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8月29日、小雨の降りしきるなか、東都大学準硬式野球秋季リーグの第1戦、対帝京大戦が八王子市民球場で行われた。中盤から終盤にかけて効果的に得点を重ね、12-4で勝利し、幸先の良い開幕白星スタートとなった。
初回はお互いに無得点。専大先発投手の椎谷裕貴(経営4・県岐阜商高)はゾーンを広く使う投球で相手に的を絞らせない。
2回表、先制点は専大に入った。5番の今坂僚介(ネット情報2・常葉学園菊川高)がライトスタンドへのソロホームラン。チームを勢いづける一発に専大ベンチも大盛り上がり。打った今坂は手荒い祝福を受けた。
3回裏、椎谷が長打と死球、内野安打で一死満塁のピンチを招くも、低めをつく丁寧なピッチングでゴロを打たせ、このピンチをしのいだ。
4回表、好投を続ける椎谷に打線が応えた。一死二塁のチャンスにバッターは6番の神山琢郎(経営2・県岐阜商高)。右中間を破るツーベースヒットで1点を追加した。
さらに5回表、二死満塁のチャンスにバッターは先制ホームランの5番の今坂。振り抜いた打球は右中間を深々と破り、タイムリースリーベースとなった。これで5-0と、さらにリードを広げた。
しかし、直後の5回裏、安定した投球を続けていた椎谷が打ち込まれる。1アウトを取った後、四球でランナーを出すと、2本の連続タイムリーで2点を失い、さらにランナー1人を塁上に置いてレフト方向へのホームランを浴び、5点あったリードは1点に縮まった。
5-4となった後の6回表、点の取り合いになると思われたが、9番猪俣瑛司(商3・専大松戸高)の犠牲フライで1点を奪うと、7回表には、敵の失策を絡めて3点を追加した。さらに8回表には今坂の今日3本目となるレフト方向へのタイムリーなどでさらに3点を加えて帝京大を大きく突き放した。
専大は椎谷、岡本和記(商2・金光学園高)の継投で、終わってみれば失点は5回の4点のみに抑え、要所で併殺を取る粘りの投球を見せた。
先発した椎谷主将
「2部から昇格し、勢いのある帝京大学との初戦、みんなで元気を出して試合に臨み、そして勝つことができた。自分は点を取ってもらった回に失点してしまったことがいけなかった。でもなんとか追いつかれず抑えることができたのはよかった。今日は相手のミスにつけこんで点を取ることができたが、明日それを期待することはできない。試合の主導権を握って戦いたい」
1ホーマーを含む猛打賞の大活躍、今坂選手
「リーグ戦に向けて調整してきたことや練習の積み重ねが今日のような結果になってよかったです。オープン戦ではみんなあまりバットを振れていないようにも見えたので不安もありました。それでも今日、こうして12得点を挙げて、いままでやってきたことが間違っていなかったと証明できました」
専大 |010 131 330|12
帝京大|000 040 000|4
(飛田 翼・文1)