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JR東日本カップ2023 第97回関東大学サッカーリーグ戦3部
第14節 VS中央学院大学サッカー部
9月27日(水) 14:00Kickoff
@中央学院大学つくし野総合グラウンド(千葉県我孫子市)
専大 1–0 中院大
約1ヶ月半の中断期間が明け、リーグ戦が再開。リーグ前半戦の勢いそのままに6連勝を狙う専大は中央学院大学と対戦した。序盤から最終ラインからのビルドアップが機能し、サイドから連動した攻撃を仕掛けると、32分には左サイドから山本が浦川とのワンツーで抜け出しクロスを放つ。すると、ペナルティエリア内で松本がこれをゴール右に押し込み先制。この1点を守り切り1-0で勝利を掴んだ。
〈試合前情報〉
前節は城西大と対戦。怪我で欠場となった村上に代わって先発した米山らのゴールで上位対決を3-1で制した。
松村厳(法3・松商学園)の負傷の影響もあり、前節からはCBの2名を変更。久しぶりの先発となる東海林と初メンバー入りとなった日隈がスターティングイレブンに入った。また、右SHで先発した松本も久しぶりのスタメン入りとなった。
以下、スターティングメンバー(4-4-2)
GK 1 大野 来生 (法4・成立学園)
DF 2 一丸 大地 (法3・東海学園)
DF 3 東海林 泰地 (法4・清水桜が丘)
DF 23 日隈 雄大(ネット情報2・芦花)
DF 12 志村 ぼん(経済1・韮崎)
MF 14 藤井 瑛斗 (商3・大津) 後半42分 OUT
MF 8 浦川 流輝亜 (文4・青森山田)
MF 11 山本 隼大 (経済3・名古屋) 後半19分 OUT
MF 9 松本 皐誠 (商2・東海学園) 後半30分 OUT
FW 29 山下 晶大 (経営3・専大松戸) 後半38分 OUT
FW 13 情野 依吹 (経営3・日大山形) 後半7分 OUT
途中出場
FW 22 貝賀 鼓太郎 (経営2・宇都宮短期大学附属) 後半7分 IN
FW 10 村上 千歩 (商4・東海学園) 後半19分 IN
FW 7 松永 颯太 (経済4・清水桜が丘) 後半30分 IN
MF 26 河野 修和 (文2・甲府昭和) 後半38分 IN
DF 5 樋口 大輝 (法4・松商学園) 後半42分 IN
〈試合展開〉
中断期間が明け、1ヶ月半ぶりのリーグ戦を戦う専大。前半戦では2-3で悔しい逆転負けを喫した中央学院大学と対戦した。
6連勝に向け開始直後から積極的な攻撃を仕掛け、1分には相手陣内でスローインを獲得。山本の折り返しから志村がクロスを放ち、早速チャンスを演出した。さらに3分には藤井の浮き球のパスに反応した松本がゴール前に飛び込み、ヘディングを放つ。これは相手GKの正面となったが、落ち着いたパス回しで相手ディフェンスを翻弄した。
▲ヘディングを放つ松本
その後は自陣内へ攻め込まれる時間も増えたが、最終ラインの東海林、日隈が攻撃の芽を摘み、得点を許さない。相手のサイドからの攻撃も両SBと好連携を見せ、確実に防いでいた。攻撃陣も前線から積極的なプレスを仕掛け、ボール奪取を狙う。16分には相手GKがトラップしたボールを情野が奪い、ゴールに流し込み先制かと思われたが、これはファールとなった。
▲GKからボールを奪う情野 惜しくもファールとなった
その後も中盤からの安定したパスワークでチャンスを作り続けた専大に、32分、待望の瞬間が訪れた。GK大野のロングフィードを左サイドの山本が胸で浦川へ落とすと、浦川が山本とのワンツーで縦を突破。さらにそのボールを山本に折り返すと、山本がドリブルでペナルティエリアへ深く切り込み、低い弾道のクロスを放つ。これを逆サイドから走り込んだ松本が押し込み、値千金の先制弾を決めた。
