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2023.07.13
柔道

【柔道部】9分の死闘制し5位! 志村が全日本ジュニアへ

〈令和5年度東京都ジュニア柔道体重別選手権大会=7月9日 東京武道館〉


▲9分の死闘を制し、見事全日本ジュニアへの切符を掴んだ


春の団体戦を終え、今季初の個人戦が始まった。多くの選手が初戦を突破するも、2戦目では強豪大学相手にことごとく敗れてしまう。そんな中、66キロ級で出場した志村洸太(商3・つくば秀英)が3回戦を突破しベスト8に進出する。準々決勝では昨年の東京ジュニア2回戦で相対し敗れた帝科大の幸田朗選手と再戦するも、技ありを取られ敗れてしまう。ベスト8の4選手が戦う全日本ジュニア出場選手決定戦に回った志村は、中大の山本源也選手を技あり優勢勝ちで破り、最後の一枠を懸け日大の住谷蓮選手との一戦に挑んだ。試合は9分にわたる死闘となるも粘り、最後は相手の反則負け。5位で全日本ジュニアの切符を掴んだ。


専大からは14名が出場し、内シードの志村を除き11名が初戦を突破する。しかし2戦目から強豪大学と当たり始めると10選手が敗退し、飯村成満(法1・水戸啓明)と志村が3戦目に臨んだ。


▲入倉は強敵相手に善戦するも、最後は小外刈をかけられ敗れる
▲野村も足技を中心に攻め続けるも、一瞬の隙から大外刈を受け敗れた

▲櫻井は序盤にポイントを取りベスト16まであと一歩と迫るも、残り10秒で大外刈を受け敗れた

「今後の試合では悔しい思いをした分勝ち上がりたい」



81キロ級で出場した飯村の3戦目の相手は日体大の梅垣寛太選手。両者がタイミングを見計らう中、開始50秒に不意を突かれて腰技を受け、技ありを取られる。その後は足技狙い攻め続けるも決まらず、最後は背後を取られて腰技を決められ、技あり一本。ベスト16で大会を退いた。試合を振り返って「組手が中々出来ず、相手にタイミングを合わされ投げられた。今後は組手の強化をしていきたい」と話した。


▲1年生ながら、団体インカレにも出場した飯村

▲「まだまだ弱いと感じている。目標は講道館杯出場なので、今回の経験を活かしてまた稽古に励もうと思う」


志村は3戦目を横捨身技で技ありから抑え込んで一本を決め、準々決勝に進む。相手は昨年敗れた帝科大の幸田選手。序盤から攻めの姿勢で技を出していくも相手がなかなか倒れず逆に技をかけられ始める。終盤まで粘るも、残り20秒で倒れたところを返されて技ありを取られ、そのまま試合終了。全日本ジュニアの最後の一枠を争う出場決定戦に回った。


▲結果優勝を果たした幸田選手にあと一歩届かなかった


決定戦初戦では中大の山本選手を技あり優勢勝ちで破り、最後の一枠を懸け日大の住谷選手との一戦に挑んだ。序盤に相手から寝技をかけられるも、ここは審判の待てで難を逃れる。その後は互いに攻め続けるも決めきれず延長戦へもつれ込む。志村は攻めの姿勢を崩さず、相手の下にもぐり幾度も技を繰り出すもなかなか決めきることができない。また相手も隙を伺い技を出すも、志村もなんとか持ちこたえる。試合が8分を超え互いに疲労が蓄積し、試合も途切れる回数が増えていった。そんな中、志村が巴投げを出そうとすると待てが入る。審判による長い審議の末、最後は相手の指導3で反則勝ち。激闘を制し、5位で全日本ジュニアの切符を掴んだ。


▲終始攻めの姿勢を貫き続けた

▲疲労で下を向く場面も

▲勝利が確定した瞬間、チームのほうにガッツポーズを見せた

「一年前より組み手のパターンが増えたことや試合運びが上達したことが今回の結果に繋がった」



志村は「専大柔道部のチームカラーの通り、全体を通して粘り強く戦えた。準々決勝で負けても気持ちを切らさず戦えて良かった」と安堵感に浸った。全日本ジュニアに向けては「3位以上に入賞し講道館杯への出場権を獲得したい」と意気込んだ。


▲コーチと抱き合い喜びをかみしめた


文=北原倖多(文2)

写真=相川直輝(文4)小池佳欧(文2)