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〈第99回関東大学バスケットボールリーグ戦=9月20日 大田 専大74-56筑波大〉
10日ぶりの試合で、筑波大に快勝。4連勝で5位に浮上した。淺野ケニー(経済3・洛南)が「全体のサイズがすごい高くて個人個人がタレント揃い」と話す難敵に対して前半こそ苦しんだが、クベマジョセフスティーブ(経営4・福岡第一)とジョべモハメド(商1・高知中央)のビッグマン2人がそれぞれ2ケタ得点7リバウンドの活躍を見せ勝利に導いた。負傷離脱していた淺野と介川アンソニー翔(商1・開志国際)が復帰し、攻守ともに躍動した。
第1Qは両者互角の戦いを見せた。専大はスティーブや淺野の3ポイントで好調なスタートを切るが、筑波大に強固なディフェンスでプレッシャーを受け、一時はオフェンスではダブルスコアをつけられてしまう。しかし、スティーブのゴール下からの得点や市場脩斗(文3・市立船橋)のアシストとブザービーターなどで19ー17ですぐに逆転に成功した。
▲市場の逆転シュートに笑顔を見せる選手たち
第2Qは得点を着実に重ねた。開始直後には介川アンソニーとスティーブがそれぞれシュートを決める。ディフェンスも次第にハードになり筑波大はなかなか攻め込むことができない。さらに、相手のファウルを受けて市場、介川アンソニー、赤嶺有奎(文4・豊見城)、ジョべがフリースローを沈めていく。32ー28と4点リードで折り返した。
▲フリースローを沈めるスティーブ
前半は相手ペースで進む場面もあった。しかし、佐々木優一監督は「誰が出てもバスケの質は変わらないと思っているので色々な選手を使った。オフェンスでシュートが入らなくてもそれがディフェンスに影響していることがなかったので、結果的に20点台に抑えることができた」と好感触を得た。
第3Qは専大の激しい猛攻が続いた。スティーブのゴール下を中心に最大16点差まで広げることに成功する。終盤には筑波大の反撃もあったが、それでも点差を2桁に維持したまま52-42で最終Qへ。
第4Qはジョべがゴール下を支配した。ゴール下からの得点を次々と重ね点差を広げる。中盤には介川アンソニーのアシストからダンクを打ち、会場は盛り上がりを見せた。その後も淺野が3ポイントを沈めるなど、専大の勢いは止まらず74-56で試合終了。
▲ジョベにパスを出す介川アンソニー
▲ダンクを豪快に沈め、ポーズを決めるジョベ
復帰初戦にして約30分のプレータイム、6本中4本の3ポイントを沈めた淺野は「チームで求められていたことが3ポイントだったので、それをしっかりとできてよかった」と話した。プレイ中の声出しについては「喋る選手があまりいないので積極的に声を出す。ターンオーバーで終わっても、それまでの過程で良いプレーがあったら褒めることを意識している。ベンチでイジられるくらいの雰囲気が作れているのでいいと思う(笑)」と選手間の仲の良さが垣間見えた。
16得点7リバウンドの結果を収めたジョべは「みんなでしっかりディフェンスとリバウンドを頑張ったから勝てたと思う。うまくいかなかったときは先輩たちが 『大丈夫、いけるよ』と声をかけてくれたから自分でもできると思った」と振り返った。「次の試合は絶対勝ちたい」と意気込んだ。
7得点5リバウンドで復帰戦を終えた介川アンソニーは「自分たちを信じて少しづつ点差が開いていったので作戦通りうまくいったと思う」と振り返った。怪我の状態については「代表で試合をしてからずっとバスケをしていなかったが、リハビリをして今良い状態なのでどんどん状態を上げていきたい」と次節以降への想いを熱く話した。
現在4連勝中の専大の次節は9月23日、早稲田大学とホームで対戦する。「勝っているときこそ調子に乗らずに、勢いに乗れるようにもう一回気を引き締めて準備していきたい」(佐々木監督)と5連勝に向けて力強く語った。
文=髙野葵葉(文2)
写真=髙野葵葉(文2)山中美琴(文1)