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2022.10.11
ラグビー

【ラグビー部】ミス連発で流れ掴めず 今季初黒星

〈関東大学リーグ戦2部 第3節=10月9日 専大G 専大19-21拓大〉


▲拓大に敗れ、肩を落とす専大フィフティーン


2戦2勝、勝ち点10と上々のスタートを切った専大は、3位の拓大と対戦。前半14分にWTB?田賢蔵(経済4・御所実業)のトライで先制するが、直後にトライとゴールで逆転を許し、5-7で折り返した。後半は2度リードを奪うもすぐに取り返され、21-19でノーサイド。ホームで痛い敗戦を喫した。


先制したのは専大だった。風下で守る拓大はキックでなかなか陣地を回復できず、専大は少しずつ押し込む。前半14分、相手の反則からボールを奪い返すと、自陣深くからBK陣が敵陣22mライン近くまで大きくゲイン。素早くボールを繋ぎ、最後はWTB?田が左サイドの大外にトライ。ゴールは外れたものの、幸先よく5点を先取した。


▲先制トライの起点を作ったWTB飯塚

▲?田の先制トライ 相手守備陣を振り切った


しかしここから専大は苦しい展開となった。前半19分にトライとゴールを許し、あっさり逆転される。そこから反撃に転じるも、得点に繋げることができなかった。前半33分にはコラプシングを奪い、ペナルティキックで敵陣22mラインまで迫るも、ラインアウトが失敗となりチャンスを逃す。前半終了間際には、逆転を狙ったペナルティキックをFB古里樹希(経営4・東福岡)が決められず、5-7のまま前半を終えた。


▲FW陣は果敢に攻め込むも、拓大の圧力をなかなか押し返せなかった

▲前半最後のPKで古里はショットを選択 惜しくも決めることができなかった


後半に入り専大は逆転に成功する。後半12分、自陣でボールを持ったWTB飯塚稜介(文3・桐蔭学園)が突破。キックでゴールライン間近までゲインすると、そこからさらに攻撃を繋げる。拓大守備陣の堅い守りに阻まれるも、最後は飯塚が中央にトライ。古里のゴールも決まり12-7と試合をひっくり返した。


▲後半12分、一気に敵陣深くまで突破した飯塚

▲最後は中央に飛び込んだ飯塚 今季2戦で4本目のトライとなった


後半19分に拓大にトライとゴールを奪われ再びリードを許す。しかし、専大はすぐに取り返した。22分、敵陣深い位置でのラインアウトからドライビングモールで押し込む。最後はNo8山本凌士(経営3・報徳学園)がグラウンディングし再び逆転。ゴールも決まり19-14でもう一度前に出た。


逃げ切りを図りたい専大だったが、ここでも流れを掴めない。後半33分、自陣の深い位置でボールを持っていたが、専大のハンドリングエラーでターンオーバーとなり一気にピンチを迎える。勢いに乗った拓大にそのまま押し込まれ、最後は中央でトライを許す。ゴールも決まり19-21と三度逆転を許した。


▲後半33分のトライシーン 致命的なハンドリングエラーを拓大は見逃さなかった


専大は逆転を狙うも拓大守備陣の圧力に屈し、そのままノーサイド。「圧倒」を掲げた専大だったが、ホームで痛すぎる敗戦となった。



試合を終えて村田亙監督は「風上だった前半にエリアを取れなかった。前半のうちにもう1~2トライ取りたかったが、そこで取れなかった」と敗因を口にした。後半の戦いぶりについては「FW戦で後手に回ってしまった。FWも疲弊する中耐えてはいたが、(力を)出すべき時に出せなかった」と振り返る。「後はなくなったが、7点差以内のボーナスポイントは取れた。今日の試合がいい教訓になったと思えるように、(次に向けて)準備をしていきたい」と前を向いた。


▲村田亙監督


主将のHO山口和明(経済4・桐蔭学園)は「練習で詰め切れていなかったところが出てしまった」と厳しい表情を見せた。「大事な場面でのコミュニケーションの重要さを認識して試合に向き合わなければならなかった」と勝負所でミスが重なった原因を分析。「もう後がない。1位で1部に昇格するという目標があるので、そこに向けて頑張るだけ」と次を見据えた。


▲山口和明主将


拓大に敗れ、入れ替え戦圏外の3位に後退した専大。次戦は16日、ホームでの白鴎大戦。1部昇格に向け、巻き返しを図る。


文=野見山拓樹(文3)

写真=山縣龍人(法3) 高野葵葉(文1) 千葉里央(文1)