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春季オープン戦が開幕し、摂南大学と対戦。前半は相手の速い攻撃に終始対応できず、12-35と大量リードを許して折り返す。しかし後半はSO鍬取武蔵(法3・海星)の中央突破からのトライで始まると選手の総入れ替えもありフレッシュになった専大が圧倒し、31-35と4点差まで迫ったが、終盤に失点し追い上げ切れず36-40で惜しくも敗れた。
▲開幕戦は激しい打ち合いとなった
昨年12月以来の対外試合。訪れた多くのファンを喜ばせたかった専大だったが、前半は相手の猛攻を止められなかった。前半6分、自陣22mライン付近で相手のラインアウトから中央に展開され、12番が抜け出しトライ。その後のゴールキックでの追加点で0-7と先制を許す。
▲池田「リアクションを取らされる形で試合に入ってしまった」
その後も相手の速い攻撃に苦戦し、0-21と離される。しかし前半22分に右サイドから押し込んでトライを決めると、前半27分、SH竹森彩仁(文3・仙台育英)のパントキックからWTB原小太郎(経営2・桐蔭学園)が相手にプレッシャーをかけボールを奪い、インゴールへ走りトライ。鍬取のゴールも決まり12-21と点差を縮めた。
▲トライを決める原
▲原「1本取れたが、取り切れるとこで取れなかった」
しかし、やはり相手の勢いは止め切れなかった。スクラムから11番に抜かれトライを奪われると、前半終了間際にも失点。12-35で前半を折り返す。
後半は専大が猛攻撃を見せた。後半15分、敵陣でのラインアウトからエッジに展開し相手を引き寄せ、中央に隙ができたところを鍬取が逃さず狙いトライ。自らゴールも決め19-35と追い上げる。後半20分に選手を総入れ替えすると、代わった選手も流れのままに躍動する。さらに1Tを奪い、後半25分にも素早い展開で相手を置き去りにし、右からSO松崎雄大(経済2・長崎南山)が抜け出しトライ。FB舟山真斗勇(経営3・國學院大學栃木)のゴールで31-35と4点差まで迫る。
▲後半15分にトライを決める鍬取
その勢いのまま逆転を狙いたかった専大だったが、スローフォワードで相手ボールのスクラムになると一気に自陣まで運ばれる。なんとか粘るが、後半32分にトライを許し31-40。後半38分にLO後田泰貴(経営3・長崎北陽台)のトライで再度4点差まで詰めるもノーサイド。白星を挙げることはできなかった。
▲最後まで逆転を狙うも、叶わなかった
昨年の山口和明主将に変わりHOを務めた池田大地(経済4・長崎南山)は「セットプレーの安定はポジション的に非常に求められるとこだが、そこで満足のいく仕事ができなかった」と、自身のプレーを振り返った。一方で「今回リーダー(飯塚稜介・文4・桐蔭学園)がいない中、自分たちなりにどれだけ修正できるかが重要だった。後半入ったメンバーがしっかり仕事できたことは評価して良いのかなと思う」と、チームとしてポジティブな面も挙げた。昨年の入替戦でもスタメン出場を果たし、この試合でもトライを記録した原は「チームの雰囲気はかなり良い。きつい練習でもみんなが声を出し、鼓舞し合うことを意識している」と話す。今後に向けて「WGとしての役割をより発揮できるように、トライでの結果や外からのコミュニケーションなど、できることをすべて出し切ることを意識してやっていきたい」と意気込んだ。
▲池田「最終的な目標は1部昇格。春はたくさん試合があるので、一個一個成長できる試合をしていきたい」
▼5月4日(木)
専大A●36-40摂南大A
専大B●26-29摂南大B
▼5月6日(土)
専大C○29-12成蹊大
文=北原倖多(文2) 写真=髙野葵葉(文2)