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〈第99回関東大学バスケットボールリーグ戦=10月7日 水戸 専大78-87中大〉
▲中大に痛恨の敗戦を喫した専大。中盤で試合が決まった。
第2Qの大量失点が響き、中大に手痛い敗戦を喫した。22-21と1点リードで第1Qを終えたが、第2Qで22点を失い逆転を許す。淺野ケニー(経済3・洛南)や當山修梧(経済3・福岡第一)が得点を重ね追い上げを見せたが、最後まで上回ることができなかった。これで7勝4敗となり、2巡目の上位リーグ進出に黄信号が灯った。
前週の東海大戦に続き、中盤に崩れた。第2Qの早い時間に逆転を許すと、速攻から失点するシーンが続き、徐々に引き離される。専大も必死に食い下がったがシュートがなかなか決まらず、速攻を次々に決められ大量失点を喫した。佐々木優一監督は「オフェンスにフォーカスしてしまって失点につながるっていうのが修正できなかったのが敗因」と振り返る。2試合続けて中盤で試合を決められた。
▲クベマジョセフスティーブ(経営4・福岡第一)。17得点16リバウンドで2試合連続ダブルダブルとなった。
それでも第3Q以降は立て直し、反撃に転じた。第3Qは當山が6得点を挙げるなど攻守に奮闘。淺野も2本の3ポイントを決めるなど8得点を奪い、6点差まで縮めた。第4Qも當山の3ポイントなどで一時2点差まで迫ったが、最後までリードを奪い返せなかった。
淺野は「入りが重たくなってしまったんですけど、3ピリのところで修正できていい流れが来た」と中盤の反撃を振り返ったが、「(第3Qの)ブザービーターで相手に流れが寄ってしまって、なかなか追い越せなかった」と悔しがる。「リバウンドを取りに行くという意識はいいんですけど、気持ちの部分が先行してしまって、相手に走られてしまって2ピリは離れてしまった。理論があった中でのリバウンドをやっていかないとああいう結果になってしまうんで、もうちょっと冷静にやっておけばよかった」と話した。
▲淺野のこの日の3ポイントは3/4。「もっと打ちます」と自信を示した。
當山は「リバウンドは取れていたんですけど、1対1のところでやられていた」と中大の個の力に屈したと振り返る。それでも當山は16得点を挙げ、粘り強いディフェンスでチームに流れを引き戻した。「一生懸命頑張る。はい、ただそれだけです」と明日以降を見据えた。
▲當山も中盤の反撃に大きく貢献。「評価を上げるほどのことはしていない」と謙遜するが、背番号3が試合の流れを大きく変えた。
文=野見山拓樹(文4)
写真=小野茉凜(文1)