因として、試合運びの変化が鍵を握っていたようだ。「4分間(の試合時間)で、1分2分は相手の技とかを伺いながら自分のつけるタイミングを狙っていって」。「(前半で決められなかったときに)後半、少しずつ前に前に出ていって、投げられるようにしています」。相手を観察しつつも、試合時間を考慮しながら戦う意識があった。さらに、「もし延長になったら自分のペースを乱さないようにして…」とゴールデンスコアもしっかり視野に入れている。しかも、藤田純監督の助言なしに自ら考え出したとのこと。並はずれた分析力が勝利を呼び寄せた。

もちろん、彼の持ち味である、積極的な戦いぶりも健在だ。まさに、工夫が実を結び、新たな一歩を切り開いた。


講道館杯出場権を懸けた3回戦


初めての挑戦を前に「目標とか立てずに、もう一戦一戦集中して行けるところまで頑張っていきます」とチャレンジャーは、あえて目標を掲げない。そして、

これは飯村だけの闘いでもない。「専修大学の一員として講道館杯で1試合でも多く勝ち進んで行きたい」。チームの代表である自覚も芽生えている。


とどまる所を知らないルーキーの躍進劇が、もうすぐ幕を開ける。

なお、飯村の他、鎌倉啓太郎(経営1・習志野)とOBの關龍聖さん(専柔会)も出場予定となっている。


文・写真=小山明香(文2)