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2022.10.29
柔道

【柔道部】新チーム始動! 3選手が講道館杯へ

<10月22日 生田校舎総合体育館地下1階柔道場>


この日、稽古前に4年生最後のミーティングが開かれた。部員全員が4年生を取り囲み、一人ひとりが4年間の思い出と新チームへの期待を寄せた。

▲ミーティングの様子

その1人である田島哲平(法4・武南)は「大変だったが、今振り返れば楽しかった。他校の柔道部にはない明るさと面白さを持っている」と振り返る。今後の新チームについては「今年から今の3年生が主流のチームだったので、来年は今年以上の結果を出せるように期待している」と新チームへエールを送った。藤田純監督は「本当に成長してくれて、(私も)本当に成長させてもらった。お疲れ様と言いたい」と4年生の功績を称え、見送った。

▲新チームへエールを送る田島

そしてこのミーティングで新幹部が決定した。新キャプテンには2022年度東京学生柔道体重別選手権大会(以下、 東京学生大会) で優勝、2022年度全日本学生柔道体重別選手権大会(以下、全日本学生大会) で5位入賞を果たした織茂峻伍(経営3・木更津総合)が就任した。織茂は「去年、一昨年と自分はチームとして試合に出ていたが、組織として勝とうという気持ちになっていない部分に疑問を持っていた。今年は勝てないは別にしても、全員が勝ちに向かってやっていけるようなチームを作っていきたい」と話し、また日々の練習に対しては「全員が主体的に取り組めるような環境を作り、1人も残さないということを意識して全員の良さを引き出せるような練習をしていく」と、さらなる組織の団結を誓った。藤田監督は「具体的な目標はこれからだが、大学生なので常に自分で考えて行動することが大事」と、チームへ主体性を求めた。

▲新キャプテンに就任した織茂

ミーティングの後、新チーム最初の稽古が始まった。國學院大學栃木高等学校との合同練習で、選手各々が声を出しながら集中して練習に励んだ。それは10月30日、千葉ポートアリーナで開催される講道館杯に出場する織茂、佐藤優磨(商3・広陵) も同じだ。講道館杯は実業団体の選手も出場し世界柔道選手権大会の選考会ともなる、日本国内におけるビックタイトルの1つだ。

▲気持ちの入った練習をする柔道部一同

男子90kg(キロ)級で出場する織茂は「今までも実業団体の選手と練習する機会があったが、そこで学生との実力の差というのを痛感した。だからこそ、その選手相手に何ができるのかということを考え、たとえ泥臭くても自分のできることを精一杯やり、一勝でも多く勝利をとっていきたい」と、レベルの高い試合へ向け気持ちを述べた。

▲実戦練習をする織茂(右)

全日本学生大会にて第3位となり、男子60㎏(キロ)級で出場する佐藤は「初めて出る大会。出場すること自体が嬉しい事なので、とにかく楽しんでこようと思う」と大会への楽しみを露わにした。

▲タイミングをうかがう佐藤(右)

そして今回、専大柔道部OBとして關龍聖さんも講道館杯に出場する。關さんは2021年度東京学生大会で第3位、2022年度全日本実業柔道個人選手権大会で第3位となった実力者だ。今は専大の職員として勤務されており、仕事が終わった後にコーチとして練習に参加している。今大会66㎏(キロ)級で出場する關さんは「相手のやりたいことをさせず指導も誘発させながら、延長戦になることも考えて粘り強くプレーしていきたい」と自身の戦い方を述べ、「前回(講道館杯に)出場した1年生の頃に比べ、スキルも体も備わってきた。現に忙しい中でも努力してきた自分自身をを信じ、優勝を目指していきたい」と意気込みを語った。

▲關龍聖さん

藤田監督は「講道館杯は国内の柔道の大会で最高レベルの大会。その大会に小さな柔道部で部員が少ない中、現役の学生が2人、OBの学生が1人出場するなんて、こんな大学ない。本当にすごいし、改めて学生の頑張りを感じる」と部員に誇りを持ちながら、「10年間監督やっている中で講道館杯には何人か出場したが、まだ誰1人として一回戦を勝ったことがない。まずは一回戦勝ってもらうことが俺の夢だが、選手にはもっと上を目指してほしい」と選手へ期待を寄せた。

▲選手にアドバイスをする藤田監督

また、11月6日に講道館 大道場(東京)で開催される東京学生柔道オープン大会に出場する伊藤宥徳(ネ2・銚子商)にも注目だ。高校まではずっと野球をしてきて、専大に入ってから柔道を始めた伊藤。そこから瞬く間に成長し、千代田区柔道大会では第3位にまで輝いた専大の期待の星だ。伊藤は「(千代田区柔道大会は)自分にとってのデビュー戦であり、ものすごく緊張した。普段練習していることが出せなかった。優勝を目標にしていたので少し悔しい思いがある」と大会を振り返り、「(講道館杯では)しぶとい柔道で、優勝を目指して頑張りたい」と意気込んだ。

▲伊藤宥徳

個人競技のため選手それぞれの目標は違うが、専大柔道部はチームの一体感を大切にしている。田島が述べた、他校の柔道部にはない明るさと面白さで大会でも活躍してもらいたい。

文=北原倖多(文1)

写真=河上明来海(文2) 北原倖多(文1) 小池佳欧(文1)