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〈11月29日 武蔵野の森総合スポーツプラザ〉
インカレ初戦の相手は仙台大学。1セット目を25-16で取り順調なスタートを見せた専大であったが、2セット目はミスが目立ち23-25と取られてしまう。3セット目は相手の勢いが増してくるも、専大自慢の攻撃陣が躍動し25-23となんとか3セット目をものにする。専大にとってここで試合を決めたい4セット目であったが、仙大のスパイカーたちが調子を上げ、19-25と4セット目を落としてしまう。ファイナルセットでも仙大の勢いを止めることができず8-15、最終セット数2-3で敗れた。
22年度専大バレーボール部最後の大会である第75回 秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会が開幕した。専大の初戦の相手は東北では無類の強さを誇る仙台大学(宮城)だ。
甲斐優斗(経営1・日南振徳)のジャンプサーブによる得点で試合が始まる。序盤はなかなかブロックが定まらず相手のスパイクが決まっていく。しかし13-11の局面、甲斐孝太郎(文3・日南振徳)のライトスパイクが火を噴き3連続ポイント。16ー11と5点差をつける。弟の甲斐優も負けじとレフトスパイクを決め、25-16で1セット目を悠々に先取。
▲甲斐孝太郎のライトスパイク
流れに乗りたい2セット目であったが甲斐優のサーブがアウト、甲斐孝のスパイクもアウトでミスが続き1-5と4点差をつけられる。その後仙大の4連続サーブミスで何とか食らいつく専大であったが、竹内慶多(経済2・啓新) や甲斐優のスパイクミスが目立ち2セット目を取られる。
1-1で迎えた3セット目は専大自慢の攻撃陣が躍動する。千葉貫世(経済1・東北)のキレのあるミドルスパイク、甲斐孝のコースをつくライトスパイクはもちろん、このセットでは甲斐優のスパイクが仙大を苦しめた。2022年度男子日本代表登録メンバーに選出されている専大の至宝は、身長2メートルという長身を活かしながらライト、レフト、そしてミドルまで攻撃範囲を広げ相手のブロックのスキを突くスパイクを次々と決めていく。極めつけは得意のジャンプサーブでサービスエース。19-12と圧倒する。しかし徐々に仙大の攻撃陣も勢いに乗り始める。特にミドルスパイクの振り分けに専大のブロックがついていけず、気づけば23-22と1点差に。流れの悪い専大はここでタイム。気持ちを切り替え、迎えた運命の局面。相手サーブをしっかりとレシーブし、井出脩斗(経済2・聖隷クリストファー)の丁寧なバックトスを甲斐孝のライトスパイクが仙大コートの右隅に決まりセットポイント。 そのあと仙大に1点返されるも甲斐孝が再び右隅にスパイクを決め、25-23と接戦となった3セット目をものにした。
▲甲斐優斗のレフトスパイク
ここで試合を決めたい専大であったが、4セット目の序盤は取って取られての攻防となる。このセットで目立ったのはミドルブロッカーのバーナード永地(文3・大同大学大同)だ。ミドルスパイクでの得点はもちろん、逆に仙大のミドルスパイクをブロックでしっかりとはじき返していく。しかし、それでも仙大の勢いは増していく。背番号1、2、23、31番のスパイカーたちが次々に専大のブロックを打ち破り、さらに速攻を使って瞬く間に得点を重ねていく。専大もタイムを取り流れを取り戻そうとするも、仙大の勢いに圧倒され続け4セット目を落としてしまう。
▲バーナード永地のミドルスパイク
▲仙大の攻撃に苦しむ専大ブロック陣
15点先取の運命のファイナルセット。序盤は相手のミスで得点を重ねる専大であったが、仙大のスパイカーたちは試合当初とは打って変わって圧倒的な強さを見せつける。リベロの谷平倫樹(商3・宇部商)と水野永登(商1・岡谷工)がなんとか仙大のスパイクをレシーブするも、なかなか専大の攻撃が決まらない。サービスエースも取れなくなり、さらにスパイクやレシーブでのミスが目立ち始める。気づけば8-14と仙大のマッチポイント。専大キャプテンで、これが最後の大会となる中村太陽(文4・大塚)がピンチサーバーとして投入されるも、無回転サーブが丁寧にレシーブされ、仙大の2番のレフトスパイクが専大コートの真ん中に決まり、最終セット数2ー3で仙大が2回戦にコマを進めた。昨年の同大会ではベスト16という結果を残し、今シーズンの秋季リーグでは6連勝を飾り流れに乗っていた22年度専大バレーボール部にとって、あまりにも悔しすぎる締めくくりとなった。
▲ブロックの間を突かれる専大
文=北原倖多(文1) 写真=山縣龍人(法3)