最新ニュース
〈関東大学サッカー大会〉
今年の関東大学サッカー大会は、来季の所属リーグを決める大会となっており、12チームが2グループに分かれて5試合のリーグ戦を戦う。各グループ首位が関東2部リーグに昇格、2位はそれぞれ今季の関東2部9・10位とプレーオフを行う。それ以外のチームは新設される関東3部リーグに所属することになる。
日程は10月29日から11月26日まで開催され、専大は順に神奈川大学(県リーグ2位)、東京農業大学(都リーグ6位)、東京経済大学(都リーグ3位)、山梨学院大学(都リーグ1位)、作新学院大学(Norte1位)と対戦予定となっている。
▲ 集合してコーチの話を聞く選手達
この日の練習では、後方からのビルドアップと守備位置の確認、セットプレーの練習が入念に行われていた。
戦術確認では最終ラインからボールをつなぎ、相手が同サイドに圧縮してきたところで対角にロングボールを蹴り込み、最後はクロスからチャンスを作っていた。
セットプレーの練習では、キッカーや位置を変えながら攻守両面で確認が行われていた。
フリーキックの場面では、際どいシュートがポストをたたくなどキックの感触も悪く無さそうだ。
▲ ランニング後の選手達
初戦の前に増田 功作ヘッドコーチと主将の井上 詩音にお話を伺った。
以下インタビュー
増田 功作ヘッドコーチ
県リーグ最終戦での逆転優勝だったが、チームの状態は―
「夏場のアミノバイタル杯はあと一歩のところで、辞退しなければならなくなり、全国の切符を逃してしまった。ただ東洋大、早稲田大ら関東1部で戦うチームに勝利したことで、選手達もそこから自信をつけてJクラブとの練習試合でも勝てたので、選手がやろうとすることははっきりできている。チームとしては悪くない印象を持っている」
関東大学サッカー大会では、神奈川大学や山梨学院大学らと同じグループに入ったが、どのように戦っていくか―
「リーグ戦なので勝点3を目指しながらも、自分たちが掲げている攻撃的で、アグレッシブで、エナジーを持ってサッカーをハイテンポでやることをプレーモデルとして考えている。なので相手よりも多くゴールを奪っていきたい」
プロ内定者も複数人出ているが、チームに与えるプラスの影響は―
「今年は2部から落ちて県リーグになったが、その中でJ2のチームに行けるということは、Jクラブから見てもらっているということ。下の学年のモチベーションも上がるし、アミノバイタル杯のように勝ち進めば、プロになる可能性やチャンスがあると思う。また、練習参加した選手が肌で感じたものをグラウンドで表現してくれているのが非常に大きい」
勝ち抜く上で鍵となるものは―
「全てが鍵になる。勝負の世界では、1分1秒や1プレーで状況や流れは変わってしまうので、できるだけ細部にこだわって全員で集中したい」
関東大学サッカー大会への意気込み―
「専修大学はもともと関東1部でチャンピオンになったチームで、何人もプロを輩出している大学なので、まずはしっかり2部に戻って1部に行く準備をしたい。また、選手達が人として成長できる緊張感のある環境で結果を出したい」
▲ 増田功作ヘッドコーチ
井上 詩音主将 (法4・東海学園)
県リーグを振り返って―
「シーズンを通して全勝という目標は叶わなかったが、チームとして県リーグ1位という結果がつかみ取れ、良かった」
関東大学サッカー大会に向けてチームの雰囲気は―
「アミノバイタル杯以降、練習試合でも負けていないため、チームの状態も良く、良い雰囲気で臨めていると思う」
ディフェンダーとして大会で意識したいことは―
「やはりセンターバックとして、チームのためにも無失点で守り切るのはもちろんのこと、自分の武器であるヘディングで勝利に貢献できる得点を取れたらよいと思う」
アミノバイタル杯でも得点を挙げていたが―
「そこで勢いに乗れたので、チームが苦しい時にセットプレーから得点したい」
2部復帰に向けての意気込み―
「自分達は2部でプレーすることはできないが、後輩のためにも絶対に2部に復帰して最後に4年生として置土産を残したい」
▲ 井上詩音 (法4・東海学園)
初戦の神奈川大学戦は10月29日に非公開で行われた。
結果は2点を先取される苦しい展開ながら一時同点とするも、終了間際に再び勝ち越され2-3で敗れている。
次節は11月5日に東京農業大学と対戦する。(非公開)
残り4試合昇格に向けて専大の活躍に期待したい。
(文=竹田一爽・文1 写真=北原倖多・文1)