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2023.06.19
野球

【野球部】代表合宿参加の西舘 落選も2回無失点と実力示す

〈侍ジャパン大学代表 選考合宿=6月17日~19日 平塚〉


▲惜しくも代表落選となった西舘。しかし、2回無失点と大いに実力を示した。


 第44回日米大学野球選手権に向けた代表選考合宿の最終日。専大の西舘昂汰(経済4・筑陽学園)は紅白戦に登板し、2回1安打2奪三振無失点と実力を大いに示した。26人の代表メンバーに西舘の名前は残らなかったが、3日間で全国のトップレベルの選手と交流し、収穫の多い合宿となった。西舘は合宿後、「変化球の大事さはすごく感じた。新しい発見はできたので、本当にいい経験になりました」と充実した表情を浮かべた。


 専大から2年連続の選出とはならなかった。西舘は最終日に行われた紅白戦で、白組の2番手として3回から登板。2回1安打2奪三振無失点と好投した。3回は先頭の上田希由翔選手(明大)から外角いっぱいのシュートで見逃し三振を奪う。続く鈴木虎我選手(国士大)を力のある直球で右飛に打ち取り、柳舘憲吾選手(國學大)も右飛に斬り三者凡退。2イニング目は先頭の西川晋太郎選手(立大)に中安を浴びるも、続く熊田任洋選手(早大)を遊併に打ち取る。最後は「今まで対戦した中で一番いい打者」と話していた宮下朝陽選手(東洋大)からスプリットで空振り三振を奪った。


▲紅白戦では2回無失点。全国トップレベルの選手たちをテンポよく料理した。


 2回を投げて1安打2奪三振無失点。西舘らしくテンポよくゾーンで勝負し、強打者たちを打ち取った。合宿後の取材では、変化球の重要性について多く語った。「捕手の坂本選手(達也・富士大)がブルペンで受けてくれた時に色々考えてくれて、カウント球でスプリットを投げたり勝負球でシュートを投げたりした」と新たな攻め方に驚いたという。「僕の中では結構新鮮で、でも三振取れたのもシュートですし、併殺を取れたのもシュート。こういう体験もできるんだっていう新しい経験ができた」と、変化球の使い方の広がりが大きな収穫だった話した。今春、齋藤正直監督には何度も変化球の重要性を説かれてきた。坂本選手との経験をきっかけに、変化球への自信を高めることとなった。


▲好リードを見せた富士大・坂本選手。変化球を積極的に使い、これまでにない攻め方を見せた。


 盟友・進藤勇也選手(上武大)とバッテリーを組むことは叶わず、打席での対戦も実現しなかった。それでも「ブルペンに来てくれた」と登板前の調整をともに行ったことを明かした。「球質の変化とか成長していると言ってくれた」と笑顔で振り返った。念願だった2人での代表入りは叶わなかったが、大学No.1捕手の呼び声高い盟友に成長した姿を見せた。


▲「(進藤選手から)イチャイチャしてくる」と笑ったが、2人にとっては特別な3日間となった。


 常廣羽也斗投手や下村海翔投手(ともに青学大)、細野晴希投手(東洋大)、武内夏暉投手(國學大)など東都を代表する投手から多くの学びを受け、刺激をもらった充実の3日間。悔しい結果となったが、「通用することがわかった」と自信を深めた。運命のドラフトまであと4ヶ月。平塚での経験を胸に、さらなる成長を遂げる。


▲同じ九州出身の武内投手とは談笑するシーンが特に多く見られた。

▲細野投手とは「2部も負けていないことを見せる」と話していた。

▲様々な学びを得た西舘。秋にはさらなる成長が見られそうだ。



文=野見山拓樹(文4)

写真=相川直輝(文4)高橋尚之(経営4)