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JR東日本カップ2023 第97回関東大学サッカーリーグ戦3部
第16節 VS東京農業大学サッカー部
10月8日(日) 14:00Kickoff
@生田北グラウンド(川崎市多摩区)
専大 1–0 東農大
得点者 専大 松本
〈試合前情報〉
専大は前節、慶応義塾大学と対戦。後半アディショナルタイムに勝ち越されて2-3で敗れた。
直近のリーグ戦からのスタメン変更は4名。一丸、日隈、東海林、情野が外れ、根本、松村、平川、松永が入る。
以下、スターティングメンバー(4-4-2)
GK 1 大野 来生 (法4・成立学園)
DF 4 根本 健汰 (ネット情報4・鹿島学園)
DF 15 松村 厳 (法3・松商学園)
DF 19 平川 佳樹 (法1・流通経済大柏)
DF 5 樋口 大輝 (法4・松商学園)
MF 14 藤井 瑛斗 (商3・大津)
MF 8 浦川 流輝亜 (文4・青森山田) 後半35分 OUT
MF 11 山本 隼大 (経済3・名古屋) 後半48分 OUT
MF 10 村上 千歩 (商4・東海学園) 後半48分 OUT
FW 29 山下 晶大 (経営3・専大松戸) 後半14分 OUT
FW 7 松永 颯太 (経済4・清水桜が丘)
途中出場
FW 9 松本 皐誠 (商2・東海学園) 後半14分 IN
MF 16 渡邊 弘和 (経済3・仙台育英) 後半35分 IN
DF 2 一丸 大地 (法3・東海学園) 後半48分 IN
FW 26 河野 修和 (文2・甲府昭和) 後半48分 IN
〈戦評〉
専大は持ち前の前線からのプレッシングで相手のミスを誘発。しかし、決め切ることができない。すると、東農大に押し込まれる形が続き、スコアレスで試合を折り返す。後半も強みであるサイドを封じられて思うように決定機を作れない。それでも、後半27分に途中出場の松本がディフェンスラインの背後に抜け出すと、右足を振り抜いて先制点を奪う。この1点を最後まで守り抜き、2試合ぶりに勝点3を手に入れた。
〈試合展開〉
専大は8節以来の先発出場となった松永を筆頭に前線から連動して強烈なプレスを掛けると、東農大がビルドアップでミスを連発。前半11分には、松永が前線でボールを奪うと、村上にパスを送る。しかし、オフサイドの判定を受けてチャンスとはならない。その後も、フォアチェックから相手のパスを高い位置で引っ掛けるが、シュートまで持ち込むことができない。
▲90分間精力的にプレーした松永
すると、次第に東農大が主導権を握る時間が長くなり、押し込まれる形が続く。前半34分、相手に抜け出されると、ペナルティエリア右からシュートを放たれる。だが、ここは大野がチームを救うビックセーブを披露し、難を逃れる。その6分後には専大にチャンスが訪れる。浦川が右サイドの敵陣中央から左足でクロスを送ると、ファーサイドから飛び込んだ村上がシュートを放つ。しかし、惜しくも枠をとらえられない。終了間際にもピンチを迎えるが、ケガから復帰した松村を中心に耐えしのいで、前半は劣勢のままスコアレスで試合を折り返す。
▲チャンスを逃し、悔しがる村上
後半に入り、修正を図りたい専大は立ち上がりこそチャンスを作るが、再び強みであるサイド攻撃を封じられて、相手ディフェンスを崩すには至らない。攻撃に転じたい専大は後半14分、山下に代えて松本を投入。すると、20分には浦川が松永とのワンツーからペナルティエリア内に進入し、相手DFに倒されて主審はPKの判定を下す。しかし、審判団の協議の結果、正当なタックルと判定されてPKは取り消しに。
▲印象的なプレーを見せた浦川
