専大スポーツ編集部

全日本卓球選手権・４日目（26日：東京体育館）

大会４日目を迎えた26日は男女シングルス４回戦が行われた。

女子シングルス４回戦で仲本七虹(経営１・希望が丘）が大金星。スーパーシードの木村光歩選手（中国電力）をフルセットの末(4-3)で制し、５回戦進出（ベスト32）を決めた。

仲本は序盤から得意のバックハンドを駆使して相手のミスを誘い出し、幸先よく最初のセットを獲得。２セット目もサービスエースやスマッシュでポイントを稼ぎ（11-5）と圧倒。しかし、簡単に王手をかけられる相手ではなかった。仲本のスタイルに慣れてきた木村選手はラリーに持ち込み最後は押し切る形で(8-11）、(8-11）、(11-13）と3連続セットを獲得。 逆王手をかけられ窮地に立たされた。ただ、仲本は簡単に終わらない粘り強さで4回戦まで勝ち上がってきた。6セット目をタイムアウトを皮切りにデュースまで持ち込み、(13-11）で取り返すと、２，３回戦同様に試合はフルセットへ。サーブミスから4連続で失点したものの、ラリー合戦となった後半に猛追し、先にマッチポイントを得る。しかし、ここからが長かった。4回のデュースにまでもつれ、両者共に譲らない一進一退の攻防。凄まじい打ち合いになった。最後は最大の武器・バックハンドで勝負あり。１時間を超える激闘にようやく終止符を打った。

仲本の快進撃はどこまで続くのか。次戦に勝てばベスト16でランキング入りとなる。ここまでの戦いで得た粘り強さを武器に強敵へ挑む。

文・写真＝河上明来海