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<第1回全日本大学バスケットボール新人戦=7月14日 大田 専大61-53 大東大>
チーム一丸で突破した。準々決勝に駒を進めた専大は、関東新人の覇者、大東大と対戦。第1Q序盤は一進一退の攻防が続いたが、介川アンソニー翔(商1・開志国際)のシュートで先制すると、清水愛葉(文2・北陸学院)や高橋裕心(経済2・能代科学技術)のシュートなどでリードし前半を32-29で終える。第3Qでは一度は逆転を許したが、ジョベ・モハメド(商1・高知中央)がブロックをかわした華麗なシュートで再度逆転をすると、第4Qではフリースローを味方につけ突き放し勝利。ベスト4進出を決めた。
▲勝利直後の様子。右がキャプテン高橋
第1Qでは相手に隙を与えなかった。試合開始後、両者とも強固なブロックで拮抗するなか介川アンソニーが先制シュートを放つと、ジョベの華麗なビハインドパスやディフェンスリバウンドなどで相手の思惑を封じ込めた。結果、前半は32-29と3点リードで後半へ突入。
▲介川アンソニーの先制シュート
▲「監督からオフェンスリバウンドを絶対取るように」と指示をけていたジョベ。言葉通り、18個のリバウンドを獲得し攻守で貢献した
このまま逃げ切れたかったが、流れを渡しかけた。第3Q、残り6分33秒で田中流嘉洲選手にシュートを決められ逆転を許すと、塚本選手にもインサイドを攻められてしまう。しかし、ジョベがすぐさま反撃のシュートを決めると残り4分20秒、再びジョベがアブデュレイ選手のディフェンスを巧みにかわし、逆転。第4Qでは勢いそのままにフリースローを決め、61-56で勝利を収めた。
▲第3Qではジョベのオフェンスが光った
▲第4Qでのフリースロー
万全な状態とは言い切れなかった。主力の松野遥弥(経済2・桜丘)は前戦での怪我もあり11分の出場にとどまり、キャプテンの高橋は第1Qで足を痛め交代を余儀なくされた。しかし、加藤智也(経営2・大分舞鶴)や加藤律輝(経済1・羽黒)など代わりに出場したメンバーが躍動。ディフェンスで守り、リバウンドを取り、走って攻める。専大のバスケを40分間やり切った。
▲第1Q途中で交代する高橋
▲後半では復帰し、チームを勝利に導いた
▲上・加藤智也、下・加藤律輝
▲勝利後の風景。中央・片根大空(経済2・高水)も30分出場しチームに大きく貢献した
▲右・野崎稜太(文1・近大付)は誰よりも声を出しチームを盛り上げている
佐々木優一監督は「この大会を通して、チームがとしてやりたかったディフェンスとリバウンドの意識が終始できた。大東大戦のプランとして、3ポイントをやらせない、相手にオフェンスリバウンドを取らせない。(結果的に)3ポイントを4本に抑えてリバウンドの部分でも終始意識できていたので、チームとして良い状態になれたのかなと思う」と熱戦を振り返った。明日の戦いに対しては、「日大も勢いがあるチーム。練習試合ではやられている相手なので、そこをしっかりリベンジしてファイナルに行けるように頑張ります」と力を込めた。
キャプテンを務める高橋は、「第1Qで怪我をしてしまったが、中々プレータイムがなかった選手たちが第1・2Q繋いでくれていい形で後半に繋げられたので、自分が戻ってきてチームが更に勢いよく行けた。第3、4Qでディフェンスもハードにできたので色んな意味でチームで戦えていた」とチームを称えた。
37分間出場し、16得点、4ブロックと大活躍のジョベは明日からの戦いに対して、
「本当に優勝したい」。一言に思いを込めた。
頂へあと2つ。明日は宿敵・日大と対峙する。
文・写真=相川直輝(文4)