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2022.11.06
バスケ

【バスケ部】「目の前で優勝されたくない」 白鷗大に執念の勝利

〈第98回関東大学バスケットボールリーグ戦=11月5日 駒沢 専大72-66白鴎大〉


▲チーム一丸で目の前での優勝を見事阻止した 写真は喜志永修斗


19勝5敗で2位に立つ専大は、首位の白鴎大と対戦。負けると白鴎大の初優勝が決まる1戦だったが、「目の前では優勝させない」(喜志永修斗主将)と、専大は一切引かずに攻め続けた。一進一退の攻防が続いたが第3Qまでは一度もリードを許さず、接戦のまま終盤を迎える。第4Qに相手の猛追に遭い一時逆転を許したが、最後は淺野ケニーの得点やクベマジョセフスティーブの豪快なダンクなどで突き放し、72-66で白鴎大を下した。僅かに優勝の可能性を残し、日大との最終戦に臨む。


激闘は淺野ケニーが立て続けに5得点を挙げ幕を開けた。開始早々は互いに点を取り合う展開だったが、スティーブがダンクを叩き込むと少しずつ流れが専大側に傾く。一時同点とされるも市場脩斗の得点などで引き離し、第1Qは20-16で終えた。


▲豪快にダンクを決めたスティーブ

▲戦列復帰した久原大弥


第2Qは開始直後から同点とされるも、喜志永の3ポイントが決まると専大が流れを掴む。その後上村大佐や市場がドライブで果敢に切り込み得点を重ねると、再び喜志永が3ポイントを沈めさらに点差を広げる。首位相手でも一切引かず、34-28で折り返した。


▲果敢に切り込んだ上村

▲白鴎大のモンガ選手との上げしいマッチアップを見せたスティーブ


第3Qの最初の得点は喜志永のこの日3本目の3ポイント。これで流れに乗った専大はスティーブや鈴木悠斗主将が得点を重ね、45-39じわじわと相手を引き離す。それでも首位白鴎大は意地を見せ反撃に転じる。専大はファウルの連続で失点が続き、すぐに1点差まで迫らせてしまう。それでも終了間際にこの日戦列復帰の米山ジャバ偉生が3ポイントやバスケットカウントなどで連続得点を奪い、56-48と8点差に広げ第3Qを終えた。


▲第3Qだけで5得点を重ねた鈴木

▲この日復帰の米山 第3Q終了間際には6点を奪い、流れを引き寄せた


流れを引き戻したかのように思えたが、第4Qが始まると同時に白鴎大が猛攻を仕掛ける。専大もケイタシェイクブーバカーや淺野の3ポイントなどで得点を重ねるが、それを上回る勢いで得点を量産。62-60とされたところで専大はタイムアウトを取るが、それでも勢いを止められず、残り2分34秒で65-66とついに逆転を許した。ここでもう一度専大がタイムアウト。ここで佐々木優一監督は「ディフェンスリバウンドを取ったらまず走ろう。受け身にならずにアタックしていこう」と選手に声をかけ、切り替えを図った。


専大はこれで立ち直った。怯まず攻め続けフリースローを獲得すると、淺野が落ち着いて決めすぐさまリードを奪い返す。さらに残り38秒でスティーブが豪快にダンクを叩き込み勝負を決めた。その後もフリースローで点差を離し、72-66で見事勝利。目の前での優勝を阻止して見せた。


▲最終盤のフリースローで勝利を大きく引き寄せた淺野 試合後「1本外した時は焦った」と笑った


試合を終えた佐々木監督は安堵の表情。「リバウンドで負けてターンオーバーも多くなった。苦しい場面が出てきたが、誰が出ても諦めず粘り強くディフェンスができた。チーム力で勝てた試合」と激闘を振り返る。「(白鴎大には)1巡目でやられているので、連敗は絶対にしたくなかった。気持ちで負けずに戦って、40分我慢してやってくれた」と選手の奮闘を称えた。主将の喜志永は勝負どころで我慢できたことが勝因と分析。「目の前での優勝を阻止しようというのをモチベーションにした。勝ててよかった」と笑顔を見せた。


▲喜志永は「ターンオーバーが多かった」と反省したものの、攻撃では4本の3ポイントを決める大活躍を見せた


残すは1戦。相手は1巡目でオーバータイムまでもつれ込む熱戦を繰り広げた日大。リベンジに燃える日大を返り討ちにし、白星で幕を閉じる。


文=野見山拓樹(文3)

写真=鶴本あい(法2)