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〈第99回関東大学バスケットボールリーグ戦=8月27日 日体大世田谷キャンパス 専大78-70明大〉
▲14得点の大活躍だった清水愛葉。
26日に開幕したオータムリーグの第2節で、専大が明大に逆転勝利。見事連勝スタートを切った。前半は3ポイントやタフショットを立て続けに決められ相手優位の展開が続いたが、第2Qの最後に後藤晴の3ポイントが決まり逆転に成功。第3Qで再びリードを許したが、清水愛葉の3ポイントでリードを奪い返し、そのまま突き放した。清水は3ポイント4本を含む14得点の大活躍を見せるなど、2年生の活躍で、上位対決へ弾みをつけた。
前日に続き苦戦を強いられたが、粘り強いディフェンスで流れを引き寄せた。第1Qだけで6本の3ポイントを決められ、相手のタフショットが次々に決まるなど、序盤は明大ペースで進んだ。相手オフェンスを止めきれない専大は、「あまり使いたくなかったけど」(佐々木優一監督)と、練習で試していたゾーンディフェンスに切り替える。すると、持ち前の強度の高いディフェンスが本領を発揮し、流れが専大サイドに傾き始める。
▲ゾーンディフェンスに切り替え、少しずつ流れを呼び込んだ。写真は赤嶺。
ペースを取り戻し始めた専大は、クベマジョセフスティーブの得点などで少しずつ明大に迫った。そして第2Q残り1分で、後藤の3ポイントが決まり逆転。この試合初めてリードを奪い、41-40で折り返した。主将の赤嶺有奎は「新しい形(ゾーンディフェンス)で戦えたのはよかったが、マンツーマンで守り切れなかった」と反省した。それでも佐々木監督は「選手たちが気持ちを切り替えてディフェンスを頑張って、巻き返せたのはよかった」と振り返った。
▲25得点23リバウンドと、攻守で奮闘したゲームキャプテンのスティーブ。
▲前半だけで3本の3ポイントを沈めた淺野。ベンチでも声を出し続けチームを鼓舞した。
ゾーンディフェンスでインサイドでは圧倒した専大だったが、この日は最後まで相手の3ポイントに苦しめられた。この日は13本の3ポイントを浴び、第3Qには51-54と逆転を許した。それでも赤嶺とスティーブの得点で同点に追いつき、終了間際に清水のコーナーからの3ポイントが決まり57-54と勝ち越した。清水は「試合前から優一さん(佐々木監督)から『思い切り打て!』と言われていた。思い切って打ててよかった」と喜んだ。リードを奪い返した専大は、最後まで粘り強く守り続けた。スティーブの連続得点や清水の2本の3ポイント、さらには赤嶺の3ポイントなどでじわじわと明大を突き放し、78-70で逃げ切った。
▲「下級生からチームを盛り上げるプレーができてよかった」と清水。勝利に大きく貢献した。
この日攻守に躍動した後藤晴と清水愛葉について、佐々木監督は「後から出てきてすごく冷静にディフェンスを切らさずに、シュートを打つべきところで自信を持って打ってくれた。よくやってくれた」と称賛した。赤嶺は「今日は晴と愛葉が頑張ってくれた」と2年生の奮闘を称えた一方で、「3年生がもっと来てくれないと」と、強豪との対戦を前に主力の奮起を促した。
▲佐々木監督。「後から出てくる選手が流れを変えてくれた」と手応えを話した。
▲赤嶺は自らドライブで切り込むなど、この日は積極的な攻撃参加で流れを引き寄せた。
苦境に立たされてもベンチとフィールドが一体となり、チーム一丸で跳ね返した。上々のスタートを切った専大は、次週はホームで大東大と白鷗大の強豪2チームを迎え撃つ。
文=野見山拓樹(文4)
写真=鶴本あい(法3)