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▲飯塚稜介
今年度主将に就任した飯塚稜介(文4・桐蔭学園)。昨年も3年生ながらWTB(ウィング)としてレギュラーに定着し、サイドを駆け抜けチームの攻撃を引っ張った。しかし専大入学後はこれまでチームとして良い成績を残すことが出来ていない。1部復帰を目標に掲げる自身最後の年を、笑顔で終えることは出来るのか。
――春季オープン戦を振り返って
「専修ラグビーとしてどういう文化があるのか」と考えた時に、歴代を通して自分たちの強みというものが無い。例えば、明治大学はフォワードが強かったり、早稲田大学は振って展開するラグビーがあって、東海大学は外国人をパワフルに使う強みがあるが、専修には無い。だから自分たちの強みを試合の中で見つけていくしかないと思った。今年監督が変わって、「どこからでもアタック、トライが出来るチームになろう」という話があった。それはあくまで漠然とした話で、自分たちの中でまだイメージは出来ていなかった。しかしキープレイヤーとなる選手を軸に考えて春を戦ってみると、キックを使いながらディフェンスで前に出ていく、止めてターンオーバー、ボールを獲得してトライに繋げていくラグビーが少しずつ見えてきた。WTBが強みなので、そこを活かすことが出来れば「これが伝統的なラグビー」と言えると思う。それがレギュラーだけでなく、下のBチーム、Cチームにも少しずつ浸透している状態なので、秋に向けてビジョンが見えてきている。
▲昨年は秋季リーグ最後の中大戦で、終了間際に劇的なトライを挙げ、チームの入替戦進出に貢献した
――以前、「春はチームのボトムアップを意識している」と話していた。達成度は?
石倉監督の下選手をチーム分け、縦割れでやってきたのも、いろんな人を使ってボトムアップをさせたい意図があった。チームの中でやることを統一できていると、春を通して感じられた。
――課題は?
外から見ていて感じるのは、同じミスを何度も繰り返すことがまだまだ多い。またアタック、ディフェンスのパターンにバリエーションが無い。その分修正も出来ない状態に陥っている。考えてプレーをすることがまだまだ足りない。
――今シーズンの主将に就任。どのように決まった?
監督、コーチ、そして去年の4年生の推薦で選ばれ決まった。元から学年リーダーとしてやっていて、もしかしたら(主将を)やるかもと思っていた。(主将就任は)そんなに驚くことではなかったが、1つの覚悟ができた感じ。
▲春季オープン戦にて中大戦後
「全員で戦っていきたい」と、
今シーズンの意気込みを話した
――桐蔭学園の先輩でもあり、昨年チームを率いた山口和明さん。どのようなキャプテンだった?
熱い選手だった。桐蔭学園は歴代熱い選手が少なく、クールな選手が多い。しかしそれとは裏腹に、山口さんはチームを盛り上げる、熱い心を持った選手という印象がある。それがチームにとって、大きな存在感になったと思う。
――影響を受けている部分は?
熱い部分をもっと見習いたい。僕自身がどちらかというと熱くやるようなタイプではない。それよりは冷静沈着に淡々と言葉を伝えて、常に冷静にプレーしている。ただ、それだけではリーダーとして務まらないので、山口さんのそういう部分を見習いたい。もう1つ、プライベートではすごく後輩に優しくて面白い。それが大事だなと思っている。それが信頼されるキャプテンだし、気さくに話せて、後輩からも慕われるキャプテンだと思う。
▲キャプテンという立場に人生で初めて立つ飯塚
――自身専大で最後の年となる。今まで活動してきて感じる専大ラグビーの良いところは?
1年時から思うのは、仲が良いということ。そこはチームとして一致団結出来る良い強みになると思う。プレーにおいては、今年はディフェンス、カウンターラック、キックで前進して外で取り切る。このパターンを掴むことが出来れば入替戦でも良い戦いが出来ると思う。
――プレーの中で意識していることは?
WTBに居る限りは相手の動き、自分たちの動きが分かる立ち位置に居て、1番ゲームを観れる。状況を伝えることは、1つ自分の役割として意識している部分。
――チームとしては?
皆がチームとして決められたことを意思統一して出来るかどうか。誰が出場しても同じことが出来るチームを目指している。
▲飯塚「リーグ戦で全勝する」
続きは10月に発行される「専Sation」で特集します。そちらも楽しみにお待ちください。
文=柳田葵(経営1)
写真=相川直輝(文4)
北原倖多(文2)