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ここからはダブルスで貢献した選手たちに焦点を当てる。
秋で成長した2人
1組目は日笠 美空(文3・札幌静修)と加藤 環季(文2・金沢向陽)コンビ。これまで公式戦への出場経験が少なかった日笠は、「同期が出ているのをエネルギーに頑張ってきた」となかなかチームに貢献できなかった悔しさをこの大会にぶつけた。その想いがあったからこそ、今大会の結果に大喜びだった。一方、加藤は「チーム全体の雰囲気が凄く良くて、たくさん応援してくれたので、それに応えたくて頑張れた。全勝で終われて良かった」とチームに感謝していた。2人は5戦目の大妻女子大との対決が印象深いという。春季リーグでストレート負けを喫しており、リベンジを誓っていた。「2ゲーム目を落としたあと、立て直せて良かった」と見事に勝利。春は何もできなかった感じがしていたという2人は、今秋の試合を通して成長を実感した。
▲日笠(左)と加藤(右)
有終の美を飾った4年生コンビ
2組目は本田悠里(文4・埼玉栄)と松田羽奏(文4・ふたば未来学園)。両者とも1年時に降格してからコロナの影響で入れ替え戦が無かったという苦い経験に触れ、「今まで自分が納得いく結果を出せていなかったので、最上級生としていい結果で終えられて良かった」(本田)「2部にいたので、ずっと昇格したかった。学生最後の大会を良い形で終えられてすごくうれしい」。(松田)とそれぞれ振り返った。
2人は4年生ではあるが、ペアを組んでからまだ1年も経ってないといい、「普段はあまり話す方ではなかったけど、組んでからよく話すようになった」。しかし「今まで色々悩んだり辛いと思うときもあった」と過去を回想。これまでのさまざまな想いを背負っての大会となった。
▲ 松田(左)と本田(右)
頭角を現した新星ペア
最後に3組目は押見 綾奈(文1・富山国際大付)と鹿毛 野乃花(文1・埼玉栄)ペア。2人は「1年生のうちから優勝という良い経験ができた」と口を揃えたうえで、押見は「リーグ戦に出れていること自体がプラス。特に東海大戦の印象が良かった」。鹿毛は「苦しい内容の試合を早いうちに経験できたことはとても良かった」とそれぞれ前向きにリーグ戦を終えた。
自分たちが1年生として試合に出れていることについては、「練習から試合を意識してやってきた」と分析し、先輩はみんな優しく、やりやすい雰囲気を作ってくれているという。鹿毛は「主力である4年生が抜けて代替わりになったら自分たちがポイントを取っていける存在になりたい」と頼もしい意気込みを話した。この2人はこれからまだ3年あり、今後の活躍が楽しみだ。
▲押見(左)、鹿毛(右)
7季ぶりに1部に返り咲いた女子バドミントン部。待ち望んでいたハイレベルでの戦いが、新チームとなった来年2月の新人戦から始まる。
文=河上 明来海(文2)
写真=高橋 尚之(経営3)