最新ニュース
10月31日、J2・ヴァンフォーレ甲府がDF井上詩音(法4・東海学園)とMF遠藤光(商4・菅)の、J2・ザスパクサツ群馬がDF菊地健太(商4・ふたば未来学園)の来季加入を発表した。県リーグ優勝の立役者である3選手が専大を背負い、来季J2リーグでプレーする。
井上詩音
184㎝/77㎏/ポジション:ⅮF
専大サッカー部主将。高校では名古屋グランパスU-18でプレー。21年度にはエリートリーグで名古屋グランパスの選手として出場。類まれなる身体能力を生かして、チームを最終ラインからコントロールする。
ー専大サッカー部として残り数試合
「チームのキャプテンとして後輩たちのために関東2部という舞台を用意しなければならない。(残りの試合に向け)4年生含め、いい準備をしていきたい」
ー昨年エリートリーグに出場されたが、プロの印象は?
「一人ひとりのレベルが高いと感じた。ただ、その中でも自分の身体能力は通用すると感じたので、甲府ではそういう部分を発揮できるようにしたい」
ー今季天皇杯で優勝し、来季はACLにも出場する甲府について
「選手スタッフともに明るくて、雰囲気が良いチーム。(練習生として)すぐに馴染むことができた」
ー来季も共にプレーすることとなった遠藤選手について
「お互いのプレーの特徴を理解しあっている。少しでも早く一緒にプレーして、チームの勝利に貢献したい」
ー来季への意気込み
「1年目から活躍して、甲府の勝利に貢献したい。応援よろしくお願いします」
▲井上詩音
遠藤光
178㎝/72㎏/ポジション:MF
専大サッカー部副主将。U-15日本代表歴を持つ。高校時代には神奈川県選抜として国体にも出場した。足元の技術の高さで、中盤から攻撃につながる鋭い配球が持ち味。
ー専大サッカー部として残り数試合
「残りあと5試合。キャプテンの井上を中心に良いチームになってきたと思う。チームの雰囲気はすごく良いので自信を持って(残り試合に)挑めると思う」
ー世代別代表歴も持つが、プロの印象は?
「サッカーをやっているすべての人の夢であり目標であると思う。だがプロがゴールではないので、もっと上を目指していきたい」
ー甲府について
「リーグ戦は苦しい試合が多かったが、天皇杯で優勝したように格上相手にも十分戦えるチーム。J1に昇格できる実力もあると思う」
ー来季も共にプレーすることとなった井上選手について
「また同じチームでプレーできるのはとても嬉しい。だが、プロの世界では個人個人で見られることが多くなる。彼がいることで自分を奮い立たせてくれるので、良き仲間、良きライバルとして共に頑張りたい」
ー来季への意気込み
「プロという個人の目標は達成できた。今は来季というより専大が来季2部でプレーできるように、部活に集中していきたい」
▲遠藤光
▲来季も共にプレーすることとなった井上詩音(右)と遠藤光(左)
菊地健太
171㎝/71㎏/ポジション:DF
専大の左SB。JFAアカデミー福島出身。U-15、16、17日本代表歴を持つ。豊富な運動量で左サイドを自分のフィールドにする。
ー専大サッカー部として残り数試合
「もう最後なので、後輩たちのために戦うだけだと思う。それで2部に上がれたら、(来季は)より良い一年になると思う」
ー世代別代表歴も持つが、プロの印象は?
「過去に世代別代表に選ばれて、その時の選手たちが今プロで活躍しているのを見て、正直自分の中には焦りがあった。まずはプロの舞台に立てることに感謝をし、いち早く活躍できるように頑張りたい」
ー今シーズンはギリギリJ2残留を果たした群馬について
「ボールをしっかり保持して後ろをしっかり固める、守備が固いチーム。自分が入ることによってサイドからの攻撃を増やして、チャンスを増やしていきたいと思う」
ー来季への意気込み
「1年目から試合に出れるように、精一杯頑張りたい。自分の特徴である左足がどれだけ通用するか楽しみなので、早くピッチに立ちたい」
▲菊地健太
増田功作コーチ
昨年から専大のテクニカル・アドバイザリーコーチに就任。現役時代はヴェルディ川崎や横浜FCでプレー。2005年に現役を引退し、指導者の道へ。2010年から古巣である横浜FCのトップチームのコーチに就任。
ー井上詩音選手について
「元々性格的にもアグレッシブで、ディフェンダーだが攻撃が好きな選手だった。そのことにより守るという意識が足りてなかったが、今はチームのためにしっかり無失点で終わらせるという意識を持つようになった」
ー遠藤光選手について
「元々足元の技術が非常に高かった。一列前に(最終ラインから中盤へ)上げたことにより、中盤からの配球の精度が上がり、チームとして前でサッカーができるようになった。彼のストロングポイントが今回の加入で認めてられてよかった」
ー菊地健太選手について
「元々後ろからのフィードが良かったが、前線に向かうアップダウンでタイミングがあまり掴めていなかった。だが最近は、運動量はもちろん、自分(菊地)がまず守備をしてから攻撃に行くという意識が非常に高くなり、高い位置でゴール前に絡むことが多くなった。SBはゲームメイカーでもあるので、そういう部分で非常に伸びた」
▲増田功作コーチ
ープロで3選手に期待すること
「甲府は佐々木翔選手(サンフレッチェ広島)や伊東純也選手(スタッド・ランス)、群馬は江坂任選手(浦和レッズ)など、共に育成に定評があるチーム。加入が決まった彼らにはJ1、そして日本代表に向けて、まずは結果を出すという部分を意識してほしい。大学で感じた厳しさや乗り越えた部分をプロの世界でも発揮して、代表で日の丸をつける選手になってほしい」
ー今年残り数試合への意気込み
「4年生は後輩たちのために来年2部でやらせてあげたいという思いがあり、後輩たちは最後4年生を勝たせて終わりたいという思いがある。チーム全体が同じ方向を向けている。今のチームで試合ができて幸せと思えるような形で4年生を送り出したい」
文・写真=北原倖多(文1)