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<2023年度関東大学アイスホッケーリーグ戦=9月17日 ダイドードリンコアイスアリーナ 専大3‐2青山学院大>
秋季リーグの2戦目の相手は青山学院大。互角の相手で厳しい戦いが予想されていた中、激戦を制した。勝敗の行方は最終ピリオドまでもつれた。一進一退の攻防を続け、2‐2で迎えた6分16秒に高橋宙来(法1・八戸工業第一)がシュートを決め、3‐2に。その後、青学大が果敢に攻めてくるも、何とか守り続けた。試合終了まで残り5分になったあたりから相手の猛攻撃がヒートアップし、さらにペナルティーが出てしまい、2分間の退場で大ピンチに。1人欠けている中、残りの数秒を選手全員で体を張って守り続け、ようやく試合終了のブザーが鳴る。これからの秋季リーグに向けて大きな1勝を飾ることとなった。
▲勝利の瞬間
第1ピリオドと第2ピリオドはまさに互角の争いであった。6分11秒に先制点を決められた専大はその後、果敢に攻め込み、8分に皆川堅史郎(法2・白樺学園)がシュートを決める。そして第2ピリオドでは13分07秒に池田洋貴(商2・釧路工業)がシュートを決め、2‐1と先制するも、追いつかれ、再び同点に。この一進一退の展開について髙橋祐一監督は「こうなることは想定内。最後の際の1点をどちらがとるかが勝利の鍵。ただ、自分たちの流れが良いときに点を取り切れないところが我々の課題。」と振り返った。
▲シュートが決まり、喜ぶ皆川選手
▲2点目を決めた池田選手
試合が動いたのは第3ピリオド。「同点だから焦らず、自分たちで決めたやるべきことをやろう」。そんな思いで第3ピリオドに入った高橋は自ら打って出てきたリバウンドで、空いている隙間にシュートを放ち、起死回生の一撃となる決勝点を挙げた。ガッツポーズをする高橋選手に仲間が集まり、大きな盛り上がりを見せた。
▲3点目が入り、皆で喜ぶ様子
そこから再び互角の白熱した戦いが続いた。試合が終了に近づくにつれ、相手の勢いが激しくなっていき、何度もピンチを迎えるが、これを凌ぎ続けた。しかし、試合終了まで残り50秒を切ったところでフッキング(スティックで引っ掛けるようにして相手の動きを妨害する反則)による2分間の退場者が出てしまう。そこから最後までは全員で全力守備を貫いた。全員がゴール前で体を張り、リバウンドを処理し続け、ついに試合終了のブザーが鳴った。GKの小倉康生(商1・釧路工業)は「1年が試合に出るのはプレッシャーがあるが、責任感をもって挑んだ。最後の攻防はみんなで体を張ったから守りきれた」と語った。
チーム一丸で大接戦を制した専大はセカンドステージに向けて大きく前進することとなった。
▲全員でゴールを守る様子
次戦の相手は慶應大。格上の相手であるが、髙橋監督は「良い準備をして、怖いものなしで挑みたい」と意気込んだ。
文=小野茉凜(文1)
写真=河上明来海(文3)