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全日本卓球選手権・4日目(26日:東京体育館)
大会は4日目を迎え、男女のダブルスとシングルスそれぞれ、4回戦が行われた。4回戦からはスーパーシードをもつ強敵たちが立ちはだかる。
専大勢からはシングルス・ダブルス合わせて7名が出場した。結果は以下の通り。※それ以前の試合の詳細は前の記事へ
(女子ダブルス)
敗れはしたが、船場のサービスエースで得点を重ねる場面も見受けられた。自信を深めるためにも、今後さらに磨きをかけて大きな武器にしたい。
・永道麻依加(文4・希望が丘)&稲吉選手(日体大)ペア
(9-11)、(7-11) 、(11-9)、(6-11) 結果:1-3 :4回戦敗退
実業団相手に粘りを見せるも最終セットで突き放され、永道は学生最後の全日本を終えた。
(男子ダブルス)
・渡辺龍介(文3・明豊)& 門脇康太(文1・明豊) ペア
(0-11)、(5-11) 、4-11) 結果:0-3 :4回戦敗退
▲門脇(手前)渡辺(奥)
結果は相手に圧倒される形になったが、門脇のスマッシュが決まった場面は爽快だった。ここまで同じ出身校の先輩後輩コンビで粘り強く勝ち上がってきた雄姿は見事だった。
(女子シングルス)
・仲本七虹(経営1・希望が丘)
(11-8)、(11-5)、(8-11)、(11-13)、(13-11)、(14-15) 結果:4-3 :5回戦進出
*試合展開の詳細は前の記事へ
試合後に仲本は7ゲームマッチで1時間15分という長丁場であったことに触れ、 「とにかく粘った末に勝てたので本当に嬉しかった」と振り返り、「相手が自分より格上だったので最初から向かっていけたことが良かった」と勝因を語った。そして明日へ向けて「宮川さん(=宮川優香 選手・大阪成蹊大)も有名な強い選手なので気を引き締めて戦いたい」と意気込み、大会前から変わらない挑戦者の気持ちで挑む。
・出澤杏佳(文2・大成女子)
(12-10)、(11-3)、(11-7)、(11-7) 結果:4-0 :5回戦進出
専大勢として唯一のスーパーシードとして出場した出澤。「相手が勝ちあがってきた勢いに流されないようにしたい」と話していたように第1セットはフルゲーム且つデュースまで持ち込まれ(12-10)と接戦にされた。しかし、ここから出澤はエンジン全開。強烈なスマッシュやサービスエースを再三決め、相手を寄せ付けない。(11-3)と圧倒すると、残りの2セットも流れを渡さず連取した。試合中に気迫を全面に出す姿にはスーパーシードの意地がうかがえた。
(男子シングルス)
・阿部悠人(文3・希望が丘)
(20-18)、(11-6)、(11-5)、(6-11)、(9-11)、(9-11)、(8-11):4回戦敗退
▲オリンピアンを窮地に追い詰める熱戦を演じた阿部
ここまで落としたセットはわずか1と盤石の戦いぶりで勝ち抜いてきた阿部は東京五輪で銅メダルを獲得した丹波孝希選手(スヴェンソンホールディングス)と対戦。いきなり最初のセットからデュースに9回なる死闘を演じ、(20-18)で獲得。阿部は勝ち上がってきた勢いそのままに、得意の両ハンドの力強いアタックで攻め込むスタイルで丹波選手のミスを誘発して得点を重ねていく。そしてオリンピアン相手に早々と3セットを先取し窮地に立たせた。しかし、王手をかけられても丹波選手は焦る様子など一切なく、ショットに正確さが出てきた。代名詞であるカウンターを駆使され、連続でセットを奪われる展開に。フルセットにもつれる前に決着をつけたい6セット目は(8-6)とリードしている際に相手のタイムアウトを境に自身のサーブミスも絡んで(9-11)とフルゲームを落とす。ゲームの後半になるにつれ両者の力は拮抗し、激しい打ち合いとなった。最終セットでも阿部のスマッシュの勢いは衰えず、必死に食らいつく。しかし、百戦錬磨の相手にあと一歩及ばなかった。両者の我慢比べになった激戦は丹波選手に軍配。阿部のジャイアントキリングとはならなかった。勝負ありの瞬間、阿部は膝から崩れ落ちた。精神的にダメージが大きかっただろう。しかし、これほどの強敵を苦しめ、関東学生王者の実力を大いに見せつけたことは今後の糧になる。
今日4回戦を勝ち抜いた仲本と出澤は明日、女子5回戦に出場する。勝てばベスト16進出でランキング入りとなる。
まだまだ立ちはだかる壁は厚いが、ここが正念場となる。
文・写真=河上明来海(文2)