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2023.08.17
卓球

【卓球部】出澤が世界の舞台で活躍 シングルス準優勝を果たす

〈成都2021FISUワールドユニバーシティゲームズ 7月29日~8月5日=中国・成都、高新体育センター体育館〉


 FISUワールドユニバーシティゲームズにおいて、専大からは船場清華(文4・明徳義塾)と出澤杏佳(文3・大成女子)が出場し、出澤が女子団体の銀メダルに続き、混合ダブルスで銅メダル、シングルス銀メダルと合計で3つのメダルを獲得した。

 出澤は女子団体で、グループリーグから一試合も落とすことなくチームの勝利に貢献。決勝では1試合目に続き4試合目にもシングルスで出場し、いずれもゲームカウント3-2の接戦を制するが、中国を相手に一歩及ばず2-3で準優勝に終わった。

混合ダブルスでは宮川昌大(明大)選手とともに戦い、チャイニーズタイペイを4-3で下すも、準決勝で中国に敗れ第3位で銅メダルを獲得した。

▲準優勝を果たした女子団体メンバー。左から2番目が出澤、4番目が船場。出澤の左にはOGの木村香純(令4経営卒)さんの姿もあった

▲混合ダブルスで銅メダルを獲得した。左は明大の宮川昌大選手

 

 シングルスではグループリーグから決勝トーナメント2回戦までストレートで勝ち進み、3回戦では中国の王暁彤選手を相手にゲームカウント4-3のフルゲームの末勝利。勢いをそのままに続く準々決勝・準決勝を勝ち進み、決勝に進出した。

決勝の相手は女子団体戦の決勝戦でも対戦した中国の銭天一選手だった。団体決勝では初対戦となる出澤に戸惑いを見せた銭天一選手。強気の姿勢で攻め抜き3-2で勝利を収めたが「2回目の対戦では相手の自分への対策に対応しきれなかった。実力の差を感じた」と、やはり世界ランキング6位を誇る強敵相手に苦戦。世界の壁の高さを見せつけられる。フルゲームの白熱した試合展開になるが、惜しくも勝利を逃し準優勝という結果となった。悔しさをにじませる反面、「久しぶりの国際大会の出場で、自分がどこまで通用するか不安だったが、海外の選手を相手に十分に力を発揮できた。想像よりも良い試合ができてよかった」と自身の結果に納得する様子も見せた。


▲試合に向け調整を重ねる

▲メダルを掲げ笑顔を見せた

 

 出澤は約2週間にわたる長期の大会を振り返り「多くの方々にサポートしていただき最後まで戦い抜くことができた。何よりもチームJapanの皆様とたくさんの思い出を作ることができてとても楽しかった」と感謝した。


▲笑顔で大会を終える卓球日本代表


「今回の結果は自信につながったが、日本の卓球界での実力はまだまだなので、この経験を生かして活躍できるように頑張りたい」とこれからに向けて前向きな姿勢を見せる。ワールドユニバーシティゲームズを通してまた一つ成長したエースの活躍に期待が集まる。

 

文=高橋奈月(文1) 写真=卓球部提供