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〈第99回関東大学バスケットボールリーグ戦=10月8日 アダストリアみとアリーナ 専大94-83日体大〉
上位リーグ進出に黄色信号がかかった専大はリーグ2位の日体大と対戦。第1Qは両者一歩も引かない互角の試合展開となった。第2Qは後半から専大のリズムで試合を展開し、9点差と日体大を突き放すことに成功した。しかし、第3Qでは日体大の怒涛の追い上げに4点差にまで追いつかれたが専大のスタイルであるディフェンスで粘りリードを許すことなく乗り越えた。この流れを耐え抜いた専大は第4Qで再び流れを呼び戻し8勝目を手にした。
第1Q前半は両者譲らぬ試合展開が終始展開された。試合開始早々に3Pを沈めた日体大はこの勢いに乗りどんどん点数を重ねていく。一方専大はこの日体大の勢いについていけず5点差がなかなか縮まらずにいた。しかし、クベマジョセフスティーブ(経営4・福岡第一)を中心に得点を重ね第1Qは23ー25で終えた。
第2Qは専大が流れを握る展開となった。試合開始から介川アンソニー翔(商1・開志国際)が連続して3ポイントを沈めた。そこからまた両者譲らぬ試合を展開するが中盤、スティーブの3ポイントで逆転に成功すると流れが専大に傾いた。介川アンソニーを中心に立て続けに得点を沈め前半を9点差で折り返した。
▲3ポイントを沈めるスティーブ
▲ドリブルで切り込むアンソニー
第3Qは苦しい展開となった。専大はスティーブの豪快なダンクから始まり流れは良いままと思われた。しかし、立て続けにファールを出し開始3分でチームファールを3つも出してしまう展開となった。中盤ジョべモハメド(商1・高知中央)のダンクが決まるもその後チームはなかなか得点につなげることはできず日体大に流れを握られたまま試合は展開された。しかし、専大のスタイルであるディフェンスでの個々の役割を1人1人がしっかりとやり切り、流れを完全に相手に渡さなかったためリードを許すことなくこの10分を耐え抜いた。
▲ディフェンスで相手に圧をかけ続けた赤嶺有奎(文4・豊見城 )
第4Qでは序盤日体大の猛攻が再び専大を襲った。しかし、松野遥弥(経営2・桜丘)が連続してシュートを沈め3Qから続くいやな流れを切り、専大にリズムを取り戻させた。その後スティーブがゴール下の戦いを立て続けに制し日体大を再び離すことに成功する。その後も日大に簡単に得点を許すことなく94ー83で8勝目を手にした。
▲3ポイントだけでなく中での得点もあり流れを引き寄せた
佐々木優一監督は「オフェンスは思い切って自分たちの良さを出していこう。それでディフェンスは40分これが自分たちのスタイルだから原点に立ち返ってとにかく思いっきりやっていこうと話した。それを選手たちが一回り上回る負けたくない気持ちを前面に出してくれたのが結果に繋がったのでほんとにいいゲームだった」と振り返った。第3Qの苦しい展開については「相手に気持ちよくシュートを打たしていないので流れがそんなに向こうに傾くことはなかった」とし、少し多いと感じられたファールについては「気持ちは切れていなかった。競り合いの中でファールになってしまった」と前向きな考えでいた。1巡目最終試合となる日大戦に向けては「一歩大きな山を超えた後だが気を抜かず、もう一回気を引き締めて、準備して戦いたい」と語った。
文=山中美琴(文1)
写真=山中美琴(文1)、小野茉凛(文1)