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2023.08.19
陸上競技

【陸上部】1次合宿がスタート ここまでの前半シーズンを振り返る

<車山合宿=8月11日~ 長野県車山高原>


 陸上競技部は8月11日から長野県の車山高原を拠点に1次合宿を行っている。標高は1600m、気温も低く、走りこむことに適したこの地でこれからを戦い抜くベース作りを中心に練習を重ねている。合宿6日目に行われた16000m+1000mのポイント練習では、昨年と比較し多くの選手がメニューをこなすなど、順調な滑り出しだ。

▲ポイント練習の様子。濃霧の中行われた



 今シーズンは序盤から積極的にレースへ参加してきた。「新入生に力のある選手が入ってきて、故障している上級生も多かったので、入学早々から試合多めに出て経験を積んでもらった。(下級生に)予選会とか本戦で走ってもらう可能性が高いという話をしていた」と長谷川淳監督は振り返る。

1月から7月までのレース出走数は昨シーズンが97だったのに対し、今シーズンは153と1.5倍以上に増え、自己新記録の数も1.8倍近く増加している。また、4年生を中心にハーフマラソンの経験を積みたいという意見を取り入れ、丸亀、守谷、学生ハーフ、仙台、函館など各地で行われているハーフマラソンの大会にも出場してきた。



 その中、頭角を現したのが藁科健斗(経営2・横浜)と手塚太一(経営2・那須拓陽)だ。藁科は2月の守谷ハーフを皮切りに学生ハーフ、全日本大学駅伝予選会と経験を積み、7月の記録会では5000mで自己新を記録。手塚は、4月の日体大記録会で5000mの自己新を記録し関東インカレ出場を果たしたほか、全日本大学駅伝予選会の出場や自己新の函館ハーフなど成長をみせた。手塚は6月、藁科は7月、ともにチームの月間MVPに選ばれており、監督も「2年生に存在感が出てきている」と太鼓判を押す。

▲7月の記録会での藁科。3000mから一人飛び出して記録を更新した独走力も見せた

▲全日本大学駅伝予選会での手塚



 チームは新たなトレーニングを取り入れ、強化に繋げている。フィジカル面を担当している大桃結花トレーナーと共に2020年から計画して来たウエイトトレーニングを取り入れた。初めの数年はベースづくりのトレーニングを行い、今シーズンから本格的なスタートを切った。監督としても以前から取り入れたいと要望しており、「2、3年生のみですけどやろうといって、伸びてきたところ。後半持つようになったとか、この春先の走りは今までなかったところなので、その辺りは結構効果があった」と手ごたえを感じている。一方で「間違ったやり方で続けたりがあったので、それで故障者が増えてしまったというのも正直ある。それは別にトレーニング自体が悪いのではなく、やり方の確認できてなかった」と新たな取り組みに試行錯誤している。


 指揮官はここまでの合宿を振り返り、「大きく故障する選手も今のところ出てないので順調には来れているかなとは思う」と頷く。故障者の多かった上級生も徐々に復帰し、チームの雰囲気は良好だ。

 予選会まであと2か月を切った。1924年の創部から今年で100年。節目となる第100回大会で再び箱根路を駆けるために、チームは鍛錬を重ねる。

▲霧ヶ峰のクロスカントリーコースでジョグを行う選手たち



文・写真=相川直輝(文4)