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2023.10.21
サッカー

【サッカー部】攻守に精彩を欠き黒星 自動昇格圏遠のく

JR東日本カップ2023 第97回関東大学サッカーリーグ戦3部


第18節 VS 共栄大学体育会サッカー部


10月21日(土) 14:00Kickoff


@生田北グラウンド(川崎市多摩区)


専大 1–2 共栄大

得点者 専大 山下

   共栄大 山口、藤尾


〈試合前情報〉

専大は前節、國學院大學と対戦した。前半に3失点を喫したものの、大逆転に成功し、5-4で勝利。3位に浮上した。


直近のリーグ戦からのスタメン変更は2名。平川、山下が外れ、東海林、情野が入る。

以下、スターティングメンバー(4-4-2)

GK 1 大野 来生 (法4・成立学園)

DF 2 一丸 大地 (法3・東海学園)

DF 15 松村 厳 (法3・松商学園)

DF 3 東海林 泰地 (法4・清水桜が丘) 後半0分 OUT

DF 5 樋口 大輝 (法4・松商学園) 後半0分 OUT

MF 14 藤井 瑛斗 (商3・大津)

MF 8 浦川 流輝亜 (文4・青森山田)

MF 9 松本 皐誠 (商2・東海学園) 後半32分 OUT

MF 10 村上 千歩 (商4・東海学園) 後半20分 OUT

FW 18 情野 依吹 (経営3・日大山形) 後半0分 OUT

FW 7 松永 颯太 (経済4・清水桜が丘)


途中出場

DF 19 平川 佳樹 (法1・流通経済大柏) 後半0分 IN

DF 12 志村 ぼん(経済1・韮崎)後半0分 IN

FW 24 仲本 隼翔 (経済2・松商学園) 後半0分 IN

MF 11 山本 隼大 (経済3・名古屋) 後半20分 IN

FW 13 山下 晶大 (経営3・専大松戸) 後半32分 IN


〈戦評〉

専大は残留を目指す共栄大を相手に苦戦。前半19分にビルドアップでのパスミスから先制点を献上すると、さらにセットプレーから追加点を許し、2点ビハインドで試合を折り返す。後半に入り、選手交代を活用しながら相手ゴールに迫るも、集中力を保つ共栄大ディフェンスを崩せない。終盤にはロングスローから再三チャンスを作り出すが、決めきれず。それでも、終了間際に山下が1点を返すが、残された時間は少なく、1-2で試合終了。直近の試合で続いていた前半の出来の悪さや球際の部分での課題を克服できず、自動昇格圏の2位が遠のく結果となった。


〈試合展開〉

 専大はここ数試合続いていた試合の入り方の悪さを修正したかったが、残留を目指す共栄大に立ち上がりから圧倒されてしまう。前節に続き、中盤の球際で劣勢に回る場面が多くなると、守から攻の切り替えでパスミスを連発。前半11分には素早い寄せに遭い、中盤でボールを奪われると、共栄大にペナルティエリア手前からシュートを許す。だが、ここはわずかに枠の左に外れる。専大は前半19分に後方からボールをつなぐが、相手のプレッシャーもあってか、大野のパスが乱れると、ペナルティエリア右からシュートを放たれる。このボールは右ポストをたたくも、ゴール前で詰めていた相手に無人のゴールへ流し込まれ、先制点を献上。2試合連続で先手を取られる展開に。その後も、自陣でボールを握る時間が長くなり、思うように敵陣まで持ち運べない。


 すると、前半29分。左サイドの敵陣中央で共栄大にFKを与えると、ペナルティエリア中央で合わせられる。最後は完全にフリーになっていた相手に押し込まれて2点差となってしまう。攻めに転じたい専大はここでフォーメーションを3トップ気味に変更し、積極的に最前線の情野にボールを預ける。しかし、流れを変えることができずに0-2で試合を折り返す。


▲失点後、集まって修正を掛ける選手達


 後半に入ると、センターバックの平川ら3選手を一気に投入し、前節の大逆転劇の再現を目指す。早速、立て続けにロングスローからシュートチャンスを迎えるが、ネットを揺らすことはできない。後半14分には、志村が左サイドから逆サイドにロングボールを展開。受けた松本が右サイドの敵陣中央から完璧なクロスを上げて、仲本がゴール前に飛び込み、シュートを放つ。しかし、ここはオフサイドの判定を受けてしまう。


▲ゴールに迫る仲本


 なおも1点が遠い専大は崩しの切り札である山本を投入し、相手ディフェンスの打開を試みる。後半28分に左CKを得ると、藤井が右足でファーサイドにクロスを送る。すると、反応した平川がヘディングシュートをたたきつけるが、惜しくもクロスバーに阻まれて得点は奪えない。後半31分に専大は最後の交代カードを切って山下をピッチに送り込むと、試合は次第にオープンな展開となる。引き続き、ロングスローやカウンターから好機を生み出すが、相手ゴールを割ることができず、焦りからか無駄なファウルが増えてしまう。


▲ドリブル突破を図る山本


 一進一退の攻防が続き、スコアが動かぬまま、アディショナルタイムに突入。大野が最前線にロングボールを送ると、仲本が頭で競る。このボールはDFにクリアされるが、浦川が拾い、粘って横パスを供給。反応した山下がペナルティアークから右足を振り抜くと、ゴール右隅に吸い込まれて1点を返す。早い時間帯での途中交代が続き、今節は久しぶりに先発を外れていた山下。その間、思うように得点が奪えず「シュート練習を頑張った」と話し、闘志を燃やしていた背番号『13』が意地の一発。「相手の股が見えた」(山下)という正確な股抜きシュートで1点差に迫る。しかし、残されたわずかな時間で追い付くまでは至らず、1-2で試合終了。3試合ぶりに黒星を喫した。この結果、自動昇格圏である2位との勝ち点差は『7』に広がってしまい、厳しい状況に立たされた。


▲1点を返した山下



試合後、インタビュー

山下 晶大



試合を振り返って―

「チームとしてはここ3試合くらい前半がうまくいっていなくて、後半から巻き返すという形になってしまった。今日は後半も巻き返せず、悔しい結果に終わってしまった。前半からやらなければならない課題がある」


どのような指示があってピッチに入ったか―

「ここ何試合かスタメンが続いていたが、外されて途中からとなった。エネルギーを持って裏に抜けて点を取ってこいという指示だった」


得点シーンを振り返って―

「まず(浦川)流輝亜くんが粘ってくれた。2枚くらい(DFを)引き付けて自分に横パスが来た。シュートを打つ時に、相手の股が見えたので、股抜きのシュートを狙った。そうしたら良い感じにいった」


久しぶりの得点となったが、その間に取り組んだことは―

「早い時間からの交代がずっと続いていて、ゴールが取れていなかったので、シュート練習を頑張っていた」


今後への意気込み―

「昇格に向けてもう一戦も落とせないので、勝つしかない。個人としては、チームのためにハードワークをして点を決められるように頑張りたい」


次節は10月28日に東京経済大学と対戦する。


文=竹田一爽(文2)写真=小田島美玖(文3)、藤本珠莉(商3)