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〈関東大学リーグ戦2部 第4節=10月16日 専大G 専大36-31白鴎大〉
▲飯塚稜介
前節拓大との上位対決に敗れ、3位に後退した専大は、ホームで白鴎大と対戦。この日はFWから3本のトライが生まれるなどFW陣が奮闘。最大19点差を5点差まで追い上げられるなど苦戦を強いられたが、なんとか勝利を手にした。これで勝ち点4を積み上げ3位をキープ。1部昇格に望みをつないだ。
先手を取ったのは専大。前半7分、ターンオーバーからBKが敵陣22mラインまでボールを運ぶ。その後専大ボールラインアウトからモールで押し、最後はLO柳田一瑳(経営3・常翔学園)が押し込みトライ。FB古里樹希(経営4・東福岡)のゴールも決まり7点を先取した。
▲前半、ボールを奪い一気に攻め上がる古里樹希(上)と飯塚(下)
▲先制のシーン モールで力強くインゴールに押し込んだ
前半15分にはNO8丹治好晴(経済2・東海大相模)からボールを受けたWTB飯塚稜介(文3・桐蔭学園)が相手ディフェンスラインを突破し一気にトライ。14-0とリードを広げた。
▲相手守備陣を振り払った飯塚
ここからは一進一退の攻防が続く前半24分に5点を返されるが、29分にLO川畑松太(経営4・東京)のトライで再び突き放す。30分には専大が50:22で大きなチャンスを迎えるも、味方同士で重なりオフサイドを取られ追加点とはならなかった。34分に白鴎大トライを許し、19-10とされたところで前半終了。前半はFWの強度の高い攻撃が光った。
後半開始早々、相手のキックをFL久次米航希(経営4・城東)が猛然とチャージ。久次米が止めたボールはインゴールに転がるもグラウンディングできず。しかし、チームを勢いに乗せるプレーとなった。
勢いに乗った専大は、後半6分にラインアウトからドライビングモールでゴールラインに迫り、最後はFL武井康太(経営4・日川)がグラウンディング。古里のゴールで26-10とした。その直後に今度はWTB新野翼(経済2・石見智翠館)とCTB野中優作(経営3・東福岡)でチャンスを作り、20番山本凌士(経営3・報徳学園)がインゴールに飛び込む。しかしここはグラウンディングが認められず、得点には至らなかった。
▲後半6分の武井のトライ
後半10分に古里のドロップゴールが決まり29-10とさらに点差を広げる。しかし、ここから白鴎大の猛追に遭う。20分にトライとゴールで29-17。専大は25分に21番友池瞭汰(経済4・東福岡)のトライと新野のゴールで突き放しにかかるも、32分にモールからトライを奪われ36-24とされる。終了間際にもトライとゴールを許し、36-31と5点差に迫られたところでノーサイド。なんとか逃げ切ったが、ボーナスポイントを取り切れず獲得した勝ち点は4にとどまった。
▲友池のトライ 相手守備陣のわずかな隙を突いた
▲ラストワンプレーでトライを許し、勝ち点5の獲得とはならなかった
試合を終えて村田亙監督は「セットプレーが安定せず、ペナルティも多かった。継続力が足りなかった」と厳しい表情を見せる。FWの不安定さを口にした一方で、「BKは前に出られる選手が多く、その強みは活かせた」とBKを評価した。山口和明主将(経済4・桐蔭学園)も「勝てたは勝てたが、ミスの後の修正が足りなかった」と反省。次戦の山梨学院大戦に向け山口は「今まで出た課題を修正して、次は圧倒できるようにしたい」と意気込んだ。
▲村田亙監督
▲山口和明主将
何とか勝ち切った専大は現在3位。次戦は2位山梨学院大との直接対決を迎える。
文=野見山拓樹(文3)
写真=河上明来海(文2)