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2023.09.27
バスケ

【女子バスケ部】リーグ3勝目! 拓大に粘り勝ち

〈第73回関東大学女子バスケットボールリーグ戦=9月24日 筑波大中央体育館 専大83-80拓大〉


 前日に行われた早稲田大戦の熱も冷めやらぬまま連戦となる専大は拓大と対戦。第1Qから一進一退の攻防が続き前半終了時点で35-41と点差は6点。第3Qでついに拓大の背中をつかみ同点とすると、最終Qでリードした専大は拓大の猛攻をしのぎ83-80で勝利。リーグ3勝目を挙げた。

▲勝利を喜ぶメンバーたち

 「自分たちがやってきたことをしっかりやろう」。と長南HCからの言葉とともに挑んだ今回の一戦。チームが1つになりきれなかったという前日の早稲田大戦から1夜明け、拓大戦が始まった。

第1Q開始10秒、拓大・ンウォコマーベラス選手がフリースロー、続けてもう2点を決める。絶対的大黒柱の得点に拓大が勢いをつけるが、負けじと林望愛(文2・桐生)がゴール下でディフェンスを振り切りそのままゴール。キャプテン近藤萌(文4・湯沢翔北)もチームを鼓舞するかのような3Pシュートを沈めた。第1Qを20-22で終えるも、終始追う展開は変わらない。相手の堅いディフェンスに苦戦し連携ミスやパスカットされる場面が目立つようになる。第2Q終了時点で35-41と点差こそ少ないものの、なかなか良い展開を作り出せずにいた。

▲素早いドリブルから得点を挙げた。主将としてチームを盛り上げる。

▲ンウォンコマーベラス選手の高い壁にシュートを阻まれてしまう。

「キーポイントはリバウンド、オフェンスリバウンドをしっかりとりきれてない。当たり前のことを確実に」と長南HCの言葉通り、前半拓大に取られたオフェンスリバウンドはこの試合19本中13本と課題が浮かび上がる。メンバーは「1本1本集中して丁寧に、全員でリバウンドを取りに行こう」と心を一つに後半へ。 

 第3Q、専大に勢いをつけたのは志村愛莉(経済3・千葉英和)。林からのパスを受け、ゴール左側からはなった3ポイントはきれいな弧を描きゴールへ吸い込まれた。加えてファウルをもらいフリースローを確実に決め8点の差を4点に詰めると、連続得点を重ねる。さらに2本連続でオフェンスリバウンドを取り、繋げたボールを逃さず優博美(経営4・千葉経済大附)が3Pを決め、同点に。届きそうで届かなかった拓大の背中をついに掴んだ。林もこのQ、志村に並ぶ8得点を決める活躍を見せ一次はリードするも、さすがは高い得点力を持つ拓大。追い上げを見せ63-63で最終Qを迎えた。

▲チームに流れを引き寄せた志村。「チームに貢献できてうれしかった。しかし、まだまだ得点が求められていた場面、もっと決めていかなければならないという気持ちになった」と試合後に志村は語った。

▲ディフェンスを振り切りシュートを決める。勢いのあるプレーはチームを活気づけた。

 第4Qはまさにシーソーゲーム、点の取り合いになった。リードはしているもののなかなか点差をつけることができずにいると残り2分25秒、ついに逆転されてしまう。「焦ったら相手の思うつぼ。こういう時こそ1本を丁寧に」と冷静さを欠かさなかった優は確実に得点を決めリードを取り返す。加えて相手のファウルを貰った中村帆香()のフリースローシュートが勝敗を決める1点に。

▲着実に得点を重ねた優。「トランジョンを意識して試合ができた。留学生を前にするとあまり得点を取ることができなかったが、リバウンドなどはチームに貢献できたと思う」と試合を振り返った。

相手の猛攻にあい、83-80とされるも、最後は全員で守り切り試合終了。チーム一丸となって勝ち取ったリーグ3勝目となった。

 試合を振り返り長南HCは「ミスが続いてしまう場面が何度かあったが、選手が良く持ちこたえてくれた。勝つことができてよかった」と安堵の表情を見せたが、「自分たちのミスから相手に流れを渡してしまい、大事な勝負所での余裕が持てなかった。練習から緊張感を持って臨んでいけるようにしたい。一つ一つの場面でどのように攻め切るか、そこの判断がうまくできるようになればもっと強くなると思う」と新たな課題を挙げた。主将の近藤は「昨日(早稲田大戦)の反省からチームで一つになって戦うということを意識して試合に臨んだ。トランジョンを早くしたり、シュートチャンスを活かして積極的に打ったりすることができた。しかし、リバウンドやルーズボールを徹底して取りきろうといわれていたのに、なかなかできなかった。徹底力がまだ足りないのでそこを練習から意識していきたい」と語った。

次戦は日体大と白鷗大をホームで迎え撃つ。「日体大との試合は今後の順位にかかわってくる大事な試合。絶対に落とすことができない」と長南HC、近藤も口をそろえて語る。また白鷗大は前年度優勝の実力を持つ強敵。リーグ一巡目の対戦では敗北しているチームである。「一回目の対戦では負けてしまったので、そこを勝ちに行きたい。同時にどれだけ自分たちのバスケができるのかというところを意識して戦いたい」と優は意気込んだ。

常に前を向き進み続ける専大の躍動にさらなる注目が集まる。一戦も見逃せない熱い戦いが続く。


文・写真=高橋奈月(文1)