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2023.09.02
バスケ

【男子バスケ部】立ち上がりに苦戦 オータムリーグ3連勝ならず

〈第99回関東大学バスケットボールリーグ戦=9月2日 専大生田キャンパス 専大66-87大東大〉


 専大はオータムリーグ第3節で大東大と対戦。ホームでの試合だったがホームコートのアドバンテージを生かすことができず、3連勝は叶わなかった。前半は大東大の積極的なオフェンスの勢いを止められず立ち上がりに苦戦。第3Qでは徐々に専大のリズムを取り戻し、第4Qでは上村大佐(商3・能代工業)が3連続3ポイントを決めるなど躍動。しかし、前半の差を埋めることができず敗戦となった。



 第1Qは大東大に主導権を握られる。先制点とゴール下で大東大に2連続得点を許す。クベマジョセフスティーブ(経営4・福岡第一)が3ポイントを沈めるも直後に3ポイントを返される。序盤は一進一退の展開だったがリズムを掴むことができず立て続けに得点を決められ、流れが傾く。専大も赤嶺有奎(文4・豊見城)、佐藤寛太(経済3・金沢市立工業)のフリースローや上村のレイアップで得点するも、大東大の強度の高いディフェンスに阻まれインサイドでの得点を決め切れない。13-21とリードを許し第1Q終了。


▲クベマジョセフスティーブ


 第2Qは開始早々、3連続得点を決められ、たまらずタイムアウト。タイムアウト後、スティーブがゴール下、佐藤がバスケットカウントで加点。しかし、大東大の強みである3ポイントなどで猛攻を浴び、ターンオーバーを喫するなど得点の機会を掴めず苦しい展開に。点差を縮めることができず、23-47。24点差で前半を折り返す。前半について佐々木優一監督は「入りの部分で重くなってしまった。前半、ワンサイドゲームになってしまったのは気持ちのどこかで受け身になってしまい緩みがあったと感じる」と話した。


▲佐藤寛太


 ハーフタイムで監督から「オフェンスが重い。速い展開に持っていき思い切りよくシュートを打とう」との言葉を受けた専大だったが、大東大の固いディフェンスに苦戦し、3分以上無得点の時間が続く。しかし、専大も食らいつき、市場脩斗(文3・市立船橋)、淺野ケニー(経済3・洛南)のインサイドシュート、佐藤のレイアップなどの積極的な攻撃で徐々にリズムを取り戻す。連続得点を許す場面もあったが、第3Q終盤では淺野、スティーブのゴール下や市場のスティールからのゴール、高橋裕心(経済2・能代科学技術)、清水愛葉(文2・北陸学院)のスリーポイントで怒涛の連続得点をあげ、最大35点あった差を22点にまで縮め最終Qへ。


▲淺野ケニー

▲市場脩斗


 第4Qはディフェンスで粘りを見せる。清水のスティールからスティーブが鮮やかにダンクを決め、上村が3連続3ポイントを沈めるなど躍動。残り約1分半でファウルゲームとなるが思うように加点することができない。前半の点差を覆すことができず66-87。ホームコートで白星を挙げることはできなかった。


▲3連続3ポイントを決めた上村大佐


 今試合について佐々木監督は「3ポイント主体のチームなので、3ポイントを打たれないようにと言っていたがそこを徹底できなかった。さらにドライブをさせる方向性がいつもの練習通りにできていなかった。練習通りのプランが整理できずに前半にやられた。後半はディフェンスができてきたが、上位を狙うチームとやる時っていうのは(ゲームの)半分できてもだめだし、30分、35分できてもだめ。40分遂行できる強さがないと勝ちには繋がらない」と敗因を語った。主将の赤嶺は「(當山)修梧、(介川)アンソニー、アンドレ―、ジョベとか怪我人、体調不良者が出ているので、今いるメンバーで戦わないといけなかったが、うちがやりたいディフェンス、リバウンド、ブレイクを出すっていう部分が圧倒的に大東の方が上だった」と悔しさを滲ませた。


▲赤嶺有奎主将


 次節は昨年のオータムリーグの覇者、白鷗大と対戦する。佐々木監督は「今日1回やってしまった過ちっていうのはもう取り返せないけれど、明日またホームゲームでできるので気持ちを切り替えていきたい。(秋リーグ戦で)全勝している手ごわい相手なので一筋縄ではいかないがもう一回強度を上げてディフェンスから入って自分たちのゲームができるようにしたい」と話し、赤嶺は「白鷗も3連勝していて、大学世界大会(World University Basketball Series)で力をつけている。白鴎もディフェンス強度が高くてそこからブレイクっていうチームなのでその部分は絶対に負けてはいけない。チーム一丸となっていきたい」と強豪・白鷗との一戦へ意気込んだ。


文=鶴本あい(法3)

写真=鶴本あい(法3)、山中美琴(文1)