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2022.11.01
ラグビー

【ラグビー部】FW戦で圧倒 山梨学院大に完勝

〈関東大学リーグ戦2部 第5節=10月30日 専大G 専大44-15山梨学院大〉


▲2位山梨学院大を圧倒 FW陣の強かさが光った


1部昇格に向け負けられない3位専大は、2位の山梨学院大との直接対決を迎えた。序盤は相手に押され苦しい展開が続いたが、6-8で迎えた前半35分に主将のHO山口和明(経済4・桐蔭学園)のトライで逆転。後半に入るとセットプレーで相手を圧倒。後半だけで4トライ31得点を奪い直接対決を制した。専大はこれで山梨学院大を交わし2位浮上。1部昇格に向け一歩前進した。


序盤は山梨学院大に押された。前半5分、相手WTBに左サイドを突破され自陣22mラインまで攻め込まれると、最後は左の大外から押し込まれ先制トライを許す。その後も自陣で守る展開が続き、なかなか攻撃に転じることができない。しかし前半20分、ボールを持ち敵陣に攻め込んだ専大は、22mライン付近でペナルティをもらう。専大はショットを選択し、FB古里樹希(経営4・東福岡)がPGを決め3-5と2点差に迫った。


▲山梨学院大の先制トライのシーン

▲前半20分の古里樹希のPG


その後両軍ともにPGを1本ずつ決め6-8となり迎えた前半35分、遂に逆転に成功する。相手のオフサイドでボールを持つとそこからしぶとく前に進み、ペナルティキックで22mライン奥まで攻め込む。ここまでのリーグ戦はラインアウトの失敗が目立ったが、この日はセットプレーが絶好調。ラインアウトをしっかり成功させるとモールで一気に押し込み、最後はHO山口がグラウンディング。古里のゴールも決まり13-8と試合をひっくり返した。


▲前半35分の山口の逆転トライ 


その後一進一退の攻防が続くも両軍得点には至らず、5点リードで前半を終えた。


後半に入ると専大FW陣が爆発した。後半開始早々、スクラムでコラプシングを奪いペナルティキックを獲得。ショットを選択した古里がPGを決め、16-8と点差を広げる。後半10分には敵陣22mライン奥でのラインアウトからFWが押し込み続け、最後はLO川畑松太(経営4・東京)がトライを奪う。14分には敵陣22mライン付近からHO山口が「前を向いたら空いていた。行けると思った」と空いたスペースを突破しトライ。FWが圧倒的な力を見せ30-8と大きく点差を離した。


▲後半10分の川畑のトライ

▲山口のこの日2本目のトライ 自力で切り込んだ


後半18分に7点を返されるも、直後のキックオフの蹴り返しをチャージで阻止。敵陣深い位置で相手がつなぐ中、FWが相手のノットリリースザボールを誘発。ペナルティキックで22mライン奥まで陣地を進めると再びラインアウトから押し込み、途中出場の柳田一瑳(経営3・常翔学園)がインゴールで押さえ追加点。柳田は34分にもトライを決め、途中出場ながら2トライと攻撃面で大活躍を見せた。


▲柳田の1本目のトライ


試合は44-15でノーサイド。上位対決で接戦が予想されたが、終わってみれば専大の完勝。これで山梨学院大と順位が入れ替わり、専大が2位浮上。入れ替え戦圏内に返り咲いた。


試合を終えて村田亙監督は「前半最初に取られて大丈夫かなと思ったが、そこから落ち着いていた。前半をリードして終えたところで絶対に行けると感じた」と前半の戦いぶりで手応えを感じたと話す。ここまで不安定だったスクラムやラインアウトは、OBに協力してもらい改善を図ったという。それが奏功しこの日はFW陣が大健闘を見せた。「セットプレーさえ勝てば攻撃が継続できる。いいアタックができていた。FWが成長している」と称賛。「今日は圧倒できた。うちのラグビーができた」と笑顔で話した。


▲村田亙監督


山口主将は「セットプレーが課題だったので、完成度を高めるために2週間練習してきた。出し切れてはいないが、少しは出せた」と振り返る。一方で、ペナルティの多さに課題を感じる。「ディフェンスは自分たちの強み。ペナルティを取られないことを追求して、楽に試合を運べるようにしたい」。2週間後の國學大戦に向け、「今日の試合で自信がついた。おごることなく残り2試合全部沈めて、入れ替え戦で勝てるようにしたい」と意気込んだ。


▲山口和明主将


文=野見山拓樹(文3)

写真=山縣龍人(法3)