それでも、後半27分に後方からボールを回すと、松村から浦川につなぐ。浦川は自陣の左サイドから左足でディフェンスラインの背後に見事なロングボールを供給し、走り込んだ松本が「うまくいった」というファーストタッチからボールを持ち出すと、ペナルティエリア中央から右足を振り抜く。このシュートはGKに触れられるも、ゴール右に吸い込まれて待望の先制点を奪う。今季はサイドハーフでプレーすることも多い松本だが、再三狙っていた背後へのランニングが実り、完璧な抜け出しからリーグ戦4点目をマークした。
▲松本は2試合ぶりのゴールとなった
▲先制ゴールを喜ぶ選手達
専大はこれで1点をリードしたものの、その後は東農大にセカンドボールを回収されて押し込まれてしまう。最後まで相手の猛攻を受けるが、相手陣でボールキープを行うなど、時間の針を進めて何とか逃げ切り、辛くも1-0で勝利。これで自動昇格圏である2位との勝点差を4としている。
試合後、インタビュー
松本 皐誠
得点シーンを振り返って―
「得点が必要な場面で、今日も後半で出させてもらった。(浦川)流輝亜くんが前を向いた時に(松永)颯太くんのランニングでDF2人を引っ張ってくれたので、しっかりランニングして自分がフリーになった。ファーストタッチがうまくいったので、シュートも落ち着いて打てて、決めることができて良かった」
センターフォワードでの出場で意識したことは―
「高校までFWをやっていて裏に抜けたり、スピードを生かしたりするプレーが得意。相手センターバックの対応があまり良くなく、出る時にも『背後をどんどん狙っていけ』と言われていた。味方が前を向いた時にはずっとランニングして、得点を取る気持ちで臨んだ」
村上選手からも声掛けがあったが―
「自分が出るということは(ディフェンスラインの)裏への動きが求められている。それを(村上)千歩くんが伝えてくれたので、自分が走ろうという気持ちでやった」
サイドハーフとセンターフォワードの両方での起用が続いているが―
「スタメンで出るならサイドで出たい。途中から絶対に得点が必要な場面では、得点を取りたいので、FWで出たいが、両方ともレベルを上げていきたい」
浦川 流輝亜
試合を振り返って―
「正直前半も後半も、良い流れの時間帯が無く、先週からメンバーが変わり、守備の仕方など練習中でもあまり合っていないことが多かった。それでも、今日は勝ち切ろうと臨んだので、我慢して点を取れたのは大きかった」
センターフォワードの選手が変わり、連携面で苦労もあったか―
「(代わりに入った)松永はインテリジェンスのある選手で、どんどん動いてくれた。そこは(情野)依吹 以上にやってくれていたので、特に問題はなかった」
中盤でのプレーで意識したことは―
「行き来の多い試合は、やっぱりセカンド(ボール)勝負になるので、中盤で拾うことを意識したが、今日は中々拾えなかったので、自分たちの時間にできなかった。後ろの(大野)来生や4バックが集中して守ってくれたので、ありがたかった」
アシストを記録した得点シーンを振り返って―
「相手が自分たちの4バックに対して(守備の)はめ方が良かったので、多分分析されていた。自分が左サイドバックのところに落ちることで、相手も付きづらくなり、フリーで前を向けた。なおかつ、(山本)隼大と(松永)颯太が左の裏に流れてくれて(松本)皐誠がどフリーなってそこに出すだけだった」
自身のプレーについて―
「あまり良くなかった。パスミスもあり、中盤の肝であるセカンドボールを拾えなかったので、攻撃よりもチームを助ける部分をレベルアップしないといけない」
今後の展望について―
「この前の慶應戦の時も話したが、勝ち続けることが一番大事。1-0の試合が増えてくると思うので、優勝に向けてしっかり逃さず、勝ち切りたい」
次節は10月15日に生田北グラウンドで國學院大學と対戦する。
文・写真=竹田一爽(文2)文=山縣龍人(法4)