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2015.09.04
野球

【野球部】連日200球を超える大野の熱投で2連勝 勝ち点1を奪取!

9月4日、東都大学秋季リーグ対亜細亜大3回戦が神宮球場にて行われ、連日の試合で両者とも1勝1敗とし、勝ち点1をかけた絶対に負けられない一戦となった。



勝ち点1をかけた大一番に先発したのは開幕戦同様、専大・高橋礼(商2・専大松戸高)、亜大・諏訪。専大打線は、開幕戦で8回零封と亜大先発諏訪に封じ込まれていた。しかし、1回表、絶好のチャンスが訪れる。2アウトから、3番森山恵佑(商3・星稜高)、4番濱田竜之祐(商4・鹿児島実高)の連打で1、3塁にすると、春季大活躍の5番渡辺和哉(経営4・文星芸大附高)が滞空時間の長い左中間への3ランホームランを放ち、先制。この1発で相手ピッチャーを引きずりおろした。

Image title      ▲先制3ランを放った渡辺



専大先発高橋は、1、2回とランナーを出しながらも無失点に抑えてきた。しかし、3回、2アウトを取りながら、四球でランナーを出し、次のバッターに手痛い1発をくらってしまう。その後、味方のエラーや四死球で満塁のピンチを作り、押し出しで同点。なお、2アウト満塁のピンチ。ここで後輩の窮地を救うべく、前日完投した大野亨輔(商4・星稜高)が満を持して、マウンドに上がる。大野はフルカウントと苦しみながらも、最後はセンターフライに打ち取り、ピンチを脱した。だが、続く4回にもピンチが訪れる。先頭バッターに2ベースヒットを打たれると、すかさずバントで送られ、1アウト3塁の大ピンチ。そして、2ストライクまで追い込むと相手バッターはスクイズを試みる。しかし、大野-時本亮(経営4・大垣日大)バッテリーは冷静だった。「3塁ランナーが走るのが見え、時本も立つのが分かった」と大野は外の高めに投げ、バットに当てさせず、三振ゲッツーを取り、亜大に行かけた流れを再び引き戻す。

Image title                ▲好投を見せる大野



一方、打線は初回に渡辺の今季チーム初ホームラン以降、2、3、4回と得点を奪うことができない。そんな中、5回、2アウトランナー1塁と、チャンスを拡大したい場面で打席に入るのは、3番森山。「感触が良く、入ったと思った」という言葉通り、大きな放物線を描く貴重な勝ち越し2ランホームランで再び亜大を突き放す。

Image title                         ▲勝ち越し2ランを放ち、笑顔の森山



打線は連日の熱投を繰り広げる大野になんとか追加点を挙げ、楽に投げさせたい。そこで9回表、ランナー1人を置いて、初スタメンに抜擢された和田裕生(経済2・福岡大大濠高)が値千金の2ランホームランを放ち、試合を決定づける。「最後は4点差あったので」と大野が語るように、勇気づける一発となった。

Image title                      ▲貴重なダメ押し2ランを放ち、ベンチの手荒い祝福を受ける和田



そして、9回裏、大野はランナーを出すものの、最後はライトフライに打ち取り、今季早くも2勝目を挙げ、チームを勝利へ導いた。しかし、その大野は、3アウトになり勝利を確認するとまるで打たれたかのように膝に手をつき、下を向く。そんな姿はどれだけ苦しい状況で大野が最後まで投げぬいていたのかを物語っていた。

Image title                  ▲勝利した直後、膝に手をつく大野


     <スコア>

      専大|300 020 002|7

      亜大|003 000 000|3


専大はこの勝利で勝ち点1を取り、勝率の関係でリーグ2位となった。次戦は1週はさんだ9月15日の対駒澤大戦。この2連勝の勢いを駒大戦につなげていきたいところだ。



以下コメント


齋藤正直監督

「よく頑張りました。本塁打が3本出て、良い点の取り方ができた。あとはやっぱり大野。100点満点です。駒大戦は1週間空くので、そこでいろいろ考えて、全員で臨みたい。」


好救援をみせた大野投手

「疲れた。やっと終わったという感じ。今日は後半から投げると言われていたが結局序盤から投げる形になった。そのわりには対応できたと思う。元々、中継ぎで連投は苦ではなかったが、完投した次の日だったので結構疲れた。マウンドに上がったのが3対3だったので0対0の先発のつもりで投げた。春優勝して、ウチを倒すつもりで来ると思うが挑戦者のつもりで戦いたい。1敗してからの2連勝だったのでこれからの勢いになると思う。(星稜高後輩森山選手のホームランについて)星稜の2人で活躍出来て良かった。とてもうれしい気持ち。」

Image title           ▲星稜高後輩森山からウイニングボールを受け取る大野



先制3ランの渡辺選手

「2ボールだったので狙っていた。打った瞬間行ったと思った。3、4番が繋いでくれたので、先制点を取れてよかった。繋ぐ意識でやっている。(次戦駒大の今永投手について)特に考えていません。1打席1打席勝負していくだけ。」


勝ち越し2ランの森山選手

「感触が良くて入ったと思った。変化球を張っていて、甘いストレートが来たので思いっきり振った。夏のオープン戦などでは、調子を崩していた。フォームもバラバラだった。でも、開幕1週間前くらいにしっくり来るフォームができた。下半身のブレを減らすことで上半身のブレも減らせるように取り組んでいた。ソフトバンクの柳田選手や横浜の筒香選手を参考にさせてもらった。(ホームランが出たことについて)やっとホームランが打てた。監督にもホームランのプレッシャーをかけられていたので期待に応えられてうれしい」


ダメ押し2ランの和田選手

「打った瞬間入ると分かった。リーグ戦初スタメンだったのでかなり緊張したけど打てて安心した。次の試合のイメージもしっかりとして一戦必勝でやっていきたい。」




(大河原佳也・文1)