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2015.06.20
レスリング

【レスリング部】全日本選抜2日目、松尾が表彰台


   6月20日、明治杯全日本選抜レスリング選手権大会(2016年リオデジャネイロ・オリンピック・第2次選考会)の第2日目が代々木第二体育館で行われた。

 専大からはフリースタイル61kg級で荻原皐希(経営4・沼津城北高)、同70kg級で松尾侑亮(商1・いなべ総合学園高)、グレコローマンスタイル66kg級で魚住彰吾(経済4・育英高)が出場し、松尾が第3位になった。



 「表彰台に昇れればいいなと思っていた」と語る松尾の初戦は2点技を確実に重ね、10-0でテクニカルフォール勝ち。決着がつくと、ガッツポーズを見せ、感情をあらわにした。トーナメント表が出たのが試合前日の晩。「対戦相手が分かって、ビデオで相手の特徴を確認した。ガードが固い印象だったので、フェイントから仕掛けていったが思うようにいかなかった」と振り返るも「少ないチャンスの中で獲りに行くポイントをおさえた」結果がついてきた。


 準決勝は第1シードの選手と対戦。試合は相手の攻撃に吞まれ4-0。そこから数秒後フォールの危機にあうもここは死守する。しかし攻撃を仕掛けようとしたところでバックをとれ6-0に。流れを変えることができないまま0-10でテクニカルフォール負けとなった。


 「点の取り合いになるかもしれない」と思い臨んだ3位決定戦。まずは相手の後ろに入り、さらに回転でポイントを奪う。このまま松尾のペースになると思われたが、場外ポイントを与え4-1に。このまま負けまいと左足タックルから場外に出し5-1で折り返す。後半、得点を取ったのは松尾。前半同様場に場外ポイントを取られそうになるも、2度目は守りきる。その後追加点を加え12-1で勝利、3位に輝いた。Image title

▲連続ポイントを狙う(撮影=菅野)


 来週水曜日から始まる東日本学生春季新人選手権を控えている。再度体重を落とすことが、体調面から考えても出来ないため、1つ階級を上げて臨む。「ひとつ上で対応して、そこでも強さを保てるようにしていきたい」と優勝を意気込んだ。今後は「インカレの優勝争い、タイトルをとれていないのでそれをとること、一歩一歩近づけるようにしていきたい」と先を見据えたコメントをした。

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表彰式時の松尾


   

    荻原の初戦、まずは場外ポイントをとり1-0。互いに攻撃の機会を狙う時間が続く。消極的なプレーを摘発するため30秒間のアクティビティタイムに入る。この間にポイントがない場合、消極的な選手に警告、相手に1点が入る、より緊迫した時間となる。この駆け引きを制したのは、荻原だった。残り数秒で相手の方足を取り場外に持ち込んだ。2-0で勝利した。

 2回戦は昨年12月に行われた全日本選手権で1位の選手と対戦し、10-0で涙を呑んだ。


 魚住は、高校の先輩と対戦。惜しくも初戦で敗れたが、今大会の優勝者となる相手に注意を与え、ポイントを奪うなど、3-6で健闘した。



 馳監督は「優勝を目指してやっていたが、まだまだ各自の追い込みが足りない。夏のインカレで成績を残せるよう指導していきたい」と総評した。


 佐藤ヘッドコーチは「全体としては昨年よりレベルは上がっている」としたうえで、「自らの力が出せていない。自身がなければどんな相手にも勝てない。そのために練習がある。一つ一つの積み重ねが大切だ」とコメントした。