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〈関東大学リーグ戦 2部=10月8日 専大G 専大43-10國學大〉
▲要所要所での守備が光った
連勝を目指す専大は國學大と対戦。前半は序盤に幸先よく先制するも、その後はミスが続き1トライにとどまる。前半終了間際にトライを決められ12-10と僅差となる。しかし後半2分にパスワークから最後はFB奥山和伴(経営4・日川)がトライを決めると、その後は攻撃と守備で國學大を圧倒。43-10で下し、不戦勝を含め開幕3連勝となった。
前半8分、この日が復帰戦となったWTB飯塚稜介主将(文4・桐蔭学園)にボールが渡ると、そのまま中央突破を図る。22メートルライン付近で味方にパスをし、最後はPR木原三四郎(経営3・東福岡)がトライ。髙居海靖(経済4・御所実業)のゴールも決まり、7-0と先制に成功する。しかしその後はラインアウトのミスやペナルティが増え、流れを掴むことができない。前半29分にラックから最後は木原の2トライ目が決まり得点を重ねるも、前半終了間際にパントキックから相手が抜け出しトライ。12-10と僅差で前半を終える。
▲先制につながった飯塚の抜け出し
▲相手の得点シーン
飯塚「(前半は)風下で我慢の時間が増えると想定していたが、イレギュラーなことが多かった」
しかし後半は専大が圧倒する展開となった。後半開始早々、パスワークから奥山がトライを決めると、後半7分には右サイドでのラインアウトからモールで押し込み、最後はHO吉田温広(経営2・國學院大栃木)がトライ。24-10と点差を引き離す。
▲奥山の抜け出し
▲最終ラインから広いエリアをカバーした
ハーフタイムに石倉俊二監督が「ディフェンスはしっかりできているから、ペナルティのところは気にするな」と選手に話したように、この日は要所要所で守備が光った。特に飯塚はカウンターでサイドに運ばれ1対1の状況になっても、正確なタックルで確実に封じて見せた。他の選手も同様に、相手のパスワークに翻弄されずしっかりと我慢し、後半は無失点で抑えた。攻撃でも奥山の2トライ目や交代で入った1年生のCTB永井大成(経営1・東福岡)のトライで5T3Gで奪い、43-10でノーサイド。勝ち点5を追加し、15点で関東学大、中大と首位で並んだ。
▲各々が強固なディフェンスを見せた
石倉監督は「守備では練習で決めていたことができた。いくつか取り切れなかったところはあるが、ゲーム自体は悪くはなかった」と、試合内容に満足感を覚えた。躍動感を見せた飯塚は「今はまだ自分が頑張る時期ではなく、皆が主体でやったほうがチーム力は上がる。終盤戦で一気に爆発できるように、今は底上げをしていきたい」とチームの現在地を話した。
▲リーグ開幕前には「全勝する」と意気込んだ飯塚
1部復帰へ、これからも主将の活躍は必須になるだろう
文=北原倖多(文2)
写真=相川直輝(文4)