▲ドリブルで持ち上がる山本 先制点をアシストした
▲ゴールを決め喜ぶ松本
▲久しぶりのスタメン起用に応えた
先制後も攻撃の手を緩めない専大は前線からのプレスを続けながらも、最終ラインからの細かいパスワークで相手のプレスを難なくかわし、落ち着いた攻撃を見せる。守備時も最終ラインに加えてボランチの浦川、藤井らが献身的なランニングを見せ、リードを保ったまま前半が終了した。
後半も序盤からゴール前へ迫り、6分には左サイドの突破から情野、松本がシュートを放つなどチャンスを創出。中院大もセットプレーからチャンスを作ったが、相手FWのシュートは日隈がブロックし、得点を許さなかった。
▲初メンバー入りながらフル出場を果たした日隈
7分にはCF情野に代わって貝賀を投入。そして19分には山本に代わって村上が入り、追加点を狙う姿勢を崩さない。中院大も前線から積極的なプレスを仕掛けるが、専大はCB2名に加えてボランチが最終ラインの組み立てに参加することで、うまく攻撃に繋げていた。
▲前節は怪我で欠場した村上も後半から投入された
後半中盤には試合がヒートアップ。追加点で試合を決めたい専大、追いつきたい中院大の間で球際の激しさが増し、試合が止まる場面も増えた。専大は30分に松本に代えて松永、38分に警告を受けていた山下に代えて河野を投入。試合を落ち着かせた。
▲カードの提示が増え、フラストレーションを溜める選手もいた
さらに試合終了間際の42分には藤井に代えて樋口を投入。最終ラインの枚数を増やしてリードを守る作戦に出る。中院大もカウンタ-やCKから得点を狙うがこれを死守。前半に得たリードを守り切り、1-0で昇格へ向け貴重な勝ち点3を獲得。連勝数を6に伸ばした。
▲1点を死守し6連勝を達成した
複数得点とはならなかったものの、試合全体を通して最終ラインからのビルドアップが機能し、中盤が躍動。久しぶりの先発出場となった松本が得点するなど層の厚さを見せた。さらに最終ラインのメンバーを変更した中で無失点に抑えるなど、収穫の多い試合となった。
専大 1-0 中院大
得点者 専大 松本
試合後インタビュー
松本皐誠
試合を振り返って―
「得点をずっと決めたいと思っていた。自分のゴールでチームを勝たせることができ、最低限の仕事はできたかなと思っている」
自身のポジションについて―
「前回の中院大戦では真ん中(CF)として出場していたが、今日はサイドとして出場した。今のチームの戦術ではサイドの方が自分に合っていると思うので、サイドで出場していろいろな部分を伸ばしていきたい」
今後の目標―
「2桁得点を狙っているが、まだ3点しか取れていないため、チームのためにもここから毎試合点を決めるつもりでプレーしたい」
日隈雄大
試合を振り返って―
「守備の部分ではある程度安定してプレーできたと思うが、もう少し攻撃でチャレンジしていきたいと思う」
先発出場について―
「他の選手のコンディションの関係や自分が中断期間に調子を上げることができたこともあり、スタメンに選ばれた。自分はフィジカルでは他の選手に劣る部分があるので、他の部分でもっと違いを見せていきたいと思う」
最終ラインからのビルドアップについて―
「相手に合わせたパスワークで中盤の優位性を作ることができた。相手がやりづらいような変化を作ることが自分たちの強みになってきたのではないかと思う」
今後の目標―
「チームとしても個人としても2部昇格が一番の目標。中断期間に1部、2部の大学と練習試合をして刺激を受けたので、自分も来年同じ舞台に立てるようチームに貢献したい」
次節は10月1日に慶應義塾大学と対戦する。
文=山縣龍人(法4)
写真=相川直輝(文4)