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2023.10.18
野球

【野球部】7回に一挙13得点    連勝で勝ち点2

〈令和5年度東都大学野球秋季2部リーグ戦=10月17日 大田    専大16ー6大正大〉

▲7回1死満塁、工藤が走者一掃の適時三塁打を放つ。この日は4打点をマークした


専大が大正大に連勝し、今季2つ目の勝ち点を獲得した。初回に外山優希(経営4・開星)の内野ゴロ間に先制すると、小刻みに加点。7回に一時逆転を許したが、その裏に松永知大(経済2・創成館)が逆転の適時打を放つと、打者18人の猛攻で一挙13点を上げて試合を決定付けた。2試合連続2桁得点と打線が爆発し、大勝した。


ビックイニングは再びラッキー7に生まれ、今季最多得点を更新した。 4点を取られ試合をひっくり返された直後の7回、1死2.3塁で3番・小柴滉樹(経営3・佼成学園)の左安で同点とすると、5番に昇格した松永が2試合連続の適時打を放ちすぐさま逆転に成功。

▲「ミスショットだったんですけど(笑)。いいところに落ちてくれた」と2試合連続の適時打を放った松永


 さらに工藤翔斗(経営1・大阪桐蔭)が体勢を崩されながらも右中間を真っ二つに割る走者一掃の適時三塁打で続き、突き放した。昨日代打で結果を残し、8試合ぶりのスタメン。「1打席1打席集中していこうと考えていた。打ったのはスライダー。2球目まで(スライダーに)あってなくて。追い込まれてからセンター方向の意識を持った」と振り返った。

▲身体の開きが不調に陥っていたという工藤。上級生に助言を求め、バットを最短距離で出す意識を持つようにした


 ここで大正大ベンチは植竹投手にスイッチするが、火がついた打線は手を緩めることはなかった。 この回の先頭打者だった西里颯(経済3・興南)に2打席目の打席が回ると、中越えの適時二塁打が生まれて1イニング10得点を記録した。

▲小林主将はこの回2度目の打席で中越え三塁打。この後5人の打者が続いた。


 その後小林寛弥主将(経営4・坂井)も中越えの適時三塁打を放つと、代走で出場していた苅部力翔(経営2・専大松戸)がとどめを刺した。「監督に打席が回ってくることはなかなかないからもう思い切っていけと言われた」と打席に入り、高めに浮いたチェンジアップを迷わず振り抜いた。打球は左翼手の頭上を大きく超える適時二塁打。リーグ戦初安打・初打点をマークし、塁上で喜びを爆発。守備と快足が売りの背番号38は途中出場がメインだが、「スタメンでレギュラーをとれるように頑張りたい」と来季に向けて闘志を燃やした。

 ▲苅部はリーグ戦初安打が2点適時二塁打に。喜びを全身で表した

▲7回一挙13得点。部として歴史に残る記録となった


 投げては先発した肥沼峻(商3・加藤学園)が5回無四球無失点、6奪三振と完璧な投球を披露。「あまり三振は意識してなかった。とにかく真っ直ぐに強いチームだったので、いろんな球種を混ぜて打ち取ることだけを考えていた」とスライダーやチェンジアップ、ツーシームを散りばめ、強力打線を翻弄した。

▲肥沼は5回まで毎回の6奪三振を奪って完璧な投球をみせた

前回先発した国士大戦では4回途中3失点でKO。「悔しかったのでなんとしてでも抑えようと思っていた。前回は緊張していたので楽しもうという気持ちで臨んだ」と雪辱を果たした。

来季からエース候補として期待される技巧派右腕は「来年は西舘(昂汰、経済4・筑陽学園)さんも抜けてしまう。自分がなんとしてもエースになってチームを支えたい」と胸に秘めた想いを語った。一冬を超えて、主戦の立場に名乗りを挙げる覚悟だ。


▽2試合連続猛打賞と復調の兆しが見えた松永知大(経済2・創成館)

「前半(戦は)萎縮してた部分があったんで。やっぱそういう気持ちの部分も自分で変えていったら、打席の内容が変わっていきました。(意識していることは)監督にスタンスが広くなりすぎてると言われて、力が伝わらないことが多くて、それをちょっと狭くしてるのと、あとはもうセンター方向を意識しています。

(最終戦に向けて)4年生が最後なので、自分の結果は二の次で、とにかく勝つことだけを意識してやっていきたいです」。

▲松永知大


▽西里颯(経済3・興南)。7回に代打で登場し、2巡目の打席で中越え二塁打

「(長打は)全然狙ってるわけじゃなくて。(打った球は)スライダー。久々の感覚だったんですけど、前日にコーチの方に練習教えてもらって、 練習したことをそのまま試したって感じなので。意識はこの足下の使い方なんですけど。前膝のボールへの入り方と、スイングをしている時の膝の使い方なんですけど、そういうところを意識して。

(ここ数試合はベンチスタートで)自分の結果が出ない中で悔しい思いをしていて。

もう1回チャンスをもらえたらそこで答えたいと思って準備してたんで。まだあと1試合あるのでしっかりアピールをして終わりたいなと思います」。

▲西里颯



文=河上明来海(文3)

写真=高橋尚之(経営4)、河上