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6月20日、秩父宮杯第47回全日本大学駅伝対抗選手権大会関東学生陸上競技連盟推薦校選考会が行われた。専大は全体の12位で惜しくも秋に行われる全日本大学駅伝本戦出場にはならなかったが、非常に拮抗したレース展開を披露した。
専大の1組目に出場したのは秋山隼人(文3・青峰高)、川平浩之(経営1・広島国際学院高)。
秋山は中間集団から、川平は後方集団からのスタートとなった。レース後半、川平が怒涛の追い上げを見せ、さらにペースアップした秋山に追いついた。共にそのまま最後まで粘りの走りをみせ、秋山は30:29.26、川平は30:29.79とほぼ同時にゴールした。
▲秋山隼人(撮影=宇佐美)
▲川平浩之(撮影=宇佐美)
2組目に出場したのは、柗山航平(経営3・出水中央高)、濱野優太(経営3・荏田高)。
レース序盤、柗山と濱野は後方集団で並走を続ける。レースが中盤に差し掛かると柗山は中間集団に、濱野は先頭集団に位置。またしても1組目同様、専大として意地の走りで追い上げを見せ、柗山は30:58.45、濱野はこの組2位の30:01.69でゴールした。
▲柗山航平(撮影=温井)
▲濱野優太(撮影=温井)
3組目に出場したのは吉田裕晟(経営2・諫早高)、藤井健吾(経営1・一関学院高)。
吉田は終始速度を落とさず中間集団に位置し自分のペースを保つ。そのまま走り抜くと30:23.03でゴール、藤井はスタート時後方集団に位置していたところをレース後半で数人を走り抜き勢いそのままに、30:20.44でゴールした。
▲吉田裕晟(撮影=温井)
▲藤井健吾(撮影=宇佐美)
最終組に登場したのは上手慶(商4・土浦第三高)、渡辺瑠偉(経済3・成田高)。この4組目では日大のキトニーが先頭を走りこの日一番速いレース展開が繰り広げられた。スタートすると上手は先頭集団と好位置につける。しかし少々早いレース展開のせいか遅れ始めてしまう。それでも必死に食らいつき最後には再びペースを上げて29:31.84でゴール。渡辺は中間集団に位置し、ペースアップのタイミングを見計らう。速すぎるラスト1周の鐘にも動じず、最後は30:30.05でゴールした。
▲上手慶(撮影=宇佐美)
▲渡辺瑠偉(撮影=温井)
この結果、総合タイムは4:02:44.55の12位で、本戦の全日本駅伝に出場することができる上位9校には惜しくも届かなかったが、最後の最後で追い上げをかける場面が多く、非常に拮抗したレースとなった。伊藤監督が「上級生が3人抜けた中でよくできた方だ。だから次の※箱根は決して届かないところにはない」と話すようにチーム全体のレベルアップが伺える。陸上のこれからの活躍が楽しみである。
(宇佐美春那・文2)
※10月に箱根駅伝の予選会が行われ、予選会上位10校が1月の箱根駅伝本戦に出場することができる。
以下はコメント
伊藤監督
「今回の結果を受けてチームとして悲観はしていないし、特に1、2組目は他校とタイム差があまりなかった。今回の全日本駅伝予選会では、箱根駅伝でシード校を獲得している学校を含めてのレースだったので、それでこの位置(12位)にいることは良いことである。次の箱根の予選会では現在けがをしてしまっている上級生の加藤(平、経営4・鎌倉学園高)、小澤(勇斗、商3・相洋高)、丸山(竜也、商3・専大松戸高)を投入したらもっとタイムは縮まると思うので、箱根は決して届かないところにあるわけではない」