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<第73回関東大学女子バスケットボールリーグ戦=9月2日 白鷗大大行寺キャンパス 専大56-91白鷗大>
リーグ戦が開幕し専大は初戦、前年の覇者・白鷗大と対戦。第1Qから相手チームの留学生に翻弄され、点差を広げられる。中盤は、強化してきたディフェンスも機能したが、第4Qは再び白鷗大の留学生・アマカ選手らに得点を許し56-91と黒星スタートとなった。
▲白鷗大の留学生に苦しめられた
試合開始直後は相手に主導権を握られた。ジャンプボールを手にした白鷗大・樋口選手が素早いドライブで得点。開始7秒で先制されると、アマカ選手のオフェンスリバウンドシュートや桐原選手のスティールで0-6とされる。流れを変えたい専大は林望愛(文2・桐生)が素早いトランジションからのタフショットで得点すると、フリースローなどで4-6と必死に食らいつく。しかし、身長でアドバンテージを持つ白鷗大のアマカ選手やアフォディア選手に終始翻弄されるなど第1Qで15-29。攻撃では、セカンドボールを取られ、ディフェンスではこぼれ球をゴール下の選手に奪われ得点を献上した。
▲13番のアマカ選手が身長差を生かしたプレーをみせた
第2Qは近藤萌(文4・湯沢翔北)の華麗なシュートから始まった。優博美(経営4・千葉経済大附)がディフェンスリバウンドを獲得すると、駆け出した近藤へパス。相手のディフェンス2人をロールターンでかわし華麗なシュートを見せる。その後は林のインサイドに切り込むシュートや佐古美咲(人間科4・昭和学院)のパスカットなど躍動するが、白鷗大もアマカ選手のブロックショットや三浦選手のブレイクシュートなどで応戦。30-48(15-19)で折り返す。
▲華麗なシュートを決めた近藤。うまく相手のディフェンスをかわした
▲今日の出来は「40点」と振り返る優。「オフェンスリバウンドにからめることができていなかったっていう点と、ディフェンスで結構中やられている場面が多かった」と振り返る
第3Qは開始直後に優がフリースローを沈めるも、中盤はシュートが決まらず。アマカ選手にディフェンスリバウンドを奪われる場面が続き中々思うように得点を重ねることができなかった。一方のディフェンスでは、インサイドに選手を集め白鷗大の思惑を封じ込めた。残り1分で伊藤虹歩(文2・安城学園)がフリースローを決めると髙田彩凪(文1・郡山商業)が素早いトランジションからシュートを決め得点を重ねた。
▲伊藤はこの試合チーム最多の10得点。2年生が存在感を示した
第4Qでは、相手の留学生に翻弄された。オフェンスリバウンドを確実に仕留めるアマカ選手、3Pを鎮める三浦選手などに苦戦し、失点を重ねた。結果、56-91で試合終了。初戦は黒星となった。
指揮を執る長南真由美コーチは「ディフェンスに関しては準備してきたことができた。やられているケースは多かったですけれども、しっかり機能できていたかなというところ」と対策が功を奏した一方で、「1回目落としてくれているところのリバウンドだったりルーズボールだったりをやっぱり自分たちのものにできるかどうかっていうのが今後のカギになってくる」と今試合で相手に点を献上してしまった課題を挙げた。昨年は、4年生が中心となり試合を作っていたチーム。今年のメンバーに関してはリーグ戦を経て成長するチームを目標としている。「あまり経験値もない子たち。気持ちとフィジカルとメンタルに関しては負けないで試合に入ろう」。チーム全員で相手に向かっていく。
▲長南コーチは専大OB。今シーズンからコーチに就任し、児玉茂監督と2人体制でチームを率いる。
▲昨年の成績では1部の最下位に位置する専大。「チームでみんなで動いてみんなでチャンスを作る、全員で守るっていうスタイルのバスケットを4月からやってきているのでそれを継続してチャレンジしていきたい」とコーチも力を込める
キャプテンを務める近藤は強敵対策のディフェンスに関して「やることはしっかりできたかなと思う」と振り返る。点数を離された第1Q、4Qに関しては「シュートチャンスはあったが確率が良くなかった」と悔やむ。チーム内でのプレー面での役割を「チャンスでしっかり打ち切って点数に繋げるところをしっかりつなげる」ことだと認識している近藤。「今日はあまり打てなかったし入る本数も少なかったのでもっと果敢に攻めたい」と表情を引き締めた。
文・写真=相川直輝(文4)