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2022.09.28
野球

【野球部】無傷の5連勝! 菊地が今季2度目の完封

〈令和4年度東都大学野球2部秋季リーグ戦=9月28日 大田 専大5-0拓大〉


▲圧巻の投球! 今日も絶対的エースは圧倒的だった


専大が拓大に快勝。開幕から無傷の5連勝となった。4回に夏目大(文4・常葉橘)の2点適時打などで3点先制すると、5回には南保良太郎(経営4・星稜)と外山優希(経営3・開星)の連続適時打で2点を追加した。先発のエース・菊地吏玖(経営4・札幌大谷)は5安打7奪三振で完封勝利。今季3登板で3完投2完封と、エースとしての貫禄を見せつけた。


専大は序盤からリズムよく試合を進める。1回表、1死から2番・西里颯(経済2・興南)と3番・南保の連打で早速チャンスメイク。後続が倒れ先制点こそ挙げられなかったが、初回から相手先発の宮下投手を攻めた。一方の菊地は先頭に安打を浴びたものの無失点の立ち上がり。序盤はテンポよく拓大打線を退けた。


▲初回に3試合ぶりの安打を放った南保

▲立ち上がりの菊地 序盤はやや抑え気味だった


先制したのは4回。1死から4番の外山が四球で出塁すると、2試合連続で5番に座った好調の山本健斗(経済3・松商学園)が左線ギリギリに落ちる二塁打を放ち2、3塁のチャンスを作る。その後四球で満塁とすると、7番・夏目が「1打席目がいい感じだったので、初球から行こうと思った」と初球を捉える。打球は二塁手のグラブをかすめるように外野へ抜け、一気に2人が生還。女房役の先制打で、エースを援護した。その後満田柊蔵(経済3・佼成学園)のスクイズが成功しもう1点追加。この回一気に3点を奪った。


▲4回に二塁打を放った山本 好調を維持している

▲先制タイムリーの夏目

▲3塁線に絶妙なスクイズを決めた満田 ベンチで菊地も笑顔


専大は5回にも畳み掛ける。先頭の西村進之介(経済3・栄徳)の左安と西里の犠打で1死2塁のチャンスを作る。ここで打席に入ったのは南保。「ここまで投手に助けられてきた。ここで打って投手を楽にさせたい」と拓大2番手の内山投手のボールを強振。打球は一二塁間を抜け、西村進が生還。ここまで苦しんでいた強打者は「適時打が出て少しほっとしています」と胸をなでおろした。続く外山にも左線への適時二塁打が飛び出しこの回2点目。リードを5点に広げた。


▲西村進は今日も2安打 ここまで19打数11安打と驚異的な数字を残している

▲適時打を放つ南保 復調の兆しを見せた

▲今季初の適時打となった外山


援護をもらった菊地だが、5回無死から連打を浴び、さらに四球を与え無死満塁の大ピンチを背負う。しかし、ここからが日本代表右腕の真骨頂。「いい形で点を取ってもらった。絶対に点はやらない」とギアを上げた菊地は、代打の新澤選手をスライダーで三振。続く1番の杉山選手に対しては、この日最速の149キロの直球で連続三振を奪う。最後は高島選手を直球で押し切り中飛。無死満塁の大ピンチを無失点で切り抜けた。


▲5回のピンチをしのいだ菊地 149キロは今秋最速タイ


試合は5-0のまま最終回へ。最終回も安打こそ許したものの、最後の打者を一ゴロに抑え試合終了。106球5安打7奪三振完封。今秋2度目のシャットアウトで、チームの開幕5連勝を飾った。


▲再び完封 3試合で27回2失点はまさに異次元の数字だ


齋藤正直監督は試合を終えて「この秋初めて打線がつながった」と打線の働きを称えた。「南保と外山は得点源。今日を機に一気に調子を上げてくれそうな感じ。そのような雰囲気が出てきた」とここまで苦しんでいた中軸の2人に当たりが戻ったことを喜んだ。また、「菊地は今日も丁寧な投球をしてくれた。特に5回の満塁の場面でギアを上げて抑えたのはさすが」と、3試合連続完投の大黒柱を絶賛した。


菊地は試合後の会見で「相手が早打ちで来ることは頭に入っていた。上手く打たせて球数を抑えられた」と振り返る。完封の要因については「カーブをうまく使えたから球数を抑えられた」と分析。マスクを被った夏目も「絶好調ではなかったが、変化球でカウントを取れて球数を抑えられた」と変化球がよかったことを挙げる。「自分の役割は1戦目を最少失点で投げ切ること。10連勝を目指してしっかり調整したい」。背番号18は次を見据えた。


開幕5連勝とした専大。3つ目の勝ち点を目指し、明日再び拓大と相まみえる。



文=野見山拓樹(文3)

写真=相川直輝(文